平成29年7月委員会会議会議録

更新日:2017年8月30日

大阪府教育委員会会議会議録

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1 会議開催の日時

   平成29年7月21日(金曜日) 午前10時00分 開会

                      午前10時43分 閉会

2 会議の場所

   新別館北館1階 災害対策本部会議室 

3 会議に出席した者

教育長向井 正博
委員竹若 洋三
委員井上 貴弘
委員岩下 由利子
委員良原 惠子
委員岡部 美香
教育監橋本 光能
教育次長中野 伸一
教育センター所長山崎 政範
教育総務企画課長村田 幸正
教育振興室長向畦地 昭雄
高等学校課長松田 正也
高校再編整備課長土佐 邦之
市町村教育室長坂本 暢章
教職員室長河西 陽三

4 会議に付した案件等

◎ 議題1 グローバルリーダーズハイスクールの指定について

◎ 議題2 文理学科の拡充について

◎ 議題3 統合整備により平成30年度に新たに開校する予定の高等学校の校名(仮称)について

◎ 報告事項1 大阪府立学校条例及び大阪府立高等学校・大阪市立高等学校再編整備計画(平成26年度から平成30年度まで)に基づく平成29年度実施対象校選定の考え方について

5 議事等の要旨

(1) 会議録署名委員の指定

 良原委員を指定した。

(2) 6月16日の会議録について

 全員異議なく承認した。

(3) 議題の審議等

 

◎ 議題1 グローバルリーダーズハイスクールの指定について

【議題の趣旨説明(高等学校課長)】

下記10校(全日制の課程)について、平成30年度から平成32年度まで、グローバルリーダーズハイスクールに指定する件である。

 府立北野高等学校

 府立豊中高等学校

 府立茨木高等学校

 府立大手前高等学校

 府立四條畷高等学校

 府立高津高等学校

 府立天王寺高等学校

 府立生野高等学校

 府立三国丘高等学校

 府立岸和田高等学校

 

【質疑応答】

(良原委員)質問だが、評価基準の、例えばAAAAAの違いというのはどういう点か。

(松田高等学校課長)それぞれ各学校の取り組みについて、基本的にはわかりやすく言うとポイント制というか、例えば、トップ13の大学への実績、進学人数や国公立大学への現役の数などや、英語運用能力であれば、英検1級を何人がとったかなど、このあたりの実際の数を積算し、それぞれを絶対基準で何人以上が何ポイント、などという形で決めて5段階の評価を行う。

(井上委員)1−2ページの、新規に指定を希望する学校を公募したが、応募はなかったということで、もともとはいろんな学校が手を挙げて、入れ替わるというか、切磋琢磨してくださいということだと思うが、グローバルリーダーズハイスクールは進学指導特色校だったが、例えばJ1J2ではないが、進学指導推進校のような、もうひとつのグループを作って、10校ともう一つ別に、5校とか7校でもいいが、競い合えるような環境をこちらから作っていくというのも一つのアイデアで大事ではないかと思う。つまり、この前説明していただいたように10校が突き抜けてしまっていると、なかなか学校だけの努力では難しいので、何か仕組みをこちらから用意してというのは考えられないかなと思う。

(松田高等学校課長)入学段階で元々の子どもたちがもっている一人ひとりのパフォーマンスの問題もあるので、なかなか俄かにアイデアは浮かばないが、それぞれの各学校はその状況の中で取り組みを進めていると考えている。

(向畦地教育振興室長)現実に東京都の場合だと、少し観点が違って、進学指導特色校の観点とか、あるいはグローバルのリーダーを育成する観点とか、そういう違った学校群の指定をされているということもある。そのあたりも考慮しながら、これからグローバルリーダーズハイスクール全体をどうしていくのか検討していかなければならないと考えているので、ご意見として頂戴する。

(岡部委員)評価がAAAAAA以上ということで、ある一定の成果がもう3年、あるいはその前の3年も出ていると考えると、評価の基準自体も見直していくという時期に来ているかもしれない。今までの実績にプラスで教養を高めていくとか、そういう質的なところに取り組むような新たな評価基準を作ろうという考えはあるか。

(松田高等学校課長)今ご指摘いただいた通り、ここにはA以上の評価しか載っていない。先ほど良原委員からもご指摘があったが、絶対評価で決めているので、毎年この評価が同じ基準でいくとどんどん上がってしまっているという意味では、基準のラインの引き方についても再検討が必要であるし、新たな観点についても、もう少しこれからの学習指導要領において変えられるもの、また学校で、高等学校教育で求められているものが変わっていく中で、どういったものが必要かということについては状況に応じて検討していく必要があると考えている。

(岩下委員)評価の点だが、AAAのような高評価が出ているということは、私は逆にとてもよく頑張られて成長があるなと、そこは良いと思う。評価の内容の見直しよりも、例えば項目を増やすことはできないのか。評価対象の項目は、実績評価と取組評価の項目が4つずつだが。

(松田高等学校課長)これは絶対的な項目ではないので、今後も当然これから増やすとか、またこれ以外の指標について考えるということは常に点検していかなければと考えている。

(岩下委員)ひとつ提案であるが、例えば、進学実績はスーパーグローバル大学13大学で進学に関して評価しているが、もちろん大学に入るのは難しいのだが、その大学でいかに勉強したか、学習したかが大事であると考えるので、例えば、就職率の実績などを評価対象に入れたらどうか。

(松田高等学校課長)それは大学4年後の卒業後のことか。

(岩下委員)そうである。

(松田高等学校課長)確かに本来、グローバルリーダーズハイスクールがめざしているものは単に大学に入るだけではなく、その後本当にグローバル社会のリーダーとして育成するという意味では、本来的な意味ではそこは見るべきであるし、ご指摘のとおりであるが、なかなか4年経たないと実績がでないところで、すぐに評価に入れるのはすこし難しいところがある。今回、評価審議会の委員にも実際にこれらの大学の先生に入っていただいており、審議会の時でも実際に入ってきている子がどんな風に活躍しているかということを大学からフィードバックしていただくことはできると思うので、そういう意味での観点を持っていかなければと思う。

(岩下委員)審議会の委員の方に、こんな意見が出たということをお伝え願いたいと思う。やはり先を見ていく必要があり、良い人材というのは日本にとっても一番必要であると思う。それをお伝え願う。

(松田高等学校課長)わかった。

(向井教育長)どこまで追いかけていけるのかというのがあるため、検討する。

(竹若委員)10校についてはいいだろうと思うが、評価を見ていく中で、26、27、28年の3か年で、28年度が一番低い評価の学校がいくつかある。年々評価というのは基準が変わってくるから一概に右肩上がりとはいかないかもわからないが、「教員の指導力向上をめざす」という項目をみると、3年目が一番低い評価の学校が何校かあるというのは気になる。確かに評価は非常に難しいと思うが、学校そのものが意識を持ってもらい、向上をめざしているんだということが評価結果に表れるように学校へ指導いただきたい。

 

【採決の結果】

賛成多数により、原案どおり決定した。

(賛成者 向井教育長、竹若委員、井上委員、岩下委員、良原委員、岡部委員)

 

◎ 議題2 文理学科の拡充について

【議題の趣旨説明(高等学校課長)】

平成30年度入学者選抜から、下記8校(全日制の課程)の募集を文理学科のみとする件である。

 府立豊中高等学校

 府立茨木高等学校

 府立大手前高等学校

 府立四條畷高等学校

 府立高津高等学校

 府立生野高等学校

 府立三国丘高等学校

 府立岸和田高等学校

 

【質疑応答】

(竹若委員)10校とも文理学科にすることについては賛成である。当該校の校長の思いの中に文理学科と普通科が併用していて、校内でも違和感があるという強い意向をお聞きしたことを踏まえて、いい判断をしたと思う。ただ、制度は変わらないが、定員が変わる、学校が変わるわけではないので不安はないと思うが、今回こういう方向に関わって、例えば、市町村の教育委員会の意向だとか、特に中学校現場の考え方というのはどのようなものか、お伺いしたい。

(松田高等学校課長)実際の数の状況は先ほど申し上げたとおりだが、普通科がなくなる、すべて文理学科になるということについてはそれぞれの考え、いろいろな意見をいただいている。各学校について、普通科を希望する生徒がいるということについて、こういった生徒はどうするのかというご指摘をいただいた。実際に、大きく変わらないとしても、学科が変わるということについての周知はしっかりやってもらいたいということ、そういう意味での変更に伴う情報提供を丁寧にしていただく必要があるということなど、いろいろな厳しいご意見をいただいている。

(竹若委員)これから説明会をされると思うが、中学生が希望を持てるような、しかも、現場の高等学校の状況を踏まえたものだという思いをしっかり説明いただいて、夢をもって進路選択できるように、できるだけ説明いただきたい。

(松田高等学校課長)わかった。

(岡部委員)文理学科の拡充という話と、先ほどの最初にあった議題のグローバルリーダーズハイスクールの議題は別々のことだとわかってはいるが、挙がっている高校名が重なっている。先ほどの話だとグローバルリーダーズハイスクールというのは3年ごとに見直して、違う学校が競争的に入ってくるという話だった。違う制度とわかっていても、もし文理学科になった学校が入れ替わりとなったときに、多少影響があると思うが、そういった場合の措置というか、別にグローバルリーダーズハイスクールでなくても文理学科として何かやっていくという形で委員会として支援していくのか、それとも連動して動いているものという考えなのか、そこを伺いたい。

(松田高等学校課長)基本的に、学科の問題は学科の問題。それは学習の教育課程の問題であり、そういうスタイルの問題であると思うので、それに応じた形で各学校が有効な教育活動をするということについてはグローバルリーダーズハイスクールの問題とまた別に、学科の問題は文理学科の問題としてあるので、そこは分けて考えたい。それぞれグローバルリーダーズハイスクールとしての使命があり、文理学科としてもあるので、それぞれに応じた形で実際に支援していきたいと思う。

(岡部委員)教育は継続性がとても大事だと思うので、グローバルリーダーズハイスクールから外れたため文理学科としてやってきたことが少し変わってきたとなると、生徒がその変化に動揺してしまうこともあると思うので、その点は学校の方にも区別というか、無理に差異化する必要はないと思うが、そこの影響がないようにという形で進めていただきたい。

(向井教育長)今の点について、これまでの経緯も含めて、グローバルリーダーズハイスクールだけに文理学科を置く、ということを考えている。ただ、今後、委員がおっしゃったようにグローバルリーダーズハイスクール以外で文理学科としての希望があったり、その可能性が出てきた場合については、今後の検討課題としていきたい。

(橋本教育監)教育長が申し上げたように、グローバルリーダーズハイスクールと文理学科はセットであると我々も考えているが、委員が心配されているような、10校の指定が外れるということがないようにしっかり頑張っていく。それが前提である。

 

【採決の結果】

賛成多数により、原案どおり決定した。

(賛成者 向井教育長、竹若委員、井上委員、岩下委員、良原委員、岡部委員)

 

◎ 議題3 統合整備により平成30年度に新たに開校する予定の高等学校の校名(仮称)について

【議題の趣旨説明(高校再編整備課長)】

標記について、北淀高等学校及び西淀川高等学校の統合新校を「大阪府立淀川清流高等学校(仮称)」とし、大正高等学校及び泉尾高等学校の統合新校を「大阪府立大正白稜高等学校(仮称)」と決定する件である。

今後は、この校名(仮称)を使用して広報等を行うこととする。

なお、校名の正式決定については、条例により定める必要があることから、平成29年度9月定例府議会に、大阪府立学校条例の一部改正の議案を提出する予定である。

 

【質疑応答】

(岩下委員)意見ではないが、私もこの名前が良いと思う。かなり深い意味を持っているので、私は2校とも大賛成である。

 

【採決の結果】

賛成多数により、原案どおり決定した。

(賛成者 向井教育長、竹若委員、井上委員、岩下委員、良原委員、岡部委員)

 

◎ 報告事項1 大阪府立学校条例及び大阪府立高等学校・大阪市立高等学校再編整備計画(平成26年度から平成30年度まで)に基づく平成29年度実施対象校選定の考え方について

 

【報告の趣旨説明(高校再編整備課長)】

標記について、報告する件である。

今後、この考え方に基づき、平成29年度実施対象校(案)を9月定例府議会の開会までに教育委員会会議で決定し、公表する。

 

【質疑応答】

 (向井教育長)基本的に昨年度と同じ内容で、エンパワメントスクールについてのみ除いている。

 

このページの作成所属
教育庁 教育総務企画課 広報・議事グループ

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