令和元年(2019年)5月8日 知事記者会見内容

更新日:2019年6月10日

記者会見項目

    ・春の全国交通安全運動の実施について
    ・質疑応答

 職員  

 ただいまから知事の記者会見を始めさせていただきます。
 最初に、知事からお願いいたします。

春の全国交通安全運動の実施について

知事

 僕からは1点です。
 春の全国交通安全運動の実施についてです。5月11日から20日までの間、春の全国交通安全運動を実施します。大阪において交通事故、今回は全国の交通安全運動に加えて、特に大阪で今顕著になっている自動二輪、バイクの死亡事故について強化したいと思っています。
 まず、これが全国の交通事故の推移ですけども、全国的に見ても交通事故の件数、大阪もそうです、いずれも減っています。この青いほうが件数で、このオレンジの縦のグラフが死亡者数ですけども、全国の交通事故件数も、そして、死者数とも減っていっています。同じように大阪も交通事故数も死者数も減っていっているという状況です。
 ただ一方で、詳しく分析していきますと、大阪では二輪に乗車中の死亡事故が増えているという状況です。全国を見ますと、このブルーが歩行者の死亡事故、そして、三角が自動車、グレーが二輪、そしてオレンジが自転車です。自転車の事故もそうですし、車の事故もそう、それから歩行者の事故も死亡事故は減っていますが、二輪の死亡事故がこの3年で増えている傾向にあります。
 そこで、大阪での春の全国交通安全運動においては、全国での取り組みに加えまして、二輪車の交通事故防止を重点項目として取り組んでいきたいと思います。今回、5月11日から5月20日まで、松平健さんにもお越しをいただきまして、交通安全運動を行います。全国の重点事項として、子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止、自転車の安全利用の推進、シートベルト、チャイルドシートの着用の徹底、飲酒運転の根絶、これは全国の重点項目ですけど、大阪はこれに加えまして、二輪車の交通事故防止ということを重点項目として加えていきたいと思います。
 二輪の事故についてですけども、いろいろ分析していきますと、交差点内の事故、交差点内の右折、直進事故が多いという状況です。ですので、まず、交差点における事故を防ぐということで、急な割り込みであったり、無理な追い越しはやめようと。特に対向の右折については十分注意していきましょうということを一つの項目としています。
 そして、もう一つは、死者数の約9割が頭部の損傷と胸部の損傷です。約4割が頭部の損傷での死亡、そして、約5割が胸部の損傷での死亡事故になっています。ですので、ヘルメットについては顎ひもを含めて、しっかりと正しく着用しましょうということ。それから、万が一に備えてライダーの方は胸部のプロテクターも着用していただきたいと思います。二輪車の死亡事故の9割が頭部と胸部でお亡くなりになっているということです。
 ですので、まずは交差点内、5割以上が交差点と単独での事故でもお亡くなりになっていますから、特に交差点での事故の安全運転、対向の右折車に注意、あわせてヘルメットの着用と万一に備えた胸部のプロテクターというのをぜひ装着していただきたいと思います。そういった活動を展開していきます。
 引き続いて、高齢ドライバーの交通事故の発生状況です。
 全国的に見ても、大阪で見ても、交通事故数、それから死者数というのは減少していますが、高齢ドライバーの方の事故数というのが横ばいの状況になっています。つまり減っていないという状況です。ですので、これをさらに減らしていく必要があります。そんな中で高齢者の皆さん、運転に自信がなくなったという方については、自主返納のサポート制度を今展開しています。これをさらに周知していきたいと思います。これが高齢ドライバーの皆さん、いわゆる自主返納した場合のお得情報です。
 どういうことかというと、自主的に高齢者の皆さんから、もうちょっと運転に自信がないということで警察署、あるいは試験場に申請をしてもらいます。免許の返納です。返納しますと、運転経歴証明書というのが警察から渡されます。その運転経歴証明書というものを持って、それぞれのサポート企業のところでそれを提示すれば、例えば、商品を買うときに10%の割引になったり、あるいはタクシーに乗るときに10%の割引になったり、非常にたくさんの細かい提携してくれている商店なんかもあるんですけど、そういったさまざまな特典がありますので、高齢者で運転の自信がないという方は、当然事故を起こせば大事故にもなりますし、昨今、そういったニュースも流れているような状況です。自信のない方は免許証については自主返納をしていただいて、そして、お得な自主返納制度の利用をしてもらいたいと思います。
 それから、春の全国交通安全運動のキャンペーンです。
 これは先ほど申し上げました松平健さんに出演をしていただきます。スペシャルゲストとして参加予定です。5月10日金曜日、11時から11時50分の間、大阪城天守閣の北詰の広場におきまして、春の全国交通安全運動キャンペーンを行います。ゲストの松平健さんのトークショーであったり、あるいは幼稚園児との交通安全教室であったり、さまざまな催しを用意していますので、ぜひ、多くの方に交通安全キャンペーンにご参加いただきたいと思います。
 僕からは以上です。

質疑応答

 職員

 それでは、ご質問をお受けいたします。
 最初に、幹事社の読売新聞さんからお願いいたします。

春の全国交通安全運動関連について(1)

記者

 幹事社の読売新聞です。
 交通安全運動に関連して1点お伺いします。
 先ほど高齢運転者の自主返納サポート制度の説明がありましたけども、どれぐらいの成果を上げていて、どれぐらい返納の件数があるのかということと、それ以外に何か高齢者の事故ですとか、あるいは結果の重大化を防ぐための方策として何かお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。

知事

 まず、大阪府でやっています自主返納サポート制度ですが、サポート制度導入前の平成23年度の運転免許証の自主返納の数は960件でした。それを、24年から25年にかけて自主返納の制度を導入しました。暦年で初めてこの自主返納サポート制度を導入したのは平成25年になりますけども、平成25年には1万772件の返納がありました。つまり、この制度を導入する前は960件だったのが、その2年後には1万772件になりました。そして、この制度が周知されていくにしたがいまして、平成30年度は3万1,325件です。平成25年に導入して5年間たって約3倍、自主返納件数が増えているという状況です。
 ですので、高齢ドライバーの事故を防ぐという意味でも自主返納にご協力をできるだけいただきたいと思います。それによって、またサポート制度も導入していますから、タクシーであれば1割引になりますし、いろんな商店街での買い物もお安くなる、こういう制度もありますので、ぜひ高齢者の皆さんには、特に運転に自信がない方にはこの自主返納のサポート制度をご利用いただきたいと思います。
 それから、返納以外でどういう取り組みがあるかということですけども、まず、今、自動車会社が販売している車の中にいわゆる自動ブレーキを搭載した車両があります。これは大きく2種類ありまして、一つは被害軽減の自動ブレーキを搭載した車両、いわゆる「セーフティ・サポートカー」と言われるやつです。この「セーフティ・サポートカー」と言われているやつに加えて、アクセルとブレーキのペダルの踏み間違えをしたときに、加速の抑制装置を搭載したのが「セーフティ・サポートカーS」といいますけども、この「セーフティ・サポートカー」、それから「セーフティ・サポートカーS」をぜひ広めていきたいと思います。この有効性について、自動車企業、企業とも連携しながら、イベントでの試乗の体験とか、あるいはポスターとかリーフレットといった広報啓発を実施して、このサポートカーの普及・啓発に取り組んでいきたいと思います。
 それから、交通安全運動もそうですし、府警とも連携しながら、高齢者の皆さんに対する交通安全の講習ということをさらに開催していって、高齢化に伴って身体能力が低下していく、変化していくということをぜひ認識をしてもらいたいと思います。そんな中で安全運転を呼びかけていくというのが今やっている現状です。
 今やっている現状は、大阪府としての現状はそうですけど、僕自身が思うんですけど、まだまだそれじゃ不十分だなというふうに思います。これは、高齢者の方のアクセルとブレーキの踏み間違えによる悲惨な事故というのが発生しています。それによって奪われてしまう命もある。これをどうにか防いでいかなきゃいけない。今の制度のままではやっぱり僕は不十分じゃないかなと思っています。特に交通事故ですから、人の命を奪おうと思って奪っていませんので、悪意がないので、そこには。だから、そういった意味では、誰もが被害者になり得る、小さな子でも被害者になり得る。今日も大津で痛ましい事故が発生していましたけども、誰もが被害者になり得るというのが交通事故だと思います。
 なので、これだけやっぱり高齢者の皆さんの事故が増えてきている、横ばいで全然減っていない。特にアクセルとブレーキを踏み間違えれば甚大な重大事故が発生する可能性がある中で、今の運転免許制度自体を僕は変えていくべきじゃないのかなと思います。
 というのも、今の制度自体は、いわゆる75歳以上になれば、認知症の機能、認知機能が低下していないのかというようなことについての検査を行います。その検査を行って、これは認知症の疑いがあるよとなれば、病院に行って診断を受けて、認知症だと診断されたら取り消しということになります。一方で、そうじゃないということになれば、講習なんかを受けるということの手続になりますけども、免許の更新はできるというような形になっています。でも、それだとクロかシロかなんですよね。医者も、じゃ、認知症の診断をするというときに、本人は自動車に乗りたいわけですから、そういった中で、でも、客観的に見るとこれは危ないよねということが、一挙に取り消しということだけになると、「本当にこのまま免許って渡していいの。」という人が、高齢者が、やっぱりそのまま運転するということも、これは十分あり得るんだろうと思います。
 だから、つまり、そのグレーな部分について今どういう制度になっているかというと、グレーな部分は講習を受けて免許を更新するということになっています。なので、認知機能の検査を受けて、点数がそんなに芳しくない、ただ、認知症のおそれまではいかないというような状況の中で、講習を受けて免許更新、それから、認知症のおそれありとなっても、医者の診断でオーケーとなればオーケーとなるというような中で、僕は、そこで一定の、これは完全にマルだということにならなければ、何か限定つきの免許証という制度にすべきじゃないかと思います。つまり、例えば、目が不自由な人は、目が悪い、視力が悪い人については、例えば眼鏡限定の免許証と。認知機能についても、やっぱり不十分、やっぱりどうしても十分じゃなくなってきている、高齢化に伴って、あるいは認知症に伴って十分じゃなくなってきている高齢者の皆さんについては、さっき言ったような自動ブレーキが装着されている車限定の免許証と、そういうのをやるのをやらなきゃいけないんじゃないかなと。逆に、そうすることで、最新の技術を使って安全に運行することができるわけですから、僕もスマートシティを目指していきますけど、そういった意味でも、そういった限定免許証というのをやるべきじゃないかなと思います。
 ですので、これについては全国的な制度になっていきますから、日本維新の会の次の参議院の選挙での公約に、僕は検討に入れていきたいと思います。今の制度のままだと、僕は悲惨な事故というのは減らないんじゃないかなと思っています。だから、つまり、医者の診断があって初めて取り消しと。しかも、いきなり取り消しですから、そこを避けようというバイアスは当然かかってきますので。そうじゃなくて、ちょっと認知機能は下がってきているけども、取り消しにはならないレベルの高齢者の皆さんが安全にやっぱり運転すると。自動車事故も起こしたくないと思いますし、まして被害者になったら悲惨ですから、そういった意味では、そういった真ん中の、認知機能が低下しているけど取り消しに至らないような状況の方の限定免許というのを僕はやるべきじゃないかなと思います。ただ、これは大阪府でできる話じゃないですから、いわゆる国の制度になりますので。当然、そうなると、「車の買いかえはどうするの。」とかいう話が出てきますけど。ただ、認知機能が非常に低下している中で、車というのは鉄の塊で、人を殺すだけの力を持っていますから、そういった意味では、僕はそういった限定免許というのをやっぱり真剣に考えるべき時期に来ているんじゃないかなと思います。それは政治家として、日本維新の会での次の選挙の公約として検討していきたいと思います。いずれかの何かの策はとらないと、いわゆる高齢者の認知機能が低下した方による悲惨な事故というのは僕は減らないんじゃないかと思います。これから特に高齢社会がどんどん進んでくる中で、せっかく最新技術で自動ブレーキという装置も非常に発達しているわけですから、そこは、申しわけないけども、一定、安全のためには、機能が低下している高齢者の方にはそれがないとちょっとここは免許は出せませんよというような、そういう仕組みを真剣に考えるべき時期に来ているんじゃないかなと、そういうふうに思います。

百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録関連について(1)

記者

 あと、すいません、別件で、百舌鳥・古市古墳群の関係でお伺いしたいんですけれども、世界遺産委員会に向けて、近々、イコモスの勧告が出るんじゃないかというふうなことが言われていますけれども、知事の期待ですとか今の考えをお聞かせいただきたいと思います。

春の全国交通安全運動関連について(2)

知事

 それから、さっきのブレーキとアクセルの踏み間違え事件、僕も経験があるので。僕は学生時代、ガソリンスタンドでアルバイトをしていまして、よく乗っていた。売り上げナンバーワン、ガソリンの売り上げナンバーワン。売り上げナンバーワンになると時給が10円増えたりするんだけど、3年間ぐらいやったのかな。そのときに、いろんな車に乗って、給油した後に入り口までお客さんのために運ぶというのをやるんですけど、そのときに何回かアクセルとブレーキの踏み間違えというのを、今は車の規格が統一されているのかわからないけど、したことがあるんです。あれ、アクセルとブレーキの踏み間違えたときのパニック度というのは、これは事故になるなというのは何回か思いました。そのとき僕は若いから、20とかやから対応できるけど、これが多分、僕が高齢者やったら対応できへんなと。それから、あれ、何で、自分の頭の中ではとまるはずやのに、加速しているやんかという、このときのパニック感というのはすごいものがある。僕はこれを経験しているので。これは高齢者になったらとめられへんなと。
 だから、それは、本人が意図せずして起こる事故というのはやっぱりあるだろうなと思いますから、それこそ最新技術で抑制する。ただ、そこについては、一定、認知機能が低下しているグレーの、ブラックについては、ブラックというか、ブラックという言い方は悪いけど、明らかに医者が認知症でだめですとなれば取り消しですけど、そうしないようにかかるバイアスは絶対あるはずなので、その前段階で安全にするための制度というのをやっぱりつくらないと、これは人間がやることですからできませんので、それはぜひ、これで救われる命があるわけですから、そういう意味では、ぜひ次の参議院の公約の一つに考えたいなと思います。

百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録関連について(2)

知事

  それから、イコモスの百舌鳥・古市古墳群の世界遺産の認定についてですけど、これはもうすぐ勧告が出る。どういう勧告になるかということはわからないですけれども、これについては、やはり期待しています。大阪で世界遺産はないわけですから、世界遺産に登録されると、大阪の大きな魅力がまた一つ追加されるということになります。今、大阪にはないもの、新たなものが生まれるということになる。
 この間、羽曳野、藤井寺、堺が中心になって、大阪府も咲洲庁舎に部署もつくってやってきました。ですので、ぜひこれは世界遺産に登録していただきたいなと思います。その朗報を、今、待っている状況です。古墳群については49基ありますけども、それらについてどういう判断を下されるのか、どういう意見が出されるのかというのを待っている状態です。
 今後の手続については、おそらく今週中には勧告が間もなく出ると思います。出された後に、いわゆる世界遺産の登録の方もまた大阪にも来られることになると思いますから、そこでもしっかりPRをしていきたいと思います。そして、7月上旬にバクーで開催される世界遺産の登録において、晴れて登録されるように、これまでもやってきましたけども、PRをやっていきたいなと思います。
 あとは、世界遺産に登録。まあ、まずはそこを目指していきたいと思います。

記者

 幹事社は以上です。

3空港懇談会関連について

記者

 毎日新聞の津久井です。よろしくお願いします。
 先日、一部報道で、3空港懇について、11日が候補に挙がっているということがあったんですけども。

知事

 えっ、聞こえなかった。

記者

 3空港懇について、今度、11日が候補に挙がっているとありましたが、まずその日程感についての、知事に就任されて初めての3空港懇ですが、基本的な今の知事のお立場を一度お聞かせ願いたいんですけれども。

知事

 近々で3空港懇が行われる、その調整をしているというふうに聞いています。ですので、近々で3空港懇は行われると思います。
 空港のあり方についてですけども、僕自身は、やはり強いところをより強くしていくというのが大事だろうと、空港戦略としては。ですので、特に関空について、今、防災機能を強化していますけども、ここについて、より防災機能を強化するとともに、関空自体のキャパシティーを増やしていくことが僕は重要じゃないかなと思います。
 環境アセスなんかも、今後、発着枠というのは、まだちょっと枠はありますけども、この発着枠自体を少し増やしていく努力も僕はしていくべきだと思います。要は、アセスをクリアすれば発着枠をさらに増やしていけるわけですから、そういった意味では、関空、強いところをより強くという発想です。
 関空については、最新、最先端の技術を導入して、人の動き、流れをうまく誘導すれば、十分にまだまだキャパシティーはあります。そして滑走路も、4,000メートル級、3,500、それから4,000弱やったかな、要は3,000〜4,000メートル級の長い滑走路が二つパラレルにある、そして距離も離れているから同時の発着もできるぐらいの、かなり空港としての能力も高い空港だと思っています。そして、海上の空港ですから。
 そういった意味で、これから大阪府が、G20、それから2025年の万博、国際都市を目指していく上で、空港の力はやっぱり重要だと思います。そのときに考えるべきは、この3空港をどうすればベストミックスになるかと考えるときには、まずは僕は、関空を、強いところをより強くという発想です。
 あわせて、海上空港である神戸空港について、便数を増やしたり、便数の枠を増やしたり、あるいは時間を延ばしたり、そういった柔軟性というか、広げていって、補完性を高められるような空港を神戸は目指すべきではないかなと思います。あと、神戸はプライベートジェットも可能だろうなと思います。
 ただ、神戸空港は、2,500メートルだったと思うんですけど、滑走路が非常に短いということと、CIQも含めていわゆるターミナルの装備が、やっぱり改修に、本格的にやれば非常にお金もかかることになると思いますから、将来的には国際空港化というのはあるとは思いますが、まずは、神戸空港というのは、発着枠であったり時間の延長ということをやっていくのが適切なんじゃないかなと思います。
 伊丹については、やっぱり騒音問題があるので地元合意が非常に重要ですから、まずはそこを最優先にすることになるんだろうと思います。

記者

 関空の補完機能として、神戸の国際化というのについては知事はどうお考えでしょうか。

知事

 長い目線で見たときには、神戸の国際化というのは進めていくべきだろうと思います。ただ、先ほど申し上げたとおり、国際空港にしていくとなれば、そもそもターミナル機能を強化しないといけませんし、あの短い滑走路ですから、どこまで大きな飛行機が入れるのかという問題もあると思います。ですので、将来の国際化というのは進めていくべきじゃないかなと思いますが、まずは、より強い関空をより強くしていくというのが筋だろうと思います。
 現在でも、空港としての利用数を見たら、関空が3,000万弱、伊丹が1,400万〜1,500万ぐらい、神戸は300万ですから、そういったことはグラフで見たらすぐわかると思うんですけども、やっぱり規模の差というのがものすごくありますから、神戸空港の国際化は、将来課題としては僕は進めていくべきじゃないかなと思います。海上にありますのでね。

記者

 近々のその会議というのも、当然、知事も出席されて、そのあたりの国際化とかについても議題には上がるということなんでしょうか。

知事

 僕自身は、関空をより強くということを強調していきたいと思います。今、関空の発着枠、まだ満杯にはなっていないですけども、じゃ、満杯になったときにどうなるのという話に仮になるとするのであれば、それは、環境アセスというのを先行してやって、より発着枠を深めていく、強めていく、枠を増やしていくというのも僕はやるべきじゃないかなと思います。そのあたりは、空港懇の中でしっかりと議論していきたいと思います。
 いずれにしても、「大阪が」とかじゃなくて、ベストな空港の配置のあり方というのを関西で見たときに考えるべきではないかなとは思います。

記者

 ありがとうございます。

議員定数関連について

記者

 共同通信の山本と申します。
 昨日、府議会の維新のほうで、団総のときに幹部のほうからいろいろご意見が出た中で、府議会の定数削減についても、大阪維新の会としてのマニフェストを実現する形で、まだまだできる、8議席は少なくともできるというようなご発言がありました。
 議会の定数のさらなる削減について、議会のことは議会でお決めになると思いますけども、知事としてのお考えも、今、お聞かせいただけますか。

知事

 議員の定数については、僕は議会で決めるべきことなんじゃないかなと思います。
 なので、大阪維新の会として、自民党、公明党とも話はするんだと思いますけども、議会の定数というのは、109から88まで大幅に削減するというのは実現しましたから、そこからさらに進めていくのかということについては、大阪維新の会、議会で判断して、そして議会で提案してもらいたいと思います。僕自身も、議員の経験、そして市長の経験、今は知事として経験させてもらっていますけど、特に議員定数のところについては、議会も選挙で選ばれたメンバーですから、議会の中で特に自分たちの定数については判断してもらいたいと思います。

 職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。

記者会見で使用した資料

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このページの作成所属
府民文化部 府政情報室広報広聴課 広報グループ

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