堺線香

更新日:2023年8月16日

大阪府知事指定伝統工芸品マーク堺線香 (大阪府知事指定伝統工芸品)
さかいせんこう
Sakai Incense
(Traditional Craft Products Certified by the Governor of Osaka Prefecture)


【沿革・特徴】堺線香の画像
 16世紀終わり頃、線香製法が伝わり、わが国最初の線香が堺で作られ、江戸時代には、すでに産地として名を成している。線香の生命である香料の調合は、室町時代に発達した香道、茶道の影響を受け大いに発展した。タブ粉に香料を加え、熱湯で練り合わせ、盆切り、整形、乾燥などの伝統技法で生産されるが、香料調合は現在も研究改善が続けられている。

【History】
 Around the end of the 16th century, incense-making was brought to Sakai, where Japan's first incense sticks were produced. Sakai had become well-known for its incense by the Edo era (17C-19C). The blending of perfumes (the vital ingredient of incense sticks) advanced remarkably under the influence of the incense burning and tea ceremony arts, developed during the Muromachi era (15C-16C).
 A dough mixture of tabu-wood powder and perfume is kneaded with hot water, extruded, cut, finely adjusted in length and dried into incense sticks using traditional methods.
 Research into the improvement of perfume blending continues today.

【指定年月日】
昭和61年2月5日

問い合わせ先
堺線香工業協同組合
〒590-0952 堺市堺区市之町東3丁2−23 森島如鳩堂内
電話 072-233-4913
産地組合等ホームぺージはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)

【主な産地】
堺市

【主な製品】
線香(仏事用及び茶室用等)

【製造工程】作業風景の画像

  1. 和漢薬・タブ粉・染料
  2. 原料調合・撹拌
    香料・染料等を独自の処方で調合する
  3. コネ
    原料をコネ機で練り合わせ粘土状にする

  4. 手もみで枕状(玉、約10kg程度)に仕上げビニール袋に包んで水で冷やし一晩ねかせる
  5. 線状押し出し
    玉を押出機に入れ油圧で線香状に押し出し盆板に受けて一定の寸法に両端を切り落とす
  6. 生付
    盆板の線香を乾燥板に竹ヘラで移し替え曲がり物を除き整えて並べる
  7. 胴切り
    刃が回転する包丁で用途別の寸法に切り揃える
  8. 乾燥
    自然乾燥(夏期:数日、冬期:10日以上)
  9. 板よせ
    生乾きの線香の隙間をふさぎ曲がりを防ぐ
  10. 把揚(タバアゲ)
    検品しながら一定量に結束し包装する

このページの作成所属
商工労働部 中小企業支援室ものづくり支援課 技術支援グループ

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