令和4年(2022年)11月2日 知事記者会見内容

更新日:2022年11月7日

記者会見項目

  • 新型コロナワクチン接種について
  • 「児童虐待防止推進月間」におけるオレンジリボンキャンペーンの取組みについて
  • ゴールドステッカー飲食店応援事業 プレミアム食事券について
  • “OSAKA子どもの夢”応援事業 第3回SDGsギネス世界記録(TM)チャレンジについて
  • 部長職の公募について

 職員

 ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 初めに知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

新型コロナワクチン接種について  ※この項目で使用した資料についてはこちら

知事

 私からは5点です。
 まず1点目ですけれども、新型コロナウイルスのワクチンに関してです。
 新型コロナウイルスについてのワクチン接種ですけれども、この冬、コロナとインフルエンザが同時流行する可能性も指摘されておられます。また、やはり第8波のリスクも非常に高いという中で、ワクチン接種をしておりますけれども、様々な機会があります。ぜひ、ワクチン接種の検討をお願いしたいというふうに思います。
 まず、オミクロン株の対応のワクチンの接種、これは既に始まっています。初回接種、1・2回目を完了した12歳以上の全ての方が対象になります。接種の間隔につきましても3か月に短縮をされました。乳幼児のワクチン接種、また、小児のワクチン接種も始まっています。生後6か月から4歳の乳幼児のワクチン接種、小児のワクチン接種、これは5歳から11歳までのワクチン接種、これまでもありますが、初回、1回、2回目に加えまして、3回目の接種が可能になっています。
 接種会場等についてはお住まいの市町村に問合せをしていただけたらと思いますし、府の大規模接種会場でもオミクロン株の対応のワクチンというのをやっておりますので、ぜひ、この冬、大きな波が来る前に接種の検討をお願いしたいというふうに思います。
 ワクチンの有効性なんですけれど、改めてですが、オミクロン株対応ワクチンということで、従来型のワクチンを上回るオミクロン株への対応の効果が期待をされているということが、既にワクチン分科会で発表もされているところです。
 従来型ワクチンはどのぐらい効果があるの?ということですけれども、3回目接種によって、例えば感染予防効果については71.6%、発症予防効果については60%から75%、そして、入院予防効果、いわゆる重症予防効果については92%まで回復するというようにも言われています。非常に高い入院予防効果、そして発症予防効果、感染予防効果が認められますので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。
 これは従来型のワクチンの効果ということですけれども、オミクロン株対応ワクチンはそれを上回る効果が期待されているというふうにされていますので、ぜひ大きな波が来る前に、コロナとインフルが同時流行すると必ず医療は明らかに逼迫しますので、その前に自分の身を守るという観点からも、周りの人を守るという観点からも、ぜひお願いをしたいというふうに思います。
 そして、乳幼児用のワクチン接種ですけれども、初回接種、1・2・3回目ということで開始されていますけれども、3回目接種によってこれは中和抗体価が上昇すると。また、発症予防効果は、3回目接種後、73.2%に認められています。小児用のワクチンについても同様の効果が認められています。大きな効果が認められていますので、ぜひ、ワクチン接種の検討をお願いしたいと思います。
 同時に、副反応についてもお知らせをしておきたいと思います。
 接種部の痛みとか発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状が現れることがあります。
 副反応の疑い報告事例、お医者さんから、これは副反応ではないかということで疑い報告事例というのが報告されることになっています。それによりますと、全国で見ると、推定接種回数が3億1,700万回、約3億2,000万回のうち、重篤報告が7,828件、死亡保報告が1,420件あります。そして、大阪府ですと2,100万回接種がされているわけですが、重篤報告で589件、死亡報告が127件の、医師がこれは因果関係があるかもしれないという疑い事例として報告のあった案件がこれということです。現実に認定案件ということになると、今、大阪において、死亡案件とすれば認定されているのは0件だというふうにも報告を受けています。ただ、こういった副反応ということもあり得るということもお伝えをしておきます。
 じゃ、それ、どうすんのということですけども、また詳しく相談したいという場合は、ワクチンの専門相談窓口を大阪府では設置しています。24時間対応していますので、こちらのほうに相談をしていただけたらと思います。ここでは乳幼児や小児接種の相談にも対応していますし、外国語にも対応していると。この24時間対応のワクチンの相談窓口がありますので、どうしようかなと悩まれている方はこちらのほうに相談をしていただけたらと思います。
 そして、万一副反応が出たという場合には、それに対応する専門医療体制というのを整えています。身近な医療機関が診察の上で、専門的な対応が必要と判断した場合には、そこから紹介を受けて専門的な医療機関、これを準備しております。府内で15か所確保していますので、副反応に対しての専門医療体制も、大阪府として相談窓口も、いずれも整えて対応しているところです。
 ぜひ、副反応の情報もそうですけれども、ワクチンには非常に高い効果があります。ワクチンの接種の検討をお願いしたいと思います。

オレンジリボンキャンペーンの取組みについて  ※この項目で使用した資料についてはこちら

 11月は児童虐待防止の月間であります。重大な児童虐待を防ごうということで、11月は様々なオレンジリボンのキャンペーンを実施してまいりたいと思います。私自身が着ているジャンパーもそうですけれども、189(いち・はち・きゅう)ということで、児童虐待かなと思えば、この189に迷わず相談をしていただけたらと思います。
 この11月の月間においては、市町村、それから関係協力団体とも協力しながら、オール大阪でこのオレンジリボンキャンペーンを実施しています。一人でも多くの府民の方に児童虐待防止に関心を持っていただこうということが目的であり、また、児童虐待を未然防止したり、あるいは児童虐待を早期発見して対応するということを目的としています。
 その中で、オレンジリボンキャンペーンの取組としまして、オレンジのライトアップをいたします。これはOSAKA WHEEL(オオサカホイール)、天保山の大観覧車、フェニックス・モザイク「糸車の幻想」、岸和田城、太陽の塔、ドーンセンター等々において、オレンジのライトアップをしてまいります。
 それから、ガンバ大阪との連携のポスターということで、今ここにありますけども、ガンバ大阪さんにご協力をいただきまして、このポスターを作成いたしました。大阪モノレールの各駅にこのポスターを掲示していきます。そして、バーチャル大阪にもこのポスターを掲示していきます。
 それから、デジタルサイネージ等における広報啓発ということで、京阪電車さん、大阪商工信用金庫さん、株式会社ハークスレイさんの本社屋上のデジタルサイネージ、ほっかほっか亭ですけれども、こちらのほうにご協力をいただいております。デジタルサイネージを使っても、児童虐待防止の取組についてのキャンペーンを展開していきたいと思います。
 それから、昨日も少しお伝えしましたが、LINE相談について、これまで週2回でしたけれども、11月から大阪府全域において毎日実施をいたします。大阪府全域で行いますので、悩みがある、児童虐待じゃないか、あるいはこれを受けている、そういった方についてはLINE相談で気軽にご相談をいただけたらと、悩まずに、1人で抱えずに、ご相談をいただけたらと思います。友達登録をしていただければすぐに相談ができる体制、毎日相談ができる体制を整えましたので、こちらも案内をしておきます。

ゴールドステッカー飲食店応援事業 プレミアム食事券について  ※この項目で使用した資料についてはこちら

 3点目です。ゴールドステッカー飲食店の応援事業、飲食店を応援していこうという事業についてです。いわゆるプレミアム食事券の販売についてです。
 第2期の販売を開始いたします。第2期の販売につきましては、第1期の販売条件と少し変更いたしますので、そのお知らせも併せてお伝えをいたします。
 まず、目的ですけれども、感染対策、これを実施してくれている飲食店を応援していこうと、今、非常に厳しい状況の中にある飲食店を応援していこう、飲食店で働く人を応援していこう、大阪の食を応援していこうと、そういうことです。そしてまた、同時に物価高ですから、物価高に直面する府民生活を応援していきましょうと、これが二つの目的です。
 食券については、1万円で1万3,000円分の、30%のプレミアムのついた食事券を販売します。
 第2期の販売ですけれども、セット数としてもともと64万セットを想定していました。それに加えまして、第1期の残が12万セットありますので、併せてここで販売をいたします。76万セットの販売をいたします。
 受付期間ですけども、11月5日から行います。5日の土曜日から開始をいたします。9日までの5日間になります。発券期間は11月7日以降、11月7日ですけれども、最初は7日ですけども、申し込んで2日目からということになります。
 そして、利用期間ですけども12月31日、これは第1期と同じです。
 申込み方法ですけども、公式ウェブサイトで申込みをしていただけます。また、併せて電話での申込みも受け付けています。これは第1期のときもそうだったんですけども、電話申込みはどうしても混雑します。特に最初、販売し始めるその日が一番混雑をいたしますので、混雑することもちょっとご承知をいただいて、場合によってはちょっと日をずらしていただくとかすれば十分電話もつながりますので、この期間の中で申込みをしていただけたらと思います。ちなみに第1期も最初の当日にぐっと一気に増えますけども、それ以下はほぼなだらかに増えていきますので、そういった点からは、初日はそうですけども、ちょっとかかりにくい時間帯があるということですが、ここは体制も強化いたしましたが、こちらのほうで申し込んでいただけたらと。基本的にはウェブサイトから申込みをお願いいたします。
 1人1回2セットまでの申込みになります。
 申込み条件の変更についてですけれども、第1期販売のときにお伝えをしました第1期、第2期、第3期、これは変わらないんですけども、第1期、第2期、第3期を通じて、お一人当たり2セットまでということの条件を設定いたしました。ただ、ここについては変更いたしまして、第1期で食事券を購入された方についても、再度、第2期でも購入ができますので、第1期購入された方でさらに購入したいという方は、第2期でも申し込んでいただけたらと思います。
 その心はということですけれども、第1期をやりまして、92%の申込みで、申込みそのものが100%に達していないということと、それから、いろいろな電話の相談を受ける中で、もっと購入したいんだけれどもという声も多くございました。ですので、今回、改めて、第1期の販売で100%にまでいかなかったということも踏まえて、第2期について、そういう声もありますことから、第1期購入された方も第2期も購入できる、もちろん第1期購入されていない方も第2期で購入できるということになりますので、多くの方に申込みをしていただけたらと思います。
 詳細につきましては、ウェブサイトあるいはコールセンターを設定していますので、そちらを確認していただけたらと思います。

“OSAKA子どもの夢”応援事業 第3回SDGsギネス世界記録(TM)チャレンジについて  ※この項目で使用した資料についてはこちら

  “OSAKA子どもの夢”応援事業ということで、第3回目になりますけども、ギネスに挑戦すると。SDGsの理念に基づいた内容にした上で、そして、ギネス世界記録にチャレンジしていこうじゃないかという企画です。イベントです。これは、子どもたちの成功体験、成功の機会、そういったものを創出して、チャレンジする機会をつくって、そして、やり抜く力をぜひ肌で感じてもらおうと、子どもたちの夢を応援していこうという応援事業になります。
 これについては、ここにありますけども、それぞれ、株式会社アカカベさん以降、多くの企業の方に協賛をいただいて、この協賛で成り立っている事業になります。協賛していただいている企業の皆さんに感謝を申し上げます。
 今回のテーマですけれども、「ゼロカーボンアクション」ということで、公民連携を通じて、この2025年大阪・関西万博、SDGsの達成に向けた取組を推進することで、万博にもつなげていこうじゃないかということです。
 中身ですけれども、オンラインで同時にアップサイクルアイテムを作った最多人数、これにチャレンジをしたいと思います。10分以内に不要になったTシャツをアップサイクルしてマイバッグを作った人、最多人数で、ギネスに、世界記録にチャレンジをします。ここにもチラシもありますけれども、古くなったTシャツを使ってマイバッグを作ろうというものです。ご自身で作ってもらう。これは小学生に作ってもらいます。
 どういうことかというと、縫い物等もすることなく、ここにTシャツがあるんですけど、Tシャツの袖や首元のところをはさみで切ってもらって、ちょうど袖のところは手で持つことになるんですけども、これでバッグを作ってもらおうということです。Tシャツを使ったバッグを作るということになります。この下のほうははさみで切れ目を入れて、そして結んで裏返すことで、古いTシャツがマイバッグに早変わりするというものです。
 Tシャツで捨てるようなものを、捨てるんじゃなくて、ここからマイバッグを作っていこうじゃないかということです。古くなって不要になったTシャツ、これをアップサイクルして、そしてマイバッグを作って、より価値の高いものに変えていこうという企画です。
 これは小学生1年生から6年生までに参加をしていただいて、募集人数も819名募集をいたします。819というのは何の数字なのというと、ちょうどイベントの日が1月15日になりますけど、1月15日が万博開始前819日になりますので、それにちなんで819名といたしました。来年の1月15日日曜日、12時から15時までということになります。
 これに対しての申込み方法ですけども、LINEの公式アカウントを設置しますので、そこから応募していただきます。参加形式はZoomによるオンラインでの参加になります。当日はユーチューブ等でライブ配信をして、2月に地上波での放送も予定をしています。
 ぜひ、小学校1年生から6年生、来年の1月15日、ギネスにチャレンジしてもらいたいと思います。古い使わなくなったTシャツを使って、それをアップサイクルして、自分のマイバッグを作ると。それを10分以内に作ると。そこについて最多人数をやろうじゃないかという取組、ギネス世界記録にチャレンジになりますから、ぜひ多くの小学生に参加をしてもらえたらと思います。
 そのイベントに先立って、体験型のワークショップを行います。1月15日までにちょっと1回経験してみたいという方は、こちらにお越しをいただけたらと思います。マイバッグ作り体験をしてもらいます。
 11月5日、6日、これはすぐですけど、今週の土日ですが、HANAZONO EXPOを東大阪の花園中央公園で行います。これは私も開会式には参加いたします。このHANAZONO EXPOは東大阪市が主催になって行うものですけれども、そこで様々なブース、万博に関するブース、未来のショーケース、それから、空飛ぶ車とかいろんなイベントをしていくわけですけども、その中の一つとして、このマイバッグを作る体験、ワークショップも設置をいたしますので、興味のある方はこちらでぜひ一度参加をしてもらえたらなというふうに思います。
 それから、11月20日について、FC大阪ホームゲーム試合会場が花園ラグビー場第1グラウンドを予定していますけど、その周辺でも行います。こちらの11月20日のほうにもお越しいただいても大丈夫かと思います。マイバッグ作りを経験する、そういったワークショップを行います。
 そこで使うTシャツについては、協賛企業からご提供いただいたTシャツを使いますので、Tシャツをお持ちじゃなくても体験できますから、より多くの人に体験をしていただけたらと思います。ぜひ遊びに来ていただけたらと思います。

部長職の公募について  ※この項目で使用した資料についてはこちら

 最後です。部長職の公募についてです。
 部長職を公募する、広く内外公募するというのが基本方針です。最もふさわしい、より優秀な人を公募したいというふうに思っています。今回は商工労働部長を公募いたします。
 商工労働部、職務内容ですけれども、商工労働部長、大阪産業の成長に向けて、成長産業の振興、中小企業の支援、雇用の促進、金融機関等との連携に関する業務を統括するのが商工労働部になります。統括する商工労働部長を募集いたします。
 求める人材像ですけれども、各部局が所管する業務に関する幅広い知識を有する人や、あるいは先見性、決断性を有する人、円滑に組織マネジメントができる統率力のある方、総合的かつ迅速な判断、的確な判断ができる方。求める人材像、人物像がありますけれども、我こそはという人は、ぜひ役所内外にかかわらず手を挙げてもらえたらと思います。
 民間企業あるいは国や地方公共団体での管理職などの組織マネジメントの経験がある人が応募資格になります。大阪府職員については、次長級以上で、今年度末59歳以下の方が対象になります。大阪府で勤務実績がある方は、今年度末で年齢59歳以下の方ということになります。
 内外広く公募いたしますので、ぜひ手を挙げていただけたらと思います。
 公募の日程です。募集期間ですが、令和4年11月2日から、今日から11月22日の火曜日まで募集をいたします。
 選考の日程ですけども、第1次選考は書類審査をいたしまして、第2次選考が個別面接、12月5日、そして、最終選考は12月の下旬。これは私も入ります、最終面接には。そして、最終の合否発表は来年の1月中旬頃を予定しています。任用日は来年の4月1日からということになります。
 詳しくは、令和4年度大阪府の公募部長採用選考ホームページがありますので、ぜひそこをご覧いただけたらと思います。よろしくお願いします。

質疑応答

 職員

 それでは、府政、公務に関する質問をお受けいたします。質問される方は挙手の上、社名とお名前をおっしゃってください。
 それでは、まず、幹事社の産経新聞さん。

新型コロナワクチン接種について

記者

 すいません、産経新聞の北野と申します。
 ワクチン接種についてお伺いします。全国的になかなかワクチン接種が進んでいない中で、知事もこれまで啓発とか情報発信を行っておられると思いますが、その現状の受け止めと、今後インフルエンザの同時流行も懸念される中で、改めてワクチン接種の重要性ですとか呼びかけがありましたらお願いします。

知事

 まず現状、確かに全国的にも、大阪もそうですけども、ワクチン接種の伸び率というのは低調な状況になっています。これはやはり様々理由はあると思うんですけれども、オミクロン株に変わって、ウイルスの特性というか、それが随分変わる中で、様々な情報を基に国民、府民の皆さんが個別に判断をされている結果なんだろうというふうには思います。デルタ株までは確かに重症化率も死亡率も高くて、そして、特に若い方でもコロナの肺炎になって酸素不足になるというような状況、自宅で酸素不足でお亡くなりになってしまうと、そういった状況もありました。オミクロンになってから随分株の特質が変わって、高齢者はリスクが高いわけですけれども、どんどんコロナ肺炎になるかというと、そういう状況にもなっていない。ただ、一方で感染拡大力が非常に強いと。リスクの高い人にまでは伝播すると。全員にとって本当にリスクが高いかというと、これはやっぱり年齢差、あるいは基礎疾患があるなしでも大きく変わってくると。その中で合理的な判断がされているということが、実態としてあるんだろうというふうに思っています。
 その中において、ワクチンの効果というのは、発症予防効果にしても感染予防効果についても、いわゆる重症予防効果、入院予防効果についても非常に高い効果があります。とりわけ、今のように感染がそんなに増えていない時期はいいんですけれども、感染が急拡大期になるときは一気に数はやっぱり増えます。リスクは当然高くなる。一気に感染というのは増えてくるし、それがもしインフルエンザと重なれば、医療はより一層逼迫する状況になってしまいます。
 そういった状況を考えると、今のうちに効果の高いワクチンの接種をぜひお願いしたいというふうに思います。私自身も、4回目のワクチン接種を今月、日程を取っていますので、接種をする予定にしています。
 僕自身がワクチン接種する理由としては、まず、自分自身が重症化になりたくないと。自分の身を守るためと。もちろんリスクは高くないかもしれないけれども、年齢的にも基礎疾患的にも高くないかもしれないけども、これは分からないわけだから、自分が重症化したくないというのがまず一つ。自分の身を守るというためにワクチンを接種するというのが一つ。
 それから、発症予防効果もありますので。感染しちゃうかもしれません。当然今のオミクロン株は感染拡大力が強いので、ワクチンを打っても。それでも、できるだけ発症予防を、何とか発症あるいは重くなるのを防いで、自分から周りの人にうつるというのをできる限り防ぎたいと、周囲の人を守りたいというのが二つ目の目的。
 三つ目は、重症予防効果が高いですから。もちろん自分も重症化するかもしれないけども、ワクチンを打っていても。これは分からないですけども、重症予防効果がこれだけ高いんだったら、自分が重症化しなければ、自分以外の誰かがその医療の席に座ることができると、医療を受けることができると、速やかに受けることができる。自分が枠を埋めなければ、誰か自分以外の医療を必要とする方に速やかに医療が渡るんじゃないかという思いがありますので、そういった観点からもワクチンを受けたいというふうに思っています。
 もちろんこれは医療提供体制として、誰しも全員100%に医療を受けられるようにすべきだという議論があるのは分かっていますけれども、現実問題、コロナとインフルが同時流行して、今のコロナが2類相当の指定を受け、今までの経験からして、今の日本の医療のキャパにおいて、制度仕組みにおいて、やはり医療は逼迫します。であるならば、ワクチンを打って自分が重症化をするのを防ぐ、あるいは入院を防げるのであれば、自分以外の誰かが入院できるんじゃないかという思いでの理由、この三つが僕の中でワクチン接種する理由です。
 それぞれ効果と副反応の可能性も今回お伝えしておりますけれども、最後はお一人お一人の判断になると思いますが、ぜひワクチン接種をお願いしたいと思います。オミクロン株になってから小児や子どもたちの間でもどんどん広がりますので、デルタまではなかなか子どもたち同士でそこまで広がらなかったわけですけど、オミクロンになってからは子どもたちでも広がる、そして、家庭に逆流して入ってくるという場合も多くありますし、感染者が非常に多くなりますので、そういった意味から、医療を必要とする人も、重症化率が低いとはいえ、総体として多くの方が感染すると、どうしても必要とする人は増えてきますので、今のうちに、こういったワクチンがあるので、ぜひ接種をお願いしたいというふうに思っています。
 接種率が低迷、前のような接種率になっていないのは、合理的な判断をされているんだと、ベネフィットとリスクというのを考えながら一人一人が判断されている結果だと思いますけども、僕自身はワクチンをそういう意味で接種していきますし、できるだけ皆さんにワクチンを接種してもらいたいというふうに思っています。

急性期・総合医療センターについて

 職員

 次に、ご質問される方。MBSさん。

記者

 MBS、富永と申します。
 大阪急性期・総合医療センターについてお伺いいたします。昨日の囲みの中でも、知事、数日で復旧するようなものではないという話もありましたが、既に国からも専門家が派遣されるなど、いろいろ対応されていると思うんですけど、何か進展とかめどとかありましたでしょうか。

知事

 これについては、情報は常に共有をしていますが、ここで全て話ができる内容ではないというふうにも認識もしています。まさに今、犯罪行為に遭っているという最中だという認識でもあります。
 診療体制を、府としてやはり府民の皆さんを守るという観点から、様々、府としても今支援体制に入っているという状況です。
 例えば救急医療については、三次救急。ほかに15の病院、救命救急センターがあるんですけども、今、どうしてもそういった外来、救急の受入れを停止しているという状況なので、それを他の救急病院で受け入れてもらえるように連携を図るというようなことについて、大阪府が入って調整をしているということです。周産期の医療なんかについてもそうですし、診療科目ごとに、個別に急性期・総合医療センターがやっていた役割をバックアップできるように、フォローできるような医療体制、これを他の医療機関と連携をしながら対応できる仕組みを今やっていますので、既にそこは入ってやっていっています。というのが今の現状です。新たな情報があれば、病院から発表があるというふうに思っています。
 大阪府としても、一日も早い復旧に向けて、最大限の支援をしていきたいと思います。非常に大きな影響が出ているのは事実です。できるだけ府民の皆さん、とりわけこれは大阪市南部の医療圏において大きな影響が出ますので、医療体制を他の病院とも連携しながら構築をするいうところ、そして、一日も早い復旧に向けた支援体制、これを大阪府として行っているというところです。

記者

 確認になりますが、今ストップしている診療科目ごとに他の病院と連携を、救急も含めてというのは、今、連携を調整している最中なのか、それとも既に救急とかはほかの病院で受入れできるようになっているんでしょうか。

知事

 ほかのところで受けるようになっています。もちろん、急性期で担ってきた医療を再開できるものから順次再開はしていく、できるものから個別に会議を開きながら再開をしていく、それをやっていくということも当然今進めています。
 例えば、さっき小児周産期の話をしましたけども、周産期医療についても、いわゆる通常分娩であれば、これは、今回システムは今サイバー攻撃を受けているわけですけども、お医者さんもいて、看護師さんもいて、施設もあって、電気・水道も通っているわけなので、そういった基本的に分娩できるものについては分娩をして対応していく。ただ、最重症合併症妊産婦の受入れなんかについては、いわゆるOGCSというネットワークがありますから、そういったものを活用しながら連携して対応するというようなことを今既にもうやっています。
 今後、そういったところの連携の強化を当然しながら、できるだけ影響を少なくするということに、大阪府全体の医療にも関わりますから、大阪府としてもそこは協力しながら進めているというところです。

記者

 ありがとうございます。あと最後、確認ですけど、復旧めどはまだ全然立っていない見通しでしょうか。

知事

 ええ、この日というめどはまだ立っていないという状況です。

 職員

 次に、ご質問される方は。よろしいですか。
 これで記者会見のほうを終了させていただきます。ありがとうございました。

このページの作成所属
府民文化部 府政情報室広報広聴課 広報グループ

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