平成24年度第4回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】

更新日:2015年8月5日

議題1 「江之子島まちづくり事業」の再変更計画の検証と対応について

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資料1-1  「江之子島まちづくり事業」の再変更計画の検証と対応について
資料1-2 再変更計画の検証内容

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資料1-3 江之子島まちづくり事業計画案 計画図比較

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※総務部から資料に基づき、説明

【木村副知事】
・ホスピタルクラウン以外のアート活動について、病院側でどのような具体的なプランがあるのか。

【総務部】
・共同工房設置による住民交流プログラムや、メディカル・カフェといった住民との対話の場を設けたりするなど、周辺住民を巻き込んだアート関連プログラムも病院側が考えているところ。病院の患者向けだけでなく、住民との交流を含めた幅広いアート活動を展開したいとの希望があり、そういった内容の計画が提出されている。

【木村副知事】
・旧日生病院の跡地のプランは。

【総務部】
・日生側の意向では、跡地はそのまま別の用途で活用する、売却するようなことにはならないと聞いている。具体的な活用方法までは聞いていない。

【小河副知事】
・病院とアートについて、今この計画が出されていたら、非常にいいと思うが、コンペの時点で提案された計画とは半分変わっている。
・もし、コンペで負けたところが、「後で半分変えられるのであれば、あのコンペはなんだったのか」とならないか。手続き面で整理ができているのか、気になる。

【総務部】
・コンペをしている以上、手続上の不公平という観点がぬぐえないわけではないが、今回のコンペでは、外形的な、例えば建物のデザインとかを争ったものではなく、コンペにあたって開発条件として示した基本コンセプトを実現できるかどうかが最大のポイント。確かに中身は変わるが、コンペの基準に立ち戻って点検してきた。
・元々のコンペの審査の基準は、開発に当たっての基本的な方針やそこに導入される機能とか、環境整備の考え方、運営の体制ができているかといった観点。これらの観点に新たな計画をもう一度照らしてチェックすると、コンペの基準を逸脱するものではないと判断した。
・北側でハードの中身は変わるが、基本コンセプトが求める機能を継承、むしろ深化された内容であると判断した。

【小河副知事】
・今回出された計画の中身はいいが、手続きとして問題ないのかと言っている。

【総務部長】
・小河副知事の指摘は、事業者を決定したあとの計画変更は手続上可能か、ということであると思うが、譲渡契約書にあるように「やむを得ない事情が発生するなど、これらにより難い」場合に変更を認めることはあり得る。本件は、それに合致しているのか、また、基本コンセプトの範囲から逸脱していないのか、それらの点をチェックしてクリアできれば、コンペを実施した一連の手続きの中で、事業計画の変更承認は可能だと考えている。


【政策企画部長】
・再計画変更とはいえ、中央に居住部分が残るので、居住とアートという関係は残るであろうと思う。また、病院についても、大阪カンヴァス構想でアートプロジェクトを行うなど、病院患者とのコラボレーションは可能だと思われる。
・さらに、病院が来ることによって、見舞客を含めた集客・交流機能を持つことになるので、従来のまちづくりのコンセプトに合致するものであると言い切れるのではないか。
・ただ、再計画変更承認をしたあとに病院計画を出してください、とのことであったが、再変更計画を承認する相手方に日生病院は入るのか。

【総務部】
・相手方に日生病院は入らず、現事業者に対して再変更計画の承認をすることになる。

【政策企画部長】
・まだ相手方として入っていない日生に対して条件付けできるのか。

【総務部】
・現時点で日生病院に対して行うことはできない。今後、府が計画変更を認めた後で、事業者に追加し、病院の許認可の手続きに入ることになる。その上で、基本コンセプトとの整合について点検を行う。認可されることを前提にアートプログラムについて案として書かれているが、あくまでも現在の事業者の案が提出されているだけである。

【木村副知事】
・今マンション需要が落ち込んでいるのはわかるが、旧の病院跡地にマンションが建ってしまったということになれば、あれは何だったのか、という評価になる。
・地元のみなさんがウェルカムであり、府における医療という面でもプラスになるということで、反対するものではないが、後から見て結局企業の建替えにのせられただけではないか、と言われないようなある種の歯止めがいるのではないか。今後、きっちりつめていただきたい。

【綛山副知事】
・売却は時価を基本としつつ、歴史のある土地なので価格と利用方法を見極めるために、コンペを実施した。コンペの結果、一定の事業者が選定された。府として代金を受け取り、契約を結び、所有権は相手方に移転した。コンペを実施したときの条件として、一定の利用を前提に事業者を選定したので、その利用を担保する必要がある。しかし、いつまでも変更はあり得ないというのではなく、契約に、特別の事情があって、変更したい場合は協議の上、変更できるとの規定があり、今回かつての売主である府に対して申請があり、それを検証、その結果、社会情勢が変化する中で承認することに問題なし、との判断をした、ということ。

【知事】
・一番問題であるのは、19年売却したときに、落札した事業者が一番高額を提示した事業者ではなかったということ。そのとき、私は、厳しい財政状況もあるので、最高額を入れた事業者に売却すべき、と言ったが、まちづくりのコンセプトについて西区の住民のみなさんも大事にしているので、そのコンセプトに一番あった事業者を選ばせて欲しいというのが、部局からの話であった。
・今回は2回目の変更。府民の財産を売却したときに、一番高い額を入れた事業者ではないので、変更するにも府民のみなさんの理解が必要。日生病院が地域医療にどれだけ貢献してもらえるのか、ということ。
・病院に変わるということで、コンセプトに多少の変更はある。しかし、周辺のみなさんが望むのであれば、老朽化しているこの病院を早く建替えて、日生病院がこの地域で長い年月担ってきた地域医療を引き続き担っていただきたいと思う。健康医療部の意見を聞き、事業者、病院側と交渉をしてほしい。

【総務部長】
・事前に健康医療部と話をしたところ、日生病院の医療内容について指導する権限はないと聞いている。そもそも、大阪市の所管でもある。
・ただ、府として、江之子島のまちづくりを地域住民の方にプラスになるよう進めてきているので、知事から発言のあった内容については、事業計画の変更を承認するにあたって、私から事業者に対して要請をしていきたい。

【知事】
・大阪全体のことを考えると、そのまま更地で長らく置いておくよりは、ものを動かす、新しい事業をスタートさせる方が大切。消費を少しでも刺激することにつながるので、今回の計画変更を認めるべき、と思う。

【政策企画部長】
・平成19年のコンペにおけるまちづくりの基本コンセプトを基にして、再計画変更を認める。
・ただ、その際には、府民や地域住民の方の理解が必要。共同事業者として参画する日生病院に対して、地域医療への貢献という点について協議の上、進めていただくということで。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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