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年齢とともに心身の機能が衰え始める状態をフレイルといいます。
フレイルは「運動」、「栄養」、「口腔」、「社会・心理」の4つの機能の低下によって起こります。
若い頃からの筋力低下などのフレイルの芽は、生活の見直しや適切な対応により予防することができます。
ここでは2種類(5項目と25項目の質問)のフレイルチェックを紹介します。
5つの質問に答えて、1つでも当てはまればフレイルの可能性があるので、それぞれの予防ページを見てください。
両手の親指どうし、人差し指どうしをくっつけて輪っかを作ってみましょう。ふくらはぎの一番多い部分の太さ(周囲径)と輪っかの大きさを比較して、輪っかのほうが大きい。
はい ⇒ 運動でフレイル予防
イスから片足で立ち上がることができない。 はい ⇒ 運動でフレイル予防
主食、主菜、副菜が揃った食事を1日1度も食べない。 はい ⇒ 食事でフレイル予防
お茶や汁物でむせることがある。 はい ⇒ 健口でフレイル予防
1週間に1度も外出しない。 はい ⇒ つながりでフレイル予防
はい・いいえのどちらかを選んでください
番号 | 回答 | 質問事項 | |
※ | |||
1 | いいえ | はい | バスや電車で1人で外出していますか |
2 | いいえ | はい | 日用品の買い物をしていますか |
3 | いいえ | はい | 預貯金の出し入れをしていますか |
4 | いいえ | はい | 友人の家を訪ねていますか |
5 | いいえ | はい | 家族や友人の相談にのっていますか |
6 | いいえ | はい | 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか |
7 | いいえ | はい | 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がってますか |
8 | いいえ | はい | 15分間位続けて歩いていますか |
9 | はい | いいえ | この1年間に転んだことがありますか |
10 | はい | いいえ | 転倒に対する不安は大きいですか |
11 | はい | いいえ | 6ヶ月間で2から3kg以上の体重減少はありましたか |
12 | はい | いいえ | BMIは18.5未満ですか ※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) |
13 | はい | いいえ | 半年前に比べて堅いものが食べにくくなりましたか |
14 | はい | いいえ | お茶や汁物等でむせることがありますか |
15 | はい | いいえ | 口の渇きが気になりますか |
16 | いいえ | はい | 週に1回以上は外出していますか |
17 | はい | いいえ | 昨年と比べて外出の回数が減っていますか |
18 | はい | いいえ | 周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか |
19 | いいえ | はい | 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか |
20 | はい | いいえ | 今日が何月何日かわからない時がありますか |
21 | はい | いいえ | (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない |
22 | はい | いいえ | (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった |
23 | はい | いいえ | (ここ2週間)以前は楽にできていたことが今ではおっくうに感じられる |
24 | はい | いいえ | (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない |
25 | はい | いいえ | (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする |
【あなたのフレイル評価は】
※(黄色)の列で選んだ数が
・0個 ⇒今のところフレイルの心配はありません。
これからも活き活きとすごせるよう今の生活を維持しましょう。
・1から3個 ⇒現在はフレイルの心配はありませんが、選んだ箇所について下の該当するアドバイスを参考にしましょう。
・4から6個 ⇒少しずつフレイルの兆候が出始めているかもしれません。
選んだ箇所について下の該当するアドバイスを参考にして健康づくりに役立てましょう。
・7個 ⇒既にフレイルになっているかもしれません。下の該当するアドバイスを参考に取り組みましょう。
※(黄色)の列で選んだ箇所が
・1から5、16から25にある ⇒ つながりでフレイル予防
・6から10にある ⇒ 運動でフレイル予防
・11から12にある ⇒ 食事でフレイル予防
・13から15にある ⇒ 健口でフレイル予防
平成30年度、令和元年度に40歳以上を対象として府内2市でフレイル実態調査を実施したところ、高齢者だけでなく40・50歳代にもフレイル状態の人がいることがわかりました。 40・50歳代でメタボ対策は大事ですが、フレイル対策が必要な人もいると思われます。早くからフレイルを知り、定期的な運動や食生活の改善等、生活習慣を見直してフレイル予防をすることが重要です。
40歳以上の特定健診の対象となる年齢層に対して、フレイルチェックを実施することにより、フレイルに対する認知度の向上やフレイルとなる者を早期発見(フレイルの状態をチェック)し、該当者に対しての早期介入(運動や食事といった健康づくりの取組みを促す)を通じて、働く世代からのフレイル予防を進めているところです。
内容は、医療保険者が実施する「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づく特定健診・保健指導等の枠組みとスキルを活用すること、および実施者負担を抑えた内容としています。
「特定健診+フレイルチェックについて」
≪特定健診≫
質問票(服薬歴、喫煙歴等)、身体測定(身長、体重、BMI、腹囲)
理学的検査(身体診察)、血圧測定、血液検査(脂質・血糖、肝機能)、検尿 など
≪フレイルチェック≫
問診(食事、運動等)、身体測定(体組成測定、骨格筋量)
※特定健診における身体測定(体重)を、フレイルチェックの身体測定に代替
大阪府では、健康寿命の延伸と市町村の健康格差(健康寿命の差)の縮小に向けて、国立健康・栄養研究所と大阪公立大学と連携し、働く世代から実践できるフレイル予防に取り組んでいます。
府内の市町村では特定健診や健康教室、イベントなど既存の事業を活用し、働く世代からのフレイルチェックを実施しています。
特定健診でのフレイルチェック (熊取町)
健康教室でのフレイルチェック (田尻町)
他にも、府内の市町村で取組まれた事例を集めました。
R3、R4年度市町村での働く世代からのフレイル予防取組み事例集 [PDFファイル/1.87MB]
働く世代からのフレイル予防の啓発にご活用ください。
作成協力:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 、公立大学法人大阪 大阪公立大学
「フレイルって何なん」ポスター 「フレイルって何なん」リーフレット
フレイルポスター [PDFファイル/4.05MB] 何なんリーフレット [PDFファイル/2.01MB]
複写式質問紙 「やってみましょうフレイルチェック」
(1枚目)
(2枚目おもて)
(2枚目うら)
2枚の複写式質問紙を使って、基本チェックリストの25項目でフレイルチェックをします。
※ 使用に際しては、右の説明資料をお読みいただいたうえでご使用ください。 複写式質問紙の説明 [PDFファイル/947KB]]
フレイルについてやフレイルチェック方法、フレイル予防の4本柱「運動」「食事」「健口」「つながり」についてわかりやすく説明しています。
おてがるエクササイズチラシ
おてがるエクササイズ(表) [画像ファイル/510KB] おてがるエクササイズ(裏) [画像ファイル/459KB]
「おてがるエクササイズ」を紹介しています。
【概要】フレイルに関する調査結果 [PDFファイル/1.33MB]
【別紙】フレイルに関する調査結果 [PDFファイル/1.71MB]
大阪府では平成30年度から国立健康・栄養研究所とともに働く世代からのフレイル予防に取り組んでいます。 これまでの取組みを通して得られた研究内容の論文を紹介します。
No. | タイトル | 筆頭著者(所属) | 掲載誌 |
---|---|---|---|
1 | 大阪府摂津市および阪南市における働く世代からのフレイル該当割合並びにその関連要因(外部サイト) (概要)平成30年度に摂津市で、平成31年度に阪南市で40歳以上の中高齢者を対象に調査を実施。調査結果から、40歳代や50歳代であっても一定数のフレイル該当者がいることが明らかになり、より早期の働く世代からのフレイル予防の取り組みが必要であることが示唆された。 | 吉田 司 (国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所) | 日本公衆衛生雑誌 2021 |
2 | Factors associated with sarcopenia screened by finger-circle test among middle-aged and older adults :a population-based multisite cross-sectional survey in Japan (外部サイト) (概要)平成30年度に摂津市で、平成31年度に阪南市で40歳以上の中高齢者を対象に調査を実施。指輪っかテストでスクリーニングされたサルコペニアは,、高齢者だけでなく中年者でも一定割合確認された.。 | Daiki Watanabe (国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所) | BMC Public Health 2021 |
3 | Weight over-reporting is associated with low muscle mass among community-dwelling Japanese adults aged 40 years and older: a cross sectional study (外部サイト) (概要)平成30年度に摂津市で40歳以上の中高齢者を対象に調査を実施。自分の体重が実際より重いと思っている人は筋量で評価したサルコペニアに該当する可能性が高いことが確認された。 | Takashi Nakagata(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所) | Journal of Physiological Anthropology 2022 |
大阪府の「働く世代からのフレイル予防取組み(プレフレイル対策)」が、令和2年度 全国知事会先進政策バンク 健康福祉分野1位 優秀政策受賞しました。
このページの作成所属
健康医療部 健康推進室健康づくり課 企画・データヘルス推進グループ
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