劇的に会員数が増加した特色ある商店街 京都・セブン商店街(2)

更新日:2023年3月3日

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令和5年3月3日 セブン商店街 京都府長岡京市
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 令和4年4月、新たにセブン商店会の会長に就任したのは子育て世代の三井奈美さんです。音楽事務所の代表もされている三井さんは、企業や大学、新聞社などの外部の意見を、より積極的に取り入れる「未来予想図委員会」活用を継承されています。さらに、このアドバイザリーボードの委員を巻き込んだ勉強会を実施するなど、ますます深化した委員会運営に努められています。

 まず、若い世代にPRする取組みとして、デジタルメディアを活用しながら、セブン商店会を構成する会員店舗の魅力をYouTubeで動画配信されました。しかもプロに任せるのではなく、商店会広報担当たちが自分達で動画を制作しているのです。小型のカメラを持って、商店街の皆さんに突撃取材をする時、顔見知りならではの素の反応が見えるのがとても魅力的で、日頃からコミュニケーションをとっているからこその阿吽の呼吸ともいえるやり取りが、セブン商店会の″絆″の強さを感じさせます。
 令和2年8月からスタートした「セブン商店会YouTubeチャンネル」も、現在に至るまで21回のシリーズ動画となり、視聴者数も徐々に増加しています。

 そして、今後、同商店街には「2024年問題」という難問が2つ立ちはだかっています。その一つは拠点問題です。セブン商店会には、商店街として使える2カ所の拠点があります。まずは長岡京セブンストリートラボ。商店街の南の部分に、市の協力のもと、運営委員会をつくり、運営している400坪ほどの広場があり、イベントや憩いのスペースとして使用しています。もう一つは空き店舗活用の民間事業Space7。このうちセブンストリートラボが使用期間満了により令和6年3月で使えなくなり、またSpace7も同時に終了してしまうことになったのです。商店街としての拠点をどうするか、新たに場所を探さなければなりません。
 もう一つの問題は、老朽化した商店街入り口のアーチです。このまま放置しておくと危険なので撤去することが決まりました。アーチという商店街の顔が無くなったそのあと、商店街らしさをどう演出していくか…。もともとアーケードが無く、商店街っぽく見えない同商店街。前会長の林さんも「とりあえずそういう施設の部分は後まわしに、まずソフトの部分、商店街としての″絆″といったところの充実に力を入れてきました。この先のハードの部分は、今までで培ったノウハウや繋がりを活かして、新しい皆さんが一丸となって頑張ってもらえると期待しています」とおっしゃいます。

 施設などの面では、これからまだ解決しなくてはならない問題がありますが、それを乗り越えていくために一番大切な商店街としての″絆″は、どんどん深まっています。
 「2024年はセブン商店街の50周年の年です。アーチが無くなる、拠点も無くなる、そんな流れで迎える50周年は寂しいですから、商店街全体でこれから新たなアイデアを出し合い、もっと活気づけていきたいです」と、三井会長は意気込んでおられます。


前編(セブン商店会のこれまでの取組み)はこちら(別ウインドウで開きます)

セブン商店会のHPはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)


セブン商店会 役員の皆さん(中央:会長 三井氏、右:前会長 林氏)
セブン商店会 役員の皆さん(中央:会長 三井氏、左:副会長 佐竹田氏、右:前会長 林氏)

商店会会員がリポーターを務めるYouTubeチャンネル動画
商店会会員がリポーターを務めるYouTubeチャンネル動画

空き店舗を活用したSpace7
空き店舗を活用したSpace7

            

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商工労働部 中小企業支援室商業振興課 商業振興グループ

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