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更新日:2023年3月3日

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劇的に会員数が増加した特色ある商店街 京都・セブン商店街(1)

令和5年3月3日 セブン商店街 京都府長岡京市

阪急京都線 長岡天神駅の北側にあるセブン商店会。昭和49年に誕生した商店街の名前は、いくつかのお店が「7」の形に点在していることから命名されました。入り口には、当時の雰囲気を残したアーチがありますが、アーケードは無く、商店と住宅が混在しているので、一見すると商店街に見えないかもしれない、そんな商店街です。

平成27年当時、会員店舗数は28店舗でしたが、平成28年春に、これまで商店街組織運営に関わったことのなかった林定信さんが会長に就任され、劇的な変化が生まれました。
林さんが会長に就任する少し前、商店街の北の端の方にお洒落なフランス料理店ができました。この辺りに珍しいお店ができたと嬉しく思った林さんは、早速お店に赴き、その料理の味やもてなしにとても惹かれ、「こんな素敵なお店を潰すようになったら、商店街も終わりだ」という思いを強めたといいます。それから、しばしばお店に通うようになり、人間関係を築き、そして会長就任後、そのオーナーシェフに商店街組織への参画を呼びかけ、仲間を増やしていきました。

会長就任後、林さんはその経験の無さをプラスに考え、「(これから)商店街をはじめます!」というスローガンのもと、さまざまな施策に取り組みます。まず打ち出したのは、商店街の活性化を図るため、内外の人を集めた意見交換会「未来予想図委員会」を開催しました。これは外部の人の意見を積極的に取り入れて、新しい考え方、客観的な見方から「商店街に必要な機能」「商店街で取り組んでもらいたいイベント」など意見を集約し、未来の姿を描きつつ、それをもとに具体的な施策について商店街会員の全意見を聞き入れ決定していくという、これまでにない取り組みでした。
周辺エリアの人たちが商店街に求めるニーズを整理し、会員と共有しながら、長期・中期・短期でニーズ実現に取り組んでいくこととしました。

まず初期には、安心安全な商店街に向けて、商店街全体をカバーする10台の防犯カメラを設置。300万円ほどの費用が必要でしたが、安心安全な商店街の基本的な取り組みとして、会員からは賛同を得られました。
次に、ハロウィンのイベントを実施しました。地域の保育園に通う児童を対象に、「仮装して商店街に遊びに来てね」という呼びかけをして、お菓子を配布する内容でした。この取組みは商店街へのファミリー層来街を促す結果となり、会員と利用者の間でコミュニケーションが生まれ、リピート来街者の増加に結実しました。

そのような良い循環が生まれ始めた中、商店街組織から距離を置いていた店主さん達の中にも「商店街としてしっかり動いているなら、また協力するよ」といった動きが出始めました。また、新しくお店を出店する人も自然と増え始め、令和3年末の時点では加盟店舗が77店舗と、一気に3倍になったのです。しかも増えた店舗の半数以上が新規開店というから驚きです。
2年の任期を満了できるか、当初はそんな不安も感じていたという林会長は、このように活気づいた商店街の顔として3期6年を務め、令和4年4月に新しい会長にバトンタッチされました。


セブン商店街の外観


「未来予想図委員会」のチラシ


2020ハロウィンイベントのチラシ

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