専門家のコラム(8月2日配信)

更新日:令和3年8月2日

重症化防止・ご家族などへの二次感染防止のために早期受診を!

地方独立行政法人 りんくう総合医療センター 感染症センター長 倭 正也 氏

 大阪府も陽性者の数が日々増してきており、本格的に第五波に突入しています。また、ここにきて大阪府においても、変異ウイルスであるデルタ株への置き換わりがひたひたと進行しております。

 さて、医療現場におりまして、ここ数日において特に感じることとして、第四波の時のように、かなり肺炎が進行してから医療機関を受診され、陽性診断、入院加療となるケースが目立つようになっていることが挙げられます。陽性と分かったときにすでに発症してから1週間以上経過しており、ご家族への二次感染も複数人見られます。職場などで感染された特に20歳代から50歳代の方より自宅内にウイルスが持ち込まれ、お子さんに感染した場合には、学校のクラブ活動などでのクラスター発生につながる可能性もあります。
 
また、もちろん65歳以上の高齢者に二次感染した場合には重症化のリスクがありますが、現在、65歳以上の高齢者へのワクチン接種が着実に進んでおり、この年代層の重症者数は明らかに減少しています。つまりワクチン接種の効果は確実に見られます。
 
しかし、デルタ株の感染力の強さや重症化のしやすさもあり、大阪府でもワクチン未接種の方々が多い20歳代から60歳代前半の年代層において、重症者が少しずつ増加してきています。
 
どうか、より多くの方々にワクチン接種をお願いしたいと思います。

 さて、ワクチンだけではなく、新型コロナウイルス感染症のお薬についても、7月19日に初めて軽症の段階から投与できる抗体カクテル薬が特例承認されました。重症化リスクの高い50歳以上の方々や糖尿病、悪性腫瘍、慢性腎臓病、肥満(BMI30以上)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの基礎疾患のある方に早期に投与することにより重症化を予防することが可能になっており、大阪府においても投与できる医療体制を整えています。
 
もちろん日々、マスク着用など基本的な感染対策を取っていただいているかと思いますが、感染拡大の新たな第五波に入った現在において、いつどこで感染するかわかりません。また、2回ワクチン接種済みの方々においても感染、発症する可能性はもちろんありますし、その方々からの二次感染の可能性もあります。

 もしも、発熱、咽頭痛、咳嗽、頭痛などの新型コロナウイルス感染症を疑う症状が見られた方は、すぐにお近くの医療機関や新型コロナ受診相談センターにお問い合わせいただき、早期診断、早期治療につなげられるようによろしくお願い致します。
 それが、例え感染していたとしても、早期治療を行うことにより皆様自身の重症化を防ぎ、そしてご家族はじめ周囲の方々をこの新型コロナウイルス感染症から守り、社会経済活動を行っていくために我々が取るべき道であると医療現場から思います。

本コラム内の各関連情報

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このページの作成所属
健康医療部 保健医療室感染症対策企画課 企画推進グループ

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