令和4年度 大阪の子どもを守るネット対策事業の取組について

更新日:2023年3月31日

第38回青少年のインターネット利用環境づくりフォーラムin大阪を開催しました。

 モバイル端末の普及により、青少年のインターネット利用環境が急激に変化していることから、国、地方公共団体、民間団体が連携して、「青少年のインターネット利用環境づくりフォーラム」を開催しました。
 皆様のご参加、ありがとうございました。

概要

1.日時 令和4年12月10日(土曜日) 午後1時から午後4時30分まで(受付は午後12時30分から)

2.会場 堺市東文化会館 3F フラットホール
      〒599-8123 東区北野田1084-136
      会場での参加の他、インターネットによるライブ配信を行います。

3.内容(プログラム)
      府内情勢の説明
      ・インターネットに起因する犯罪被害の状況及びその対策
      千葉 洋二氏 (大阪府警察本部 生活安全部少年課・少年補導官)

      基調講演
      ・スマホ時代の子どもたちのために〜大阪府の実態調査(OSAKAスマホアンケート2022)から〜
      竹内 和雄氏 (兵庫県立大学 環境人間学部 准教授)

      討議
      ・大人と子どもで考える「大阪府のネット利用の今後」
      コーディネーター 竹内 和雄氏 (兵庫県立大学 環境人間学部 准教授)
      パネリスト 生徒代表、保護者代表、企業等

4.会場定員等
      申込先着順・参加費無料
      ・会場定員に達した場合は、当日入場いただくことができません。この場合は、事務局よりメールもしくはファクシミリにてご連絡致します。
      ・新型コロナウィルス感染症の状況によっては、ライブ配信のみの開催になる場合があります。

5.主催 内閣府

6.共催 警察庁、総務省、法務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、
      大阪府、大阪府教育委員会、大阪府警察本部、大阪の子どもを守るネット対策事業実行委員会

開催報告

令和4年12月10日(土曜日)に堺市立東文化会館フラットホールにて、第38回青少年のインターネット利用環境づくりフォーラムin 大阪を開催しました。大阪府域にある6つの学校が集まり、ワークショップでの成果発表やインターネット利用環境づくりに対する提言、自校の取組みの発表を行いました。中でも、企業・保護者・教員の代表としてFacebook Japan株式会社 小俣栄一郎氏、大阪市PTA協議会 谷村利貴氏、関西学院千里国際中等部・高等部 米田謙三氏と参加生徒たちとの討議では、親には直接言えないスマホに関する本音や、学校の先生に手伝ってほしいことなどの意見も飛び出し、大変有意義なものとなりました。

 特に、閉会の際に感想を述べる場面では「最初は(インターネットの利用に関して)親が子に思う気持ちなんてわからない、と思っていたけど、PTAの方や来場の方の意見を聞いて気持ちが変わった。」と発表する生徒もおり、インターネット利用環境について、他者との対話を通して自身の考えを深めていく様子がうかがえました。

参加生徒1 参加生徒3 参加企業1

ワークショップの開催

保護者向けワークショップ

 令和4年11月20日(日曜日)に大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)にて保護者向けワークショップを開催しました。
 
 まずは、兵庫県立大学竹内准教授から、最新のOSAKAスマホアンケートの調査結果の説明を受け、次に幸地クリニック 精神保健福祉士 中元 康雄氏から「依存」とはどのような状態を指すのか、また、どのような心理状態が依存に陥りやすいか等をわかりやすく説明していただきました。ゲーム依存やインターネットに依存傾向にある者は、ゲームやネットを行いつつも、決してストレスが解消されているわけではなく、逆に焦りや不安が募りイライラすることが増すという話が印象的でした。最後に、交野市消費生活センター 消費生活相談員 大久保 育子氏からは、実際のネットトラブルの事例や、また手口が巧妙化してきたSNSによる詐欺の事例をご説明いただきました。日々、巧妙化していくネット上のトラブルについては、子どもだけではなく、大人も被害にあう可能性があることから、親子で共有しながらネットリテラシーを高めることが重要であることを参加者で確認しました。

 講義
      ・子どものインターネットの利用実態 (兵庫県立大学 環境人間学部 准教授 竹内 和雄氏)
      有識者等講義
      ・青少年のネット利用における依存実態やその危険性について (幸地クリニック 精神保健福祉士 中元 康雄氏)
      ・青少年のネットゲームの利用実態やその危険性について    (交野市消費生活センター 消費生活相談員 大久保 育子氏)

講演の様子1 講演の様子2

第1回青少年・保護者合同ワークショップ

 令和4年10月30日(日曜日)に大阪市難波市民学習センターにて第1回生徒・保護者合同ワークショップを開催し、大阪府内の中学生及び高校生と保護者が一緒に「ネット利用の良い点悪い点」について考えました。

 当日のプログラムは、講演と討議の2部立てで行われました。
 まずは、兵庫県立大学竹内准教授から、最新のOSAKAスマホアンケートの調査結果の説明を受け、生徒自身・保護者自身はスマホとどのように付き合っているか等を話し合いました。
 次に、デジタルアーツの松岡様より、フィルタリングの活用法や効果についての説明を受けました。最後には大阪府警本部の内海様より大阪府警のサイバーセキュリティに関する取組みや被害の実態について説明をしていただきました。

講演
1.「ネットの安全利用に関する企業の取組紹介」 デジタルアーツ株式会社

2.「ネットの安全利用に関する大阪府警察の取組紹介」 大阪府警察本部生活安全部 少年課

府警講演写真デジタルアーツ講演竹内先生講演

講義の後、グループごとにインターネットの良いところ、悪いところについて記入した付箋を模造紙に貼って発表しました。
インターネットには「良いところ」「悪いところ」だけではなく、どちらとも言えない、使い方に左右される部分もあるとの話が出ました。
また、今は「悪いところ」に分類されていることでも、実は自分の日々の習慣や心がけ次第で「悪く」なくなることもあるのではないか、と提起してくれたグループもありました。
保護者のグループからは、インターネットより、家族間の予定共有ができて便利になった反面、子どもがインターネットばかりに夢中になって家族の実際のコミュニケーションが減ってしまい寂しい…というつぶやきもありました。
どのグループも、インターネットを利用する中で感じたことを共有しあい、ネットとうまく付き合うための方法を考えることができました。

生徒活動様子2生徒活動の様子1生徒活動の様子生徒活動様子5

第2回青少年・保護者合同ワークショップ

 令和4年12月10日(土曜日)に堺市立東文化会館にて第2回生徒・保護者合同ワークショップを開催し、大阪府内の中学生及び高校生と保護者が一緒に「インターネット利用に関する提言」について考えました。

 当日は、第1回合同ワークショップ後に各校で検討した「親」「先生」「自治体」「企業」「自分たち」への提言を各校ごとに発表し、どの部分に共感するか、また意見があるかを話し合いました。中には「わかる!」と大きく反応する生徒もおり、意見を共有することで「自分だけじゃない」という安心感も生まれたようでした。

実行委員会の開催

第1回実行委員会

 令和4年7月19日(火曜日)に第1回実行委員会を開催し、兵庫県立大学の竹内和雄准教授を座長に選任するとともに、今年度の事業計画について審議しました。
議事
 ・令和4年度大阪の子どもを守るネット対策事業(案)について
 ・大阪の子どもを守るネット対策事業実施要綱の改正について
各団体の取組発表
 ・株式会社NTTドコモ
 ・総務省近畿総合通信局
 ・大阪府府民文化部人権局人権企画課

第2回実行委員会

 令和5年1月16日(月曜日)に第2回実行委員会を開催し、令和4年度の事業報告及び令和5年度大阪の子どもを守るネット対策実行委員会の活動計画(案)について審議しました。
議事
 ・令和4年度大阪の子どもを守るネット対策事業の事業報告について
 ・本事業の報告及び総括について
 ・令和5年度大阪の子どもを守るネット対策実行委員会の活動計画(案)
各団体の取組発表
 ・大阪市教育委員会
 ・大阪府消費生活センター

このページの作成所属
福祉部 子ども家庭局子ども青少年課 青少年育成グループ

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