平成24年度ボランティア研修会(大阪市・北河内・中河内ブロック)

更新日:2013年1月17日

 平成24年度ボランティア研修会(大阪市・北河内・中河内ブロック)を実施いたしました。

◎ポイント

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☆学校支援の取組み、放課後の居場所づくりの取組みの実践報告があり、後半は親学習リーダーをファシリテーターとしてお迎えし、地域で取り組まれている親学習ワークショップを実施しました。KJ法(付箋を使ってグループ全員の意見を拾い、交流する方法)を用いて、熱心に話し合いがなされ、グループ発表にも熱がこもっていました。

1.日時・会場等

平成24年11月27日(火曜日)  18時45分から21時15分  大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)  1階  パフォーマンススペース 80名参加

2.研修の様子

〇実践報告

テーマ 「中学校元気アップ支援員として取り組んで 」
報告者 大阪市立市岡東中学校区 学校元気アップ支援員
        千葉    清二    さん
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☆大阪市からの実践報告のポイント
 ・教職員、生徒、保護者、小学校とのつながりを作ることで支援がスムーズに
   退職教員である地域人材として学校元気アップ支援員を務めるにあたり関係者とのつながりを築くことを大切にされています。生徒への支援について教職員と共通理解を図ること、朝のあいさつ運動に加わるところから生徒とのつながりをもつこと、保護者に積極的に接すること、地域の小学校の授業参観や行事に参加することなどにより、支援がスムーズにできるように努めておられます。生徒の学習支援では、卒業生と連絡をとり、支援人材を確保しているとのことです。地域の方々の支援により、栽培活動などの豊かな体験活動が実施できているという報告がありました。 

テーマ  「おおさか元気広場 市内小学校合同チャレンジミュージカルについて」
                 音楽で子どもをつなぐ!おとなもつなぐ!
    報告者 四條畷市 チャレンジミュージカル指導者
         久本   久子   さん、石下   洋子   さん
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☆四條畷市からの実践報告のポイント
 ・音楽活動を通して、子どもたちが自分を表現し、大人も子どももつながる
 9年前、地域で音楽活動を始め、その後市教委事務局担当課の積極的な関わりもあって、4年前から放課後子ども教室の取組みの中で定着した活動へと育ててこられました。音楽好きな子ども、歌が好きな子どもだけではなく、地域の気になる子どもにも声をかけ、居場所をつくり、自分を表現できるようにし、個々の子どもたちをつないでいます。支援人材としては、地域の人にアタック、また教職員にもアタックし、ミュージカルを支える多様な役割を果たすと共に、大人と子ども・大人どうしの強いつながりをはぐくんでこられました。協力してくだる保護者の中には、コーディネーターとなった方がいるということです

テーマ 「八尾市 放課後子ども教室の取組みについて」
報告者 八尾市 こども未来部 青少年課 副主査(放課後子ども教室推進事業運営委員会 事務局)
         宮崎   真司郎   さん
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☆八尾市からの実践報告のポイント
 ・平日・休日問わず多様な運営メンバーによる支援で文化・スポーツ活動を展開
 
地区福祉委員会、小学校PTA、女性会など、多様な団体が運営メンバーとなり、多くの方々が支援することにより、文化活動(コーラス・河内音頭・ダンスなど)やスポーツ活動(ソフトボールなど)を活発に展開されています。そして、敬老会やふれあい祭り・河内音頭祭り・こどもフェスティバル、市こ連のソフトボール大会・綱引き大会など、成果を発揮できる場があることが子どもたちの意欲につながっています八尾市の取組みの背景として、子ども会の活動が盛んであったこと、地域の伝統行事が大切にされていることなどがあり、そのことが特色ある活発な活動につながっているということでした。

〇助言
  コメンテーター 関西こども文化協会 事務局長
                                     中村 有美 さん
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☆コメントのポイント
・どの市の活動もダイナミックな取組みで、小中連携を意識した取組みや、中学校区をまたぐ取組みとして印象に残りました。
・大阪市の取組みでは、その学校に所属していた元教員が学校元気アップ支援員を務めているということをおおいに活かした動き方の紹介があり、とても参考になります。小中連携を意識しながら、園芸活動の充実、伝統文化の継承も視野に入れておられます。他の地域では、1年間を通じて園芸を通じてイベントをつないでいった例もあります。
・四條畷市の取組みは、市教委と深く連携しているということが素晴らしいです。2004年度から活動され、元気広場事業へとつないでいくには、行政との情報交換やコミュニケーションが日常的に円滑になされていたことがよくわかります。地域の既存の活動をおおさか元気広場などの事業へとつないでいく発想も他市町村の良い参考事例になるのではないでしょうか。小学校区単位での取組みを、中学校区単位の取組みにし、さらに中学校区をまたぐ取組みにしていくことで、とてもダイナミックになっていくので、その先行事例としてもヒントにしていただきたいです。
・八尾市の取組みでは、地域の多様な会議体(福祉委員会、自治振興委員会など)に運営メンバーに入ってもらうことにより、地域の団体を巻き込んで進めている点は、とても大切なことです。団体によって多様な情報をもっているので、それを共有しながら、広く地域の子どもたちの役に立つことを議論していくとよいでしょう。また、市としての独自の取組み(河内音頭など)を意識し、放課後子ども教室の活動につないでいくのも大切なこだと感じました。そのことで、地域の文化を子どもたちに伝えることになり、地域への愛着をはぐくみ、世代を超えたコミュニケーションを活性化させることに寄与するのではないでしょうか。

〇はじめての取組み!親学習ワークショップ

  地域で取り組まれている親学習体験
    テーマ 「子どもの気持ち 親の思い」    体験しよう「親学習」
   ファシリテーター 親学習リーダー
               古来 勢津子 さん、清水 千鶴 さん、深田 恵美 さん、土橋 美香子 さん

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   楽しいアイスブレイキング      親学習リーダーによるアイスブレイキング     親学習リーダーから、「親学習」に
                        の進行                                                    参加する上での約束事・キーワード
                                                     等についての説明

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教材のエピソードを読んで・・・付箋に自分の意見を記入

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記入した意見をもとに、話し合い     

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親学習リーダーによるグループへの支援

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話し合った内容について、グループからの発表

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共に学び合い、参加者どうしのつながりも生まれました

・自己紹介をしながらジャンケンを続け、勝った方から順に円の形に並んでいく楽しいアイスブレイキングで始まり、初対面の方どうしでもにこやかに活動されていました。負けた人ほどたくさんの出会いができるので、一見マイナスに見えることの中にも、プラスが隠れている(子育てにもあてはまる)ということが実感できる活動でした。その後、できた列をもとにグループに分かれ、自己紹介をし合いました。
次に、大阪府の親学習教材「ほめる」(1-2)のエピソードを活用しながら、ワークショップが進められました。親に反対されたままロックコンサートに出かけ、帰宅が遅くなってしまった子ども(女子)が、それ以降親との会話がなく、「ごめんなさい。心配してくれてありがとう。」と言いたいけれどもきっかけがつかめない、という内容について、意見交換をしました。
個人の考えを付箋に書き出し、グループ内で交流し合うという方法で進めていただきました。これは、一人ひとりの考えを確実にグループ内で拾うことができ、模造紙上に位置付けて視覚的にも確認し合える方法です。
・各グループで話し合われた内容は、全体の場で共有しました。
(「叱るときは叱る、ほめるときはほめる、というメリハリのある接し方が大切」、「大人も子どもも互いを認め合うことが大切」、地域の大人の立場としては「地域の父と母をめざしたい」などの内容が発表されていました。)
・皆さんの意見やまとめ方、ファシリテーターの方々の進め方など、とても参考になったという感想が聞かれました。

3.参加された皆さんの感想から

<実践報告について>
〇それぞれの市でいろんな活動をしている事に感心した。全てが協力しなければできない。
〇3校区それぞれ特色があり、当市も市とより結びついた活動をしていきたいです。
校区をまたぐ取組み、市の行事に重ねる取組み、参考にさせてもらいたいと思います。
〇大阪市立市岡東中学校の取り組みを自校に役立てられるようにしたい。
〇四条畷市の地域音楽活動は素晴らしいです。市教委をはじめ、沢山の方々のボランティア活動、本市でも何かやれるのではと思いました。
〇八尾市さんの報告が参考になりました。団体と連携することの大切さがわかりました。
〇発表ではわかりやすく、又、活動されている方々のご苦労や熱い想いがとてもよく伝わりました。今後の参考にさせて頂きたいと思います。
〇他のボランティア活動も悩みは非常に似かよっている。どう、その悩みを突破していくのか考えさせられた。
〇コメンテーターの方の話で、遠い話と思っていたのに少し近く感じられた

<ワークショップについて>
親学習リーダーがいるのを初めてきかせていただきました
〇今年、地区懇で「親学習」のワークショップを行いました。
〇他の市の人たちと意見を出し合ったが、思う事は同じでした。
〇色々な人と話ができ、新しい考え方に触れることができてよかったです。
〇無関心の親が多い中、このような学習が有効かと思う。
親を真剣に考えるよい機会になると思う。
〇小・中学校のPTAの方に「親まなび」をしたことがあります。もっともっと回数がふえれば、子どもへの気持ちにも気づきがあるのではないかと思います。
〇短い時間の中、とても内容が濃く充実した研修でした。みなさまの意見やまとめ方、ファシリテーターの方々の進め方など、とても参考になりました

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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