自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件等の集団災害が発生した場合、被災地域の精神保健医療機能が一時的に低下し、さらに災害ストレス等により新たに
精神的問題が生じる等、精神保健医療への需要が拡大します。
このような災害の場合には、被災地域の精神保健医療ニーズの把握、他の保健医療体制との連携、各種関係機関等とのマネジメント、専門性の高い精神科医療
の提供と精神保健活動の支援が必要です。
このような活動を行うために都道府県によって組織される、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣精神医療チームがDPATです。
大阪府は、府内外で大規模災害等が発生した際、速やかにかつ適切に、被災地域の精神科医療及び精神保健活動の支援を行うため、「大阪災害派遣精神医療
チーム(大阪DPAT)設置運営要綱」(令和5年2月)を定め、大阪DPATを設置しています。
また、「災害派遣精神医療チーム(DPAT)活動要領」の一部改正(令和4年3月29日)を受けて、「大阪DPAT活動マニュアル」を改定(令和5年2月)しました。
〇大阪DPAT活動マニュアル(令和5年3月改定) [PDFファイル/8.54MB]
様式集:災害診療記録2018(一般診療版)[PDFファイル/282KB]
災害診療記録2018(精神保健医療版) [PDFファイル/211KB]
J-SPEED2018日報(精神保健医療版) [PDFファイル/224KB]
精神科病院入院患者搬送用紙 [Excelファイル/104KB]
※大阪DPATガイドラインは廃止しました。
大阪府内で災害等が発生し、支援者が支援活動をする際に必要となる「こころのケア」に関する知識や配慮すべき事項などをまとめたもので、災害時等に支援活動に従事
される方を対象としています。大規模な自然災害だけではなく、局地的な災害や、多くの住民が巻き込まれるような事件や事故、未知の感染症の流行などの際でもご活用
いただけます。
〇災害時等のこころのケアのてびき [PDFファイル/3.86MB]
大阪府内の精神科医療機関職員(精神科医師、看護師、精神保健福祉士、事務職員等)を対象として、大阪府が組織する災害派遣精神医療チーム(大阪DPAT)として、
活動する人材を養成する研修を開催します。
<定員>24名 ※原則、同一医療機関3名1チーム(精神科医師、看護師、ロジスティックス職員(業務調整員))とする。ただし、チーム編成ができない場合も申込みは
可能ですが、定員超過の場合は受講をお断りする場合があります。
日時:令和5年9月9日(土) 10時から17時
令和5年9月10日(日) 10時から16時30分
場所:こころの健康総合センター 4階 研修室等
対象:・大阪府内の精神科医療機関職員(精神科医師、看護師、精神保健福祉士、事務職員等)
・大阪府DPAT業務担当職員及び大阪市・堺市災害時精神保健医療業務担当職員等
その他:・受講者には受講決定通知を送付します。
・発熱や呼吸器症状がある場合は研修参加をご遠慮ください。
内容:令和5年度大阪DPAT養成研修プログラム [PDFファイル/263KB]
<申込み>定員に達したため申込みを終了しました!
*令和4年度 大阪DPAT技能維持研修(eラーニング:12月1日から12月23日配信)
大阪府DPAT隊員登録者を対象に、DPAT活動能力の維持向上をめざして、大阪DPAT技能維持研修をeラーニングで開催し、医療機関16名、行政機関2名、計18名の参加がありました。
受講後アンケートでは、「繰り返し講義を受講することの大事さを認識できた。」「研修を行うことで活動するイメージトレーニングにつながる。」などの感想をいただきました。
引き続き、実施していきたいと考えています。
(参考:R4年度大阪DPAT技能維持研修プログラム [PDFファイル/131KB])
大阪DPAT養成研修を9月24日(土曜日)・25日(日曜日)に開催し、10医療機関14名、4行政機関4名、計18名の参加がありました。
1日目は、DPATや大阪府における災害時精神保健医療体制、災害現場における指揮命令・諸機関との連携や最近のDMAT(災害派遣医療チーム)の立場か
ら、災害時医療とロジスティクスについて講義を受けました。
2日目は、2グループに分かれて、「活動拠点本部の立上げ」と、「避難所支援」・「病院支援」を想定した演習を実施し、DPAT活動についての理解を深めました。
精神科病院 | 精神科病床を 有する病院 | 大学病院 | 診療所・ クリニック | 行政機関 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
参加機関 | 4 | 0 | 2 | 0 | 4 | 10 |
参加人数 | 10 | 0 | 4 | 0 | 4 | 18 |
精神科医師 | 看護師 | 精神保健福祉士・ ケースワーカー | 保健師 | 一般行政職 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
4 | 5 | 4 | 2 | 3 | 18 |
<研修の様子>
(参考: R4年度大阪DPAT養成研修プログラム[PDFファイル/241KB])
令和2年度は開催を見送りましたが、大阪DPAT養成研修を1年ぶりに開催しました。
今年度は、講義をeラーニング配信とし、大阪DPAT隊員登録者の技能維持研修としても開催し、技能維持研修は23名が受講しました。
また、演習は密を避けるため、各グループ毎に会場を分け、机上で活動拠点本部の立上げ、病院支援、避難所支援の大規模災害演習を行いました。
講義、グループワークの発表等をZoomで中継するなど感染防止対策に配慮し、7医療機関21名、6行政機関12名、計33名が参加しました。
精神科医療機関 | 精神科医療機関 (診療所・クリニック) | 一般医療機関 | 一般医療機関 (大学病院) | 行政機関 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
参加機関 | 6 | 0 | 0 | 1 | 6 | 13 |
参加人数 | 17 | 0 | 0 | 4 | 12 | 33 |
精神科医師 | 看護師 | 精神保健福祉士・ ケースワーカー | 心理職 | 保健師 | 行政職 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | 9 | 6 | 1 | 3 | 5 | 33 |
<演習の様子>
(参考:R3年度大阪DPAT養成研修及び技能維持研修プログラム [PDFファイル/267KB])
南海トラフを震源地とする大阪府内最大震度6強の地震が発生し、発災2日目の急性期を想定とした大阪府地震・津波災害対策訓練に参加しました。
大阪府災害拠点精神科病院の3病院の先遣隊が、DPAT調整本部(府庁内)・DPAT活動拠点本部(りんくう総合医療センター内)・活動現場(浜寺病院、
阪南病院)のそれぞれの活動場所で、本部運営、病院支援、患者転院及び受入れの訓練を実施しました。
【訓練の様子】
<調整本部> <活動拠点本部> <活動現場>
台風6号の接近により開催が危ぶまれましたが、令和元年度大阪DPAT養成研修を無事開催し、12医療機関35名、3行政機関10名、計45名の参加がありました。
平成30年に発災した大阪北部地震、台風21号による災害時の大阪DPATの活動報告、情報の整理では『クロノロジー』の実技、支援者のメンタルヘルスなどの
講義を受け、2日目は4チームに分かれ、机上で活動拠点を設置し、次に発災5日目の中長期を想定し、倒壊の恐れがある病院と多くの住民が避難している
避難所での演習を実施しました。演習中には「予期せぬ訪問者への対応」、「余震発生!」など、各チームとも協力し、臨機応変に対応することができました。
(参考:令和元年度大阪DPAT養成研修プログラム [PDFファイル/154KB] )
精神科病院 | 精神科病床を 有する病院 | 大学病院 | 診療所・ クリニック | 行政機関 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
参加機関 | 7 | 3 | 1 | 1 | 3 | 15 |
参加人数 | 24 | 7 | 1 | 3 | 10 | 45 |
精神科医師 | 看護師 | 精神保健福祉士・ ケースワーカー | 保健師 | 一般行政職 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
9 | 15 | 8 | 3 | 10 | 45 |
<研修の様子>
震度6の南海トラフ地震発災後5日目を想定した「大阪府地震・津波災害対策訓練」に参加しました。府庁では行政職員とともに大阪DPAT隊がDPAT調整
本部の運営を行い、こころのケアに関するニーズに対応しました。 また、活動拠点を設置した府こころの健康総合センターでは、大阪DPAT2隊が活動拠点
の運営を行う中で、枚方市からのDPAT派遣要請を受け、実働を取り入れた訓練を実施しました。
<調整本部> <活動l拠点> <現場(枚方市保健所)>
昨年度に引き続き、大阪DPAT養成研修を7月21日(土曜日)・22日(日曜日)に開催し、8医療機関25名、2行政機関6名、計31名の参加がありま
した。
1日目は、DPATや大阪府における災害時精神保健医療体制、6月18日に大阪北部で起きた地震での大阪DPAT活動の報告をはじめ、DMAT(災害派遣医療
チーム)の立場から、災害時医療とロジスティクスについて講義を受けました。 2日目は、4グループに分かれて、「避難所支援」と「病院支援」を想定した演習
を実施し、積極的に取組むことができました。 (参考:研修プログラム [PDFファイル/154KB])
精神科病院 | 総合病院 | 行政機関 | 合計 |
---|---|---|---|
7 | 1 | 2 | 10 |
精神科医師 | 看護師 | 精神保健福祉士・ | 作業療法士 | 臨床心理士・ | 一般事務職 | 行政職員 | 合計 |
7 | 9 | 4 | 1 | 2 | 2 | 6 | 31 |
平成30年6月18日(月曜日)午前7時58分、大阪府北部で最大震度6弱の地震が発生し、大きな被害が出ました。
発災直後より、大阪府北部の精神科医療機関の被災状況把握に努めながら、大阪府保健医療調整本部内に大阪DPAT調整本部を立上げ、EMISでの情報収集、
各保健所精神保健福祉チームからの状況報告をもとに、ニーズアセスメントを実施しました。担当課を通して、各自治体の避難所向けに「災害時こころの
ケア」のリーフレットを配付するなどタイムリーな支援が行えました。
(参考)体と心を大切に〜災害にあうと心だってケガをしますよ〜 [PDFファイル/123KB](全国精神保健福祉センター長会)
熊本地震における大阪府DPATの活動や大阪府DPATが参加した災害時等の訓練、災害時こころのケアにかかる人材養成などについてまとめた報告書を作成
しました。
刊行物・リーフレット (こころのケア活動) (別ウインドウで開きます)
近畿2府4県のDMATが持ち回りで実施するDMATブロック訓練が、今年度、大阪府で開催され、DPATも訓練に参加しました。
上町断層帯地震を想定した実働及び机上による医療活動訓練で、保健医療活動の総合調整を行うために「保健医療調整本部」が設置され、DMATをはじめ、
救護班や医療班、保健医療活動チームが統合された本部運営において、DPATのニーズにいかに対応するかという課題に取組みました。
国の平成29年度総合防災訓練大綱に基づき、大阪府を南海トラフ地震の被災地と想定した訓練に参加しました。
他府県DPAT6隊(茨城県・福島県・神奈川県・静岡県・愛知県・佐賀県)、大阪府DPAT4隊が、DMAT・AMAT(全日本病院協会災害時医療支援活動班)・
消防とそれぞれ連携し、5医療機関の協力を得て、患者転院・搬送等の病院支援の訓練を行いました。
大阪府が組織する災害派遣精神医療チーム(大阪府DPAT)として活動する人材を養成することを目的とし、DPAT事務局の協力を得て、大阪府・大阪市
・堺市の共催で、6月17日(土曜日)、18日(日曜日)の2日間で研修を開催しました。当初予定していた定員を超えて、13医療機関・3行政機関から65名
の参加がありました。
1日目は、DPATや災害時医療、災害現場における指揮命令・諸機関との連携等の講義に加えて、災害時のロジスティクスの演習を行い、2日目は7名から
9名のグループに分かれて、病院支援のための大規模災害の演習を行いました。
(参考)平成29年度 大阪府DPAT養成研修 [PDFファイル/199KB]
大学病院 | 総合病院 | 精神科病院 | 行政 | 合計 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 11 | 3 | 16 |
精神科医師 | 看護師 | 精神保健福祉士 | 事務職員 | 作業療法士 | 放射線技師 | 臨床心理士 | 行政 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
16 | 19 | 9 | 4 | 1 | 1 | 1 | 14 | 65 |
大阪府、大阪市、堺市、中核市の精神保健福祉等担当者を対象に研修を行いました。
大規模災害時の行政機関の役割およびDPATの概要、支援者のメンタルヘルスについての講義、大阪府DPATガイドラインの説明、1月17日の訓練の報告、
南海トラフ発災を想定したグループワークを行いました。
府内市町村や防災関係機関と連携し、南海トラフ巨大地震を想定した地震・津波災害対策訓練に参画しました。
DMAT等関係機関と連携し、府庁災害医療本部内でのDPAT調整本部の立ち上げ、災害拠点病院内での活動拠点の立ち上げ、精神科医療機関の転院調整と、
3つの訓練を連動して行いました。
府内で発生した局所災害(関西国際空港における航空機事故)を想定した訓練に参画しました。
DMATと連携した避難者対応訓練、および空港職員等を対象にメンタルヘルスの講義を行いました。
南海トラフ発災を想定した急性期・総合医療センター内の災害医療訓練に参画しました。
災害拠点病院内に、DPAT活動拠点を立ち上げる訓練を行いました。
熊本県で発生した地震の被災地支援のため、大阪府DPATとして先遣隊、第2隊の2班を派遣しました。
DPAT活動拠点本部運営業務、被災した精神科医療機関の患者搬送支援等に携わりました。
このページの作成所属
健康医療部 こころの健康総合センター 事業推進課
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