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更新日:2010年6月28日

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平成22年5月教育委員会会議会議録

大阪府教育委員会会議会議録

1 会議開催の日時

平成22年5月14日(金曜日)
午前9時30分開会
午前11時10分閉会

2 会議の場所

大阪府教育委員会委員会議室

3 会議に出席した者

  • 委員長 生野 照子
  • 委員長職務代理者 小河 勝
  • 委員 川村 群太郎
  • 委員 隂山 英男
  • 委員 中尾 直史
  • 教育長 中西 正人
  • 教育監 田中 保和
  • 教育次長 向井 正博
  • 教育総務企画課長 藤井 睦子
  • 高等学校課長 津田 仁
  • 支援教育課長 三ツ石 浩幸
  • 副理事兼保健体育課長 北川 憲一郎
  • 市町村教育室長 藤村 裕爾
  • 教職員室長 大西 弘之
  • 教職員企画課長 秦 光弘
  • 教職員人事課長 橋本 正司

4 会議に付した案件等

  • 第1号議案 知事からの意見聴取について
  • 第2号議案 平成23年度使用府立学校教科用図書採択要領及び平成23年度使用高等学校用教科用図書選定の手引きについて
  • 第3号議案 平成23年度大阪府公立高等学校入学者選抜方針について
  • 第4号議案 平成23年度大阪府立大学工業高等専門学校(仮称)入学者選抜方針について
  • 第5号議案 平成23年度大阪府立たまがわ高等支援学校入学者選抜方針について
  • 第6号議案 平成23年度大阪府立視覚支援学校・聴覚支援学校・支援学校高等部及び幼稚部入学者決定方針について
  • 第7号議案 平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果公開に係る異議申立てに対する決定について
  • 報告事項 平成23年度大阪府公立小中学校任期付校長及び大阪府立高等学校任期付校長の募集概要について
  • 委員長選挙

5 議事等の要旨

(1)会議録署名委員の指定

小河委員を指定した。

(2)前回の会議録について

全員異議なく承認した。

(3)議案の審議等

第1号議案 知事からの意見聴取について
議案の趣旨説明(教育総務企画課長)

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により知事から意見を求められた平成22年5月定例会に提出される次の議案について、異議がないものとする件である。

  • 条例案
    1. 府費負担教職員の給与の支給等に関する事務に係る事務処理の特例に関する条例一部改正の件
    2. 職員の退職手当に関する条例等一部改正の件
    3. 職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例及び職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例一部改正の件
    4. 職員の育児休業等に関する条例及び職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例一部改正の件
  • 報告
    大阪府立高等学校の授業料等支払請求についての訴えの提起の専決処分の件

委員の質問及び意見

なし

採決の結果

原案どおり決定した。

第2号議案 平成23年度使用府立学校教科用図書採択要領及び平成23年度使用高等学校用教科用図書選定の手引きについて
議案の趣旨説明(高等学校課長)

府立学校の教科用図書を適正かつ公正に採択する基本方針として、毎年度当初に定める件である。

委員の質問及び意見
  • 中尾委員
    選定調査委員会の運営は、適切に行われているのか。また、教育委員会が決めた方針は学校現場にきちんと周知され、選定手続について教育委員会はチェックできているのか。採択要領を作成しただけで、学校に言いっ放しになっているようではダメである。
  • 津田高等学校課長
    学校からは報告を受けることとなっており、学校がいつ、どのような手続を経て、どのような意図で選定をしたか等は把握できるようになっている。選定調査委員会の運営等は、適切に行われている。学習指導要領が大きく変更されるときは、教科書の選定も大きな作業を伴うことになるが、毎年、前年度の総括的な議論を踏まえて、その学校にとってよいと思われる教科書を選定している。
  • 生野委員長
    教科書については関心が高くなっていると思われるが、他校がどのような教科書を使っているか知りたい場合、知れるようになっているのか。他校との違いを知るということは、意味があることだと思う。
  • 津田高等学校課長
    一般府民向けに積極的に公開しているわけではないが、教育センターでは教科書を展示している。ただし、どの学校がどんな教科書を使っているかという展示の仕方はしていない。
  • 田中教育監
    教科書は種類が多く、問い合わせがあればお答えはできるが、学校ごとに展示するのはむずかしい
  • 小河委員長職務代理者
    教員が使いたい教科書をもっと自由に採用できるよう裁量があってもいいと思う。現場感覚からすると、こういう手続は仰々しいと感じるかもしれない。教員がある教科書が使いやすくてよいと思っていても、小中学校の場合、教科書はブロックごとに決められてしまう。
  • 田中教育監
    教科書は、小中学校の場合は市町村単位でだいたい決まるが、高校の場合は学校単位で決められる。
  • 隂山委員
    どの学校がどんな教科書を使っているかを公にすることが一概にいいとも言い難い。府民意識と教科書制度の難しさであるが、情報の見方も偏っており、保護者と学校とが納得していればそれでよいと思われる。それともう一つは、教科書会社の営業活動との関係で、批判を受けないようにということが第一になっている。小中学校の場合、シェアが偏ってしまい、一度固まってしまえば途中でなかなか変えにくい。変えた場合なぜ変えたのかの説明責任も果たしにくい。最近は教科書も個性化してきているので、「学校の方針に沿って」という文言を入れておけば、採択しやすくなると思う。学校が選びやすいようにアドバイスしていくことも大事である。
  • 田中教育監
    高校の場合はシェアが固まってしまうということはなく、使ってみて変更したほうがよいとなると、その都度変更することになる。
  • 小河委員長職務代理者
    教科書の採択については、高校よりも義務教育の方に問題がある。現場サイドの意向を反映させるような方法はとれないものか。
  • 藤村市町村教育室長
    義務教育については、原則として同じ教科書を4年間使うこととしている。府教委としては、選定審議会を設けて選定資料を作成し、市町村はそれを参考にして市町村選定委員会に諮り、各市町村の教育委員会会議で決定している。選定委員会には、現場代表や校長代表が入っているので、現場サイドの意見は反映されているものと考えている。各学校がどんな教科書を選ぶかということまでは、府教委としては関与できない。
  • 隂山委員
    学校の方針、子どもの実態をよく考慮して選定していくということになるだろう。
採決の結果

原案どおり決定した。

第3号議案 平成23年度大阪府公立高等学校入学者選抜方針について
第4号議案 平成23年度大阪府立大学工業高等専門学校(仮称)入学者選抜方針について
議案の趣旨説明(高等学校課長)
  • 大阪府公立高等学校の入学者選抜について、次に掲げる事項を定める件である。
    1. 追加事項
      • (1)前期入学者選抜全日制の課程専門学科における文理学科の入学者選抜に係る事項
      • (2)大阪府教育センター附属研究学校に係る入学者選抜に係る事項
    2. 改正事項等
      • (1)連携型中高一貫教育に係る入学者選抜実施校として大阪府立柏原東高等学校を追加
      • (2)後期入学者選抜全日制の課程普通科総合選択制の選抜方法の一部変更(配点の変更等)
  • 大阪府立大学工業高等専門学校(仮称)の入学者選抜について、選抜方法等の基本方針を定める件である。
委員の質問及び意見
  • 川村委員
    全日制の課程体育科の選抜の資料の配点についてだが、高等学校は特色づくりを進めており、体育科というものをつくったのだから、運動技能の配点について、前年度70点だったものを100点にするというだけでいいのか。調査書の保体の配点が20点のままというのもおかしい。中学校の方がその生徒がどんな生徒かということをよく分かっているのだから、もっと配点してもいいのではないか。検討し直すように。全国に誇る体育科をつくるべきである。それには、まず生徒を入れることであり、教員が頑張ることである。
  • 隂山委員
    運動だけしかしないというのでは問題なので、学力が何点以上ということを条件とし、あとは体育の点数で決めるなどとすればよいのではないか。学力面は一定水準を満たせばよしとし、あとは体育で勝負してもらうという方法もある。
  • 川村委員
    優秀な生徒はとにかく入学させることである。勉強は入学してからでもよい。常識さえあればよいのである。事務局はもっと企画力を持って検討してほしい。それとこういう学校こそ中高一貫校にすべきだろう。勉強が苦手な者の中でも足の速い者はいる。そういう者を入れてやればいいのである。自分の能力がこの学校なら発揮できると考えて、入って努力し、次は体育大学を狙おうかというふうにならなければならない。事務局は、点数の整合性を説明しているだけではダメである。
  • 中尾委員
    別の観点になるが、選ぶ側からだけではなく、受ける側にとって分かりやすいものになっているのか。普通科総合選択制が後期選抜に移行するなどしており、いろんな要因があってそのようにしたのだろうが、最初につくったときの意図と今の状況との違いが分かりにくい。受ける側にとっては、いろいろな学科があるがその違いがあいまいに見える。これは選ぶ側の視点から示しているものだが、受ける側にとってはどうなのか。もう一つは、私学の入試があって、前期選抜があり、後期選抜があるが、保護者や受ける側にとってはどう受けていくかというのは一番の関心事である。中学校も進路指導をすることになるが、生徒や保護者の視点に立って、この学校はどういう意図でどういう目的でつくった学校なのかということを分かりやすく示していかなければならない。
  • 隂山委員
    教育という業界は、変わったことをすると批判されやすいところがある。もっと思い切ったことをしてもいいが、なぜ変えるのか丁寧な説明が必要である。例えば、海外に強い人材でないとこれからは立ち行かなくなる、だからこういう学校が必要なんだというようなことを、メッセージとして強く打ち出していかなければならない。ともすると、文理学科などは、東大に何人入れたかというような価値観に呑み込まれてしまう危険性がある。そういうものに呑み込まれないように、かなり強く、丁寧に、粘り強く、府民にアピールしていく必要がある。
  • 生野委員長
    教育センター附属研究学校についてだが、今後非常に人気が出てくると思う。受験校化してしまい、成績優秀な生徒だけが集まるような学校にならないように配慮してもらいたい。多様な生徒が入ってこれるようにすべきである。
  • 津田高等学校課長
    情報活用力検査や集団討論などを設けており、多様な生徒を受け入れられるような仕組にはしている。
  • 中西教育長
    特色もその辺りに出したいと思っている。今の大阪が直面しているそれぞれの学校の現実的な困難について、どう克服していくかのモデルとできるようなものにしたい。決して進学校を目指しているものではない。
採決の結果

原案どおり決定した。ただし、全日制の課程体育科の選抜の資料の配点については、さらに検討を加える。

第5号議案 平成23年度大阪府立たまがわ高等支援学校入学者選抜方針について
第6号議案 平成23年度大阪府立視覚支援学校・聴覚支援学校・支援学校高等部及び幼稚部入学者決定方針について
議案の趣旨説明(支援教育課長)
  1. 大阪府立たまがわ高等支援学校の入学者選抜について、基本方針を定める件である。
  2. 大阪府立視覚支援学校、大阪府立聴覚支援学校並びに大阪府立支援学校高等部及び幼稚部の入学者決定について、基本方針を定める件である。
委員の質問及び意見

なし

採決の結果

原案どおり決定した。

第7号議案 平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果公開に係る異議申立てに対する決定について
議案の趣旨説明(保健体育課長)

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果公開に係る異議申立てについて、大阪府情報公開審査会答申を尊重するとともに、各市町村及び各学校の教育活動や今後の調査の円滑な実施に与える影響を勘案した上で、学校別の実技調査結果(平均値等及び総合評価をいう。以下同じ。)及び体格等調査結果並びに一部の市町村別の実技調査結果及び体格等調査結果を除き、公開決定をするに当たっての方針を定める件である。

委員の質問及び意見
採決の結果

学校別調査結果等について、「現段階では」公開しないとの文言を追加することで、決定した。

報告事項 平成23年度大阪府公立小中学校任期付校長及び大阪府立高等学校任期付校長の募集概要について
報告の趣旨説明(教職員人事課長)

大阪府公立小中学校任期付校長及び大阪府立高等学校任期付校長の選考について、募集概要を報告する件である。

委員の質問及び意見
  • 中尾委員
    これはこれでいいと思うのだが、行政職からの任用はあるのか。
  • 橋本教職員人事課長
    行政職については、別途特別選考ということで実施する。
  • 隂山委員
    市町村名については公開した上で選考を行うのか。
  • 橋本教職員人事課長
    市町村名は公開して行う。
  • 隂山委員
    市町村への人事権移譲に関して議論になっているが、こうした案については、市町村教委の中で議論されたものなのか、それとも首長も含めてのものなのか。
  • 橋本教職員人事課長
    一義的には教育委員会で検討していただいているが、首長の意見も反映されている。
  • 川村委員
    人数が足りないと思われるので、もっと増やせばいいと思う。行政職や民間活力を積極的に導入し、開かれた教育を大阪で展開するように。

委員長から次の案件は委員長選挙であり、個人の情報等を含むものであることから非公開としてはとの動議があり、
採決の結果、全会一致で非公開とすることを決定した。

(傍聴人、報道関係者及び関係者以外の者 退席)

以下非公開の審議に係る部分につき省略

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