なにわベッ甲

更新日:2023年8月16日

大阪府知事指定伝統工芸品マークなにわベッ甲 (大阪府知事指定伝統工芸品)
なにわべっこう

Naniwa Tortoise-Shell Work
(Traditional Craft Products Certified by the Governor of Osaka Prefecture)


【沿革・特徴】なにわベッ甲の画像
 17世紀前半、中国から長崎へ伝えられたと言われる加工技術が、その後なにわ、江戸にも伝えられた。タイマイの甲羅を素材とし、透し彫技法など優れた彫刻技術によって装身具や置物等が生まれた。また近代的センスを生かしたアクセサリーは、優雅な散斑模様と光沢に特徴があり、いつの時代でも奥ゆかしさを感じさせる。

【History】
 The tortoise shell processing technique was supposedly brought to Nagasaki from China, eventually making its way to Osaka and Tokyo.
 With superb carving skill, sash clips, brooches and other accessories are made from hawksbill turtle shells. Today, accessories designed for western-style outfits predominate.
 Products feature a softly lustrous quality.

【指定年月日】
昭和61年2月5日

問い合わせ先
有限会社エスプリマ
〒545-0021 大阪市阿倍野区阪南町5−1−13
電話 06-6623-7857
産地組合等ホームページはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)

【主な産地】
大阪市

【主な製品】作業風景の画像
ネックレス、ブローチ、和装品、紳士物 等

【製造工程】

  1. 生地取り
    デザイン、原型づくり
  2. 荒削り
    生地取りしたものを糸鋸で切り抜く
  3. 水洗い
    油分を取るため充分水洗いし水に浸しておく
  4. すり合わせ
    小刀(キサギ)で仕上げ削りを行い、紙やすりで荒らして接着しやすくする
  5. プレス
    水に浸した柳板、セロハン紙、ベッ甲を交互に重ね熱した鉄板に水をかけ温度を100度から120度に調整してプレスする
  6. タメ取り
    プレスした生地を熱湯に入れて厚さを戻した後、立体感をだすため木型を用いてタメ取り(反り)を行う
  7. 形打ち
    セル型を用い生地に原型の形を描く
  8. 姿切り
    糸鋸で、原型に切りとる
  9. 彫刻
    ハンドピースで荒削りし小刀で仕上げ彫りを施す
  10. 研磨
    ネルバフで荒磨きを行った後、研磨材を付着させて仕上げ磨きをする

このページの作成所属
商工労働部 中小企業支援室ものづくり支援課 技術支援グループ

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