令和5年(2023年)5月17日 知事記者会見内容

更新日:2023年5月19日

記者会見項目

  • 子どもたちへのお米・食料品配付について
  • なにわの伝統野菜に新規項目を追加!
  • トルコ南部を震源とする地震 大阪府義援金について

 職員

 ただいまから、知事記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

子どもたちへのお米・食品配付について  ※この項目で使用した資料はこちら

知事

 私からは3点です。
 1点目です。物価高騰対策、子育て支援策についてです。この間、お米10キロ相当分のお米電子クーポンを大阪の子どもたち全員を対象にお渡しするという事業を実施してまいりました。この第2弾を実施いたします。大阪の子どもたち、おなかの中の赤ちゃんも含めて140万人を対象に、お米10キロ相当分のお米電子クーポンの配布、これを行います。大阪の子どもたち全員を対象にします。所得制限もやりません。
 内容としまして、5,000円相当のお米電子クーポンをお届けするという、支援するという事業の内容になります。基本的なスキームは第1弾とほぼ同じ、第1弾より申請をシンプルにしていきたいというふうに思っています。また、選べるようにするということで、この電子クーポン、スーパーやお米の小売店で、米穀店で使える電子クーポンを選択する場合と、それからECサイトでそのまま注文する場合、この2パターンを準備したいと思っています。お米がどうしてもアレルギー等で、お米以外の選択肢をという声にもお答えするようにいたしまして、既に第1弾でやっていますが、お米以外もECサイトでは選べるというスキームを構築したいと思います。
 まず、方向性についてですけれども、ここにありますとおり、物価高騰が引き続いているということと、やはりお子さんがいらっしゃる家庭は食費にかかる負担が非常に大きくなります。また、子どもがたくさんご飯も食べますので、大阪府内の全ての子どもたちを対象にしたお米、食料品を給付するという事業を行います。
 現在、第1弾をやっていますので、その状況についてのご報告もいたします。5月15日現在、第1弾ですけれども、約140万人の対象者の約6割から申請をいただいております。現在約78万人に既に給付をしているという状況です。6月30日まで受付を開始いたします。これは第1弾のほうです。第1弾のほうの受付は今現在、申請を受け付け中でして、日々増加しているという状況です。現在、約80万件の申請があります。140万人の全体でいきますと約57%、約6割の方が申請をされています。そして、給付の決定ですけれども、申請されたうちの97.9%。約98%の給付の決定をしております。物価高騰が続く中、地方創生の臨時交付金を活用いたしまして、第2弾実施を現在検討中ということで、これを実施いたします。
 中身の詳細については検討中です。大枠は同様のスキームになってきます。まず第1弾のほうです。第1弾のほうですけれども、申請、3月から受付を開始いたしまして、6月30日までが受付になります。3月下旬から受付を開始し、6月30日までに申請ということでお願いをいたします。6月30日を過ぎると申請もできませんので、そこで終了となります。その後過ぎて忘れてた、あるいは後から聞いたんだけどという場合は、申請が受け付けられないということになります。あと1か月半ほどあります。この制度自身をご存じない方もおられるというふうにもお聞きしています。テレビや新聞やネット等でもまだ伝わってないと。あと記者会見もしてますけど、伝わってないというお声もありますので、今回の定例において、また改めてこの第1弾のほうの申請の告知をさせていただきたいと思います。より多くの皆さんにこの制度を知っていただきたい、そう思います。
 プッシュ方式でどんどん勝手に送っていく方式でありませんので、申請をしていただくという申請方式になっていますので、その点ご留意をいただけたらと思います。役所から何か待っていたら来るものではありませんので、申請をお願いいたします。
 申請日において、対象者ですが、令和5年4月1日以降の転入者を除くということで、18歳以下の子どもたち全員です、分かりやすく言うと。平成16年4月2日以後に生まれた子どもとありますけども、分かりやすくいうと、今年の春まで高校3年生でおられた方で、18歳以下の子どもたちが全員ということになります。
 そして、3月31日時点で妊娠されている方も対象です。3月31日時点においておなかに赤ちゃんがいらっしゃるお母さんも対象になります。そして、給付の物品ですけれども、対象者において選択をいただきます。5,000円相当のお米電子クーポン、これがまず一つ目です。あるいはECサイトでお米または食料品を選んでいただくという、この二つのパターンになります。お米電子クーポンの場合は、米穀店やスーパー等でご利用をいただけます。
 現在のお米クーポンの状況ですけれども、ほとんどがお米電子クーポンです。割合を申しますと、5月15日現在で、お米PAY、電子クーポンを選択されている方が73%です。そして、このECサイトのうち、お米10キロのものと、お米11キロのものがあります。2パターンあります。お米10キロのほうはコシヒカリなんですけれども、お米11キロのほうは、量は少し多いんですが、銘柄は特定せずというものがあります。それ以外にも、その他食料品というのがあります。お米10キロとお米11キロとお米PAYと、いわゆるお米に限っていうと、全体の80%、80.7%の方が、お米を選ばれています。そして、残り19.3%の方が、その他の食料品を選ばれています。これが今の現状です。
 そして、これは時系列に応じた、3月22日に始まりまして、5月15日までの給付の申請の状況です。給付の決定、そして審査待ちがどのぐらいあったか、そしてこれが申請の累計です。申請の累計は、最初がぐっと増えますけれども、その後は大体、約1日1万件増えるぐらいのペースです。最近は1万件を切るケースが多くなってきましたけど、大体1日1万件ぐらい増えていると。最近は1万件弱ぐらいの数で、日々増えているという状況です。これは申請の累計です。現在80万件です。最大、対象の方は140万になります。もちろん、140万全部にはならないと思いますけれども、多くの皆さんに知っていただいた上で、知っていただいた上でやらないという判断は、もちろんおありの方がいらっしゃるのは当然だと思いますけれども、できるだけ、周知をさせていただきたいと思います。6月30日までです。
 そして、審査状況ですけれども、当初、4月の中旬ぐらいまで、審査がぐっと増えたということ等々がありまして、最大で3週間ほどお待ちいただく方もいらっしゃる時期がありました。ただ、この審査待ちについては、その後、もちろんノウハウも蓄積されますし、審査も、スピードも上がってきますので、現在ではもう2日、3日、申請されてから2日、3日で給付決定が出るという状況です。ただ、不備案件というのがありまして、80万件のうち約1万件については、ちょっとどうしても申請書に不備があったり、添付する資料等に明らかな不備があるという場合は、ちょっとやり取りをさせていただくということになっていますので、これはもちろん税ですから、対象じゃないという疑義がある方は、ちょっとやり取りをさせていただくのは当然ですので、その件数が約1万件あります。そういった方は補正対応等、明らかに書類が足りていなかったり、これは不備があるとなったものについては、審査のやり取りをさせていただいているのが約1万件あります。
 今、給付決定が77万9,000で、79万6,000が申請件数ですので、この差、約1万7,000ですけど、先ほど申し上げた約1万件が不備件数の審査のやり取りで、7,000件は、新たに毎日1万件近く審査が来ますので、その審査の数になります。ですので、7,000件の審査のほうは、審査待ちなく2日程度で給付決定が出るという状況ですけれども、そういった不備案件については約1万件あるということをご報告させていただきますが、一方で、当初はどうしても3週間程度、不備がなくてもお待ちいただく場合があったんですけれども、今は、不備のない申請であれば、数日で、2、3日で完了するという状況です。こういう現状にありますので、周知をやはりしていこうと。第1弾については、この制度を知っていてやらないという判断は、当然ある方がいたとしても、それは当然だとしても、知らなかったよと、聞いてなかったよと、あるいは、これは待っていたら勝手に送られてくるんじゃないんですかと、ちょっとものではないと、この制度の周知ということを、まず徹底をさせていただきたいというふうに思います。6月30日が申請期限ですので、ぜひ申請をしていただければと思います。
 そして、その後ですけれども、第2弾を実施いたします。その第2弾の中身については、同じく5,000円相当のお米、電子クーポン、あるいはECサイトで選べる、大阪の子どもたちを全員対象にする、おなかの中にいる赤ちゃんも対象にするということで実施をいたします。実施の時期としましては、今後議会のご議論をいただきます。審議もいただくということになります。また、システムの改修と併せて、この第1弾を8月末まで実施をしておりますので、9月1日からの申請の受付開始ということに、今は予定としております。そういう想定をしています。ここはタイムスケジュールですので、今後変更する可能性はもちろんあり得ますけれども、6月30日まで申請の受付けをし、そしてこの第1弾の電子クーポンが使えるのが8月末までですので、あるいは、このECサイトの引換え、8月末で、第1弾が終わるのが8月末になりますので、第2弾はそれが終わった直後から開始をしていきたい、速やかに開始をしたいと思います。
 また、その間システム改修等も必要になりますので、より簡便に申請ができるように、1回、既に審査しているわけですから、何度も審査する必要はないと思いますので、同じ人で、同じ書類を何度も何度も添付する必要はないと思っていますから、便利な申請ができるようにと、第1弾でやった実績をうまく活用した、府民の皆さんにとって、第1弾よりは、申請した人にとっては簡単に第2弾が申請できるようなシステム改修をその間にしていきたいというふうに思います。
 一つ目は以上です。

なにわの伝統野菜に新規品目を追加!  ※この項目で使用した資料はこちら

 二つ目は、「なにわの伝統野菜」についてです。新しい品目が追加されましたので、「なにわの伝統野菜」についてお知らせをさせていただきます。
 「なにわの伝統野菜」は、大阪府内で古くから栽培されている野菜を「なにわの伝統野菜」として認証しています。これは伝統を守るとともに地産地消を促進していこうということです。そして、地産地消というのは脱炭素社会にもつながってきます。本日ですけれども、「馬場なす」と「貝塚澤茄子」、この二つを新たに「なにわの伝統野菜」の品目として追加をいたします。この「なにわの伝統野菜」ですけども、要件というか、どういうものかといいますと、おおむね100年前から府内で栽培されている。そして、これまで地域の農業者と共に守り続けてきた野菜になります。大阪では豊かな食文化がありますが、それに受け継がれた特徴ある形とか個性、これが魅力です。現在、天王寺蕪、難波葱等を含めて19品目が認証されていますけれども、今回新たに2品目を認定いたしますので、これで21品目となります。認証によってこの品目の注目が高まって、地域の活性化に寄与していけばいいというふうに思っています。すばらしいこういった伝統野菜がありますので、ぜひ府民の皆さん、また全国の皆さんに知っていただきたい、そう思います。
 まず一つ目ですけど、「馬場なす」です。大正時代に泉州地域の山間部、これは山側ですね。泉州の山側を中心に栽培が広がりました水なすの1種です。今回はどちらも水なすの一種になります。現在まで貝塚市の馬場地区の農業者の皆さんが大切に守り続けて、栽培を続けてきたものが「馬場なす」になります。こちらが「馬場なす」になります。普通のなすよりもやや短いという形状、これが特徴です。
 二つ目が「貝塚澤茄子」ということで、持ちますと明らかに形が違うんですけど、「貝塚澤茄子」は、この巾着のような形が特徴ですが、明治20年代に泉州地域で、こちらは海側です。泉州の浜側で栽培されていた水なすの一種です。昭和の初めに新潟県十全村に伝播して栽培されたんですけど、そのとき、府では栽培は一旦途絶えました。途絶えたんだけれども、新潟の生産者から改めて苗を譲り受けて、そして今、貝塚の農業者の方が栽培を復活させてくれているものです。巾着型の形が特徴、これが「貝塚澤茄子」。そして、こちらが「馬場なす」になります。いずれも水なすの一種です。
 この「なにわの伝統野菜」ですけど、販売会を実施いたします。希少な「なにわの伝統野菜」を数量限定で販売をいたします。場所ですけども、かいづかいぶきヴィレッジ直売所で5月18日木曜日、9時から15時まで営業していますので、こちらで販売をいたします。また、その他泉州地域の直売所であったりスーパーでも販売いたしますので、ぜひこの機会に「馬場なす」「貝塚澤茄子」をご賞味いただけたらなと思います。

トルコ南部を震源とする地震 大阪府義援金について  ※この項目で使用した資料はこちら

 次、3点目です。トルコ南部の大地震の義援金についてです。この間、2月10日から4月30日まで義援金の募集を大阪府でさせていただきました。トルコ南部を震源とする大地震の支援ということでさせていただきました。3,753万2,924円の多くのご寄附をいただきました。多くの皆様から温かいご寄附をいただいたことに改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 これまでも随時、日本赤十字社を通じて支援するということで送金をしてまいりましたが、本日、日本赤十字社に最後の送金をさせていただきました。753万2,924円分の最終の送金手続を行いました。そして、皆さんからご協力いただいた義援金ですけれども、日本赤十字社を通じて、被災地での救援活動、資金援助活動、そして救援物資の配布、食事・水の提供、そして血液の供給であったり、医療支援等に皆様の大切なご寄附、義援金を活用いたしました。多くの皆さんから温かいご支援をいただいたことを改めて感謝を申し上げます。4月30日をもって終了をいたしましたので、このトルコ南部を震源とする地震の義援金は、大阪として受ける分についてはこれで一旦終了となります。多くの皆さん、本当に義援金、ありがとうございました。
 私からは以上です。

質疑応答

 職員

 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの発表事項につきましてご質問をお受けいたします。質問される方は挙手の上、社名とお名前をよろしくお願いいたします。
 それでは、最初に幹事社の読売新聞さん。

大阪府子ども食費支援事業について(1)

記者

 読売新聞の山本です。
 幾つか質問させてもらいますが、まず1点目に子どもたちへのお米と食料品の給付事業についてなんですけども、現在、対象者の6割の方に申請してもらっていると。この数について知事の受け止めと、4割の方はまだ申請してないということで、これについて今後どうアプローチしていくのか、また、しないのか、その点、お考えあれば教えていただけますでしょうか。

知事

 これは申請事業になりますので、もちろん140万人の方全員の申請にはならないと思っています。1人でも多くの方に申請をいただければと思っています。もちろんこれは、申請するかどうかというのは個人の判断になります。これは必要ないと判断されるご家庭もあろうかと思います。ですので、数の目標というのはありませんけれども、できるだけ多くの方に知っていただいて、そして、必要とされる方はぜひ申請をお願いしたいと思います。一番避けたいのは、この制度を知らなかったよという状態のまま6月30日の期限が過ぎるということ、これは、当然140万件ありますからゼロにはならないんでしょうけれども、できるだけ周知を徹底していきたいと思っています。
 つい先日ですけれども、学校にチラシを配布するという周知もいたしました。小学校と中学校ですね、小中学校にチラシを配布するということもいたしました。中学校も入ってましたかね。

 職員

 入ってます。

知事

 小中学校にチラシを配布して、学校を通じて保護者の方にお伝えするということも今実施をしています。また、今日の記者会見でもお伝えをして、できれば、発信をしていきたい、そう思っています。6月30日を過ぎますと、もう申請ができないということになって、そこで終了になりますので、3月22日から6月30日、約3か月間ですけど、この間にできるだけ多くの方にこの制度を知っていただいて、申請をしていただけたらなというふうに思っています。現在約1万人、ちょっと前まで1万人ずつ、今、1万人を少し切るぐらいの形になっていますので、このペースでいくと、あと約40日ですので、一定程度は、この数もさらに伸び、積み重ねられるんだろうというふうに思っています。

記者

 ありがとうございます。
 もう1点、第2弾ですね、事業の第2弾を検討されているということで、基本的には同じくお米や食料品を配布するということになるかということで、その財源ですね、予算的な、お金の規模感を教えていただきたいのと、お米とか食料品をまた配布するということを続ける点についての理由、お考えを伺いますでしょうか。

知事

 まず、1点目なんでしたっけ。

記者

 規模感ですね、次の第2弾をやるときの。

知事

 分かりました。失礼しました。規模感は約70億円になります。140万人の方を対象にいたします、もちろん中間経費も必要になります。ただ当然、これは予算と決算の乖離があります。今回、予算の執行に関しては、人数分に対して事業者にお支払いすることになりますので、予決乖離というのは必ず出てくる事業になるだろうというふうに予測はしています。予算規模とすれば中間の経費も含めて約70億円規模の予算になります。予算としては前回とほぼ同様の予算規模になるかなというふうに思っています。これは精査中です。6月の議会に上程をさせていただきますが、概算では約70億円になると思います。
 それから、この事業ですけれども、国の臨時交付金を活用して、物価高騰対策、子育て支援策として実施をいたします。もちろん国の臨時交付金の財源というのを活用するわけですけれども、やはり現状、子育て世帯、物価高が続いていますので、スーパーへ買物に行っても、皆さんもお気づきやと思いますけど、物価高が非常に続いているなというのはそのとおりです。特に食料品なんかは、毎日、必ず必要になるものですから、その物価高が続いているという中で、物価高騰対策。そしてもちろんこれは、物価高騰というのは子どもだけでなくて全員に、物価高騰しているじゃないかというのはもちろんおっしゃるとおりなんですけれども、やはり子育て世帯については、世帯にかかる食費の割合が非常に大きいと、世帯として食費の割合が大きいということと、やはり子どもがこれからどんどん育っていく上で、食費というのは必要になってくる、そこについての支援をしようということです。全大阪府民の支援というわけにはなかなかいかないですけれども、子どもはもちろん、子どもの段階ではなかなか自分で生産して、給料を稼ぐということはできないわけですけど、将来育っていくわけですから、そして食費は当然かかるという中で、子育て支援策の側面も含めて、そして食料費もかかると、そして物価高だということを考えると、大きな金額ではないかもしれないけれども、お米10キロ相当分の支援の第2弾をさせていただきたいと、そう考えたということです。

なにわの伝統野菜に新規品目を追加!(1)

記者

 分かりました。
 あと最後に、「なにわの伝統野菜」の新規品目の追加ということで、この「馬場なす」ですとかか「貝塚澤茄子」ですとか、例えば生産量というか、どれだけあるものかというのが分かれば教えていただきたいのと、当然、量産品ではなくて貴重な野菜にはなると思うんです。農業というのは、右肩上がりで増えていく業界では、現状ないと思うんですけれども、今後、こういう伝統野菜ですとか、扱う農家さんとか、こういった後押しの部分はどうしていくべきと考えておられるか、教えていただけますでしょうか。

知事

 生産量については担当から報告させていただきたいと思いますけれども、今後、少子化の中で、どうしても消費量も減っていくんじゃないかと、そして農業についてはなかなか難しいんじゃないかというご意見もあろうかと思いますけれども、全体的に見ればもちろん、さっきも子育て世帯の支援の話をしましたけども、子どもの数が減っていくと、人口が減っていく局面で大きく消費する世帯は少なくなっていくという局面には入っていくんだろうと思います。
 ただ、その中でもコロナも終了し、コロナ禍ではなかなか海外のお客さんの行き来等もありませんでしたけれども、最近ではインバウンド等も復活をして、いわゆる世界の交流人口というのも増えてきておりますので、大阪や関西の魅力は非常に高いですから、大阪を訪れる人も多い。人口は全体として減っていくんだと思いますけれども、そういった意味ではすばらしいものについては、やっぱり消費というのはこれからも続くと思いますので、そういった存在をPRしていくということが重要だと思っています。ですので、そういったことをやっていく。
 万博においても調達コードに合致をしますので、万博なんかでもいろいろ紹介もできればいいなと思いますし、もう少し先へ行くと、例えばIRなんかでは、約2,600億円は地元産品を消費するというようなスキームをつくっていますので、まさに地元産品のど真ん中にあるのが大阪産(もん)であったり「なにわの伝統野菜」等であったりもしますから、そういったものも、いわゆる国内外のお客さん向けにいろいろこれは展開していけるんじゃないかと思っています。
 また、食の台所として大阪の飲食店等も非常においしいですから、そういったところにこういった「なにわの伝統野菜」等があるよというのをお伝えしたい。そこを積極的に使っていただける、お店なんかもありますので、そういった広報活動をしていくということが重要ではないかなと思っています。
 あと、生産量についてちょっとお願いします。

 職員

 ご質問ありがとうございます。「馬場なす」なんですけれども、まず、栽培面積が20アールほどとなっております。「澤茄子」につきましては4アールぐらいということで、大きな面積ではまだ残念ながらございません。ですので、出荷量につきましても恐らく数トンぐらいまでということで、現状では大量にというところまではいきません。
 ですので、限定的な今の形では出荷になるのかなと思っております。ですが、魅力ある農産物として万博にも向けてPRしてまいりたいと思っていますので、今の状況としてはそういう状況です。ありがとうございます。

記者

 ありがとうございました。

 職員

 ほかにご質問は。NHKさん。

大阪府子ども食費支援事業について(2)

記者

 NHKです。
 ちょっとお米券のことで確認なんですけれども、第2弾の実施時期、今予定しているのは9月1日からということですか。

知事

 第2弾については、9月1日に申請受付を開始するという予定のスケジュールで進めたいと思っています。

記者

 今回、第1回で受け取った人も当然、第2回で受け取れるということですかね。

知事

 もちろんそうです。

記者

 対象の人数は140……。

知事

 同じですね、140万人です。時点が当然変わりますので、新しくおなかに赤ちゃんがいらっしゃる方とか、時点は変わりますけれども、同じく対象については18歳以下の子どもたち全員、そしておなかの赤ちゃんが対象になります。全部で140万人になると思います。

記者

 分かりました。これは6月の補正で今回計上するということですかね。

知事

 そうです。

記者

 分かりました。その確認でした。

 職員

 ほかにご質問は。読売テレビさん。

なにわの伝統野菜に新規品目を追加!(2)

記者

 読売テレビの前川です。
 「馬場なす」についてなんですけれども、もし既に食べられていて、お味のご感想等あればお願いします。

知事

 今日紹介してもらったんでまだ食べてないですけど、さっき紹介したやつを持って帰って食べたいと思います。話を聞くと、やっぱり水なすなんで非常に水分が多いので、漬物ですかね、食べ方としてそのままも食べられると思いますし、非常にジューシーにいただけるんじゃないかなと思って楽しみにしています。さっき紹介したやつを持って帰ろうと思います。

 職員

 両方持ってこさせていただきましたので、生で食べていただいても大丈夫ですし、漬物にしても当然いいですし、幅広く利用ができるかなと思っております。ありがとうございます。

知事

 特に水なすなんて本当に普通のナスと違って物すごくジューシーですから、水分たっぷりですので生でもおいしいと思いますし、漬物にするか、楽しみにしたいと思います。

 職員

 ほかにご質問は。共同通信さん。

記者

 共同通信の丸田です。
 同じくこのナスなんですけども、言及があった泉州の水なすはよく飲食店とかではメニューであったりして食べた記憶もあるんですけども、ちょっと資料にも記載はあるんですが、泉州の水なすとの違いといいますか、泉州水なす自体は「なにわの伝統野菜」には入っていないものなんでしょうか。知名度からするとそちらのほうがむしろあるイメージだったので、ちょっとそこら辺の違いというか、水なすの中の一部を「馬場なす」と呼ぶのか、ちょっとその辺の違いが分かればと思います。

知事

 水なすの中の一部、それを「馬場なす」だったり「貝塚澤茄子」ということになります。水なすという大きなジャンルがあって、そこにこういったいろんなそれぞれの品目があるというものです。19品目では既にそういったいろんな野菜の種類としてはあるんですけど、大きく言うと水なすの一種ということになります。

 職員

 少しだけ補足させていただきます。
 今、ご質問のありました地域で1番広がっている泉州水なす、これは私ども絹皮水なすという呼び方でお話ししておりまして、この絹皮水なすは大体1944年ぐらいから認知されているというのがありまして、今回ご紹介させていただいたのは、今、知事がご説明いただきましたけど、水ナスの大きなグループのいろんなグループがあるんですけども、今の絹皮以外の大きな二つとなります。ですので、絹皮水なすというのが戦前、終わりぐらいから出てきますので、これはまだちょっと100年はたっておりませんので、ちょっとそこまではできないかなと思っております。

知事

 あれ、せっかくやから、僕、今、食べようかな、そのサンプルのやつ。

 職員

 ちょっと事務方の方が。

知事

 ああ、これ、これ。

 職員

 私も食べたことがないのであれなんですけど。

知事

 食べたことない?

 職員

 今日、朝、持ってきていただいたので。

知事

 あ、これ、返さなあかんの?

 職員

 今日、朝、持ってきて、現場から持ってきてもらったやつなので。

知事

 食べたらあかんの?

 職員

 それは全然食べていただいて大丈夫です。全然食べていただいて。

知事

 じゃ、この、皆さん、質問が多いので、「馬場なす」をいただきます。
 軟らかくておいしいです。ジューシーですね。

 職員

 水分が多い、それから、皮が軟らかい、あくも少ない。

知事

 すぐ食べられる。これ、質問した記者さんに渡しますから。これ、ちょっと渡してきて。食べた感想、聞いた人に。
 これは貝塚……。

 職員

 貝塚澤ナスです。

知事

 味の違いってあるんですか。

 職員

 すみません、私も本当に初めてなので。基本は、緻密で、皮が軟らかくて、形がそうだと、で、水分が多いという本当に希少なやつなので。

知事

 こっちのほうがちょっとしっかりしているというか、歯応えがしっかりしている。硬い感じで。

 職員

 あくは少ない。

知事

 うん。「馬場なす」は本当に水分がジューシーという感じです。

記者

 これは「馬場なす」ですか。

知事

 それ、「馬場なす」。長いほうが「馬場なす」。これ、食べて、貝塚産。俺の食べたのと違うから。
 本当においしいです、水分たっぷりで。なすを生で食べる。ちゃんと許可を得て食べてますから。許可を得ずにかじっているわけではありませんので。本当に「なにわの伝統野菜」はおいしいので、ぜひ皆さんご賞味いただけたらなと思います。

 職員

 よろしいでしょうか。次、そしたら、大阪日日新聞さん。

記者

 大阪日日新聞の木下です。
 「なにわの伝統野菜」ですけれども、これ、100年、いろいろ先ほど要件をおっしゃいましたけど、全体でどのぐらいあって、どのぐらいが今、候補になっているとかというのは分かりますでしょうか。

知事

 えっ、何です?

記者

 全体の、要件を満たしている野菜というのがどれぐらいあって、今の品目というのはそのうち……。今の品目は分かるので、どのぐらいの中から選ばれているのかというのは分かりますか。

 職員

 すみません、私のほうから。
 正直、19品目、今回で21になります。大阪府内にどれだけの数があるかというのは正直、数として押さえているわけではございません。今、本当に多数あると思いますので。基本は、今ちょっと知事もお話しいただきましたけど、大阪の食の魅力として発信していく生産体制、種、それらがちゃんと整っているものを申請いただいて、府としてお墨つきをあげていく、できれば万博とかそんなところでPRしていきたいということですので、数で押さえているというのは、ちょっと、申し訳ないんですけど、今のところでは残念ながらお話はできません。今としてはちょっとそういうことですね。何点かご相談を受けているのはございます。まだちょっとお話はできないんですけど。

知事

 「大阪産(もん)」って、大阪の中で作られる野菜とか大阪湾で捕れる魚介を「大阪産(もん)」というふうに総称しておりますので、だから、数は非常に多いんですね。大阪の中で栽培されて、販売されているようなものをトータルで「大阪産(もん)」と称しています。その中で、特に、野菜であれば、伝統野菜として100年前からずっと栽培されていて、ずっと守り続けてこられたもので、個性があってというものを順次認定しているというような状況ですので、先ほど担当が申し上げたとおり、いろんなところでいろんな野菜等が栽培されています。それは全て「大阪産(もん)」なんですけど、「なにわの伝統野菜」として認証していくのは19品目、毛馬胡瓜とか、いろんな、ありますね、難波葱とか。僕が知事になってから発表させてもらっているのは、堺の鷹の爪を発表させてもらいましたけど。こういった形で、認証されたものについては、順次、申請もあるということですから、きちんとその要件を満たすものについて、決まれば、随時、少しずつになると思いますけど、発表させてもらいたいと思います。

記者

 おっしゃったように万博とかでこれが宣伝できるとなると、応募したいというか、申請したいところもたくさん出てくるんじゃないかなと思うんですけど、要件を満たしたら、基本的には万博なんかで宣伝していけるという感じでいいんでしょうか。

知事

 そういうことです。ただ、おおむね100年前から府内で栽培されていて、受け継がれてきているものということです。苗とか種子の来歴が明らかだということも要件ですから。大阪独自の品目、品種であるというようなものですので。そういったものの要件を満たされるものについては、当然万博までにも認証されるものは出てくると思います。当然これは万博の調達コードにも該当しますので、いろんなところで、こういうのを万博の中でも使ってもらえたらなと思います。

 職員

 調達コードにつきましては、少しだけフォローさせていただきますと、今、万博協会のほうで調達コード、基準をつくられておりますけれども、基本は、ちょっと、細かくはあれなんですけど、GAP認証を受けているものとか、有機農産物、栽培されているもの、それから食料システム法の認定のもの等となっておりますので、今からちょっと内容についてはフィックスされていくのだと認識はしております。
 すみません、少しだけ補足させていただきます。

 職員

 ほか、よろしいでしょうか。
 それでは、第1部の記者会見としては終了させていただきます。その他の府政・公務についてはこの後お受けいたしますので、しばらくお待ちください。

このページの作成所属
府民文化部 府政情報室広報広聴課 広報グループ

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