大阪府では毎年、新たに約2,700人が子宮頸がん(上皮内がん含む)に罹患し、約200人が死亡しています。また、子宮頸がん罹患者のうち、20代から30代が全体の約4割を占めています(下記【参考1】)。
現在、子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐ予防接種を実施していますが、今年度17歳から26歳の女性を対象としたキャッチアップ接種(※)においては、3回接種が完了した方は約4%に留まっています(下記【参考2】)。令和6年度が無料で接種できる最終年度となり、接種完了まで最低半年間かかることから早めの検討が必要です。
そのため、大阪府では無料の接種機会を逃さないよう、本日より若年層の利用が多いSNSを活用した広報を実施しますのでお知らせします。
※キャッチアップ接種・・・ワクチン接種後に持続的な痛み等の症状が報告されたことで、平成25年6月から令和3年3月末までワクチンの接種勧奨が差し控えられた時期の接種対象者を対象に無料で接種を実施。
●SNS広報の内容
媒体:YouTube広告による啓発動画の放映(15秒動画)
期間:令和6年1月24日(水曜日)から令和6年2月24日(土曜日)まで
※順次、Instagram・Tiktokでの配信を予定
【動画イメージ】
●HPVワクチン接種について
・対象者
定期接種(12歳から16歳の女子)
キャッチアップ接種(令和5年度17歳から26歳の女性)【1997年4月2日から2007年4月1日生まれ】
※2007年4月2日から2008年4月1日生まれの方も、令和6年度はキャッチアップ接種の対象となるため、令和7年3月末まで無料で接種出来ます。
・使用ワクチン
9価、4価、2価の3種類
・接種間隔
ワクチンは半年から1年の間に決められた回数を接種します。
・接種回数
原則3回接種(9価ワクチン初回接種時に15歳未満は2回接種)
・接種費用
無料
※キャッチアップ接種対象者は令和6年9月頃までに接種を開始しなければ、期間内に公費負担で3回接種が完了しません。
公費の補助がない場合の接種費用は約8万から10万円です(9価ワクチン3回接種)。
・接種場所
産婦人科や小児科、内科など、お住いの市町村委託医療機関で受けられます。
・効果
子宮頸がんの原因の80%から90%を予防することができます(9価ワクチンの場合)。
・副反応
接種した部位の痛み、腫れ等がある場合があります。
なお、国においてワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認されています。
・大阪府HPVワクチン専用相談窓口
HPVワクチンに関してわからいないことや不安な点等あれば大阪府HPVワクチン専用相談窓口(06-4397-3549)にご相談ください。
【参考1】子宮頸がんについて
・HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染により罹患。
・HPVは性的接触のある女性の50%以上が生涯で一度は感染するとされています。
・大阪府においては毎年、新たに約2,700人が罹患し、約200人が死亡しています。
・全体の約4割(38.9%)を20代から30代が占めます。
【参考2】予防接種について
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