自然災害伝承碑に学ぶ

更新日:2022年11月4日

自然災害伝承碑

 自然災害伝承碑は、過去に発生した津波、洪水、火山災害、土砂災害等の自然災害に係る事柄(災害の様相や被害の状況など)が記載されている石碑やモニュメントで、当時の被災状況を伝えると同時に、当時の被災場所に建てられていることが多く、それらを地図を通じて伝えることは、地域住民による防災意識の向上に役立つものと期待されます。

 国土交通省国土地理院では、災害教訓の伝承に関する地図・測量分野からの貢献として、これら自然災害伝承碑の情報を地形図等に掲載することにより、過去の自然災害の教訓を地域の方々に適切に伝えるとともに、教訓を踏まえた的確な防災行動による被害の軽減を目指す事業が進められています。

 国土交通省国土地理院のページ(外部サイト)

大阪府内の自然災害伝承碑(国土地理院の地図に登録されているもの)

 大阪府では、5市16基(津波に関するもの3基、洪水に関するもの9基、高潮に関するもの2基、その他2基)が登録されています。(令和4年10月現在)

大地震両川口津浪記

 災害名: 安政東海地震(1854年12月23日)、安政南海地震(1854年12月24日)
 災害種別: 地震・津波
 建立年: 1855年
 所在地: 大阪市浪速区幸町3丁目(外部サイト)
 伝承内容: 1854年12月24日の安政南海地震後に発生した津波によって、安治川・木津川等に停泊する船に避難した人々が大きな被害を受けた。1707年に発生した宝永地震の時に起きた同様の災害の教訓が生かせなかったことを、後世への戒めとして残すため建立されている。

大地震両川口津浪記の自然災害伝承碑の写真です。 
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

安政地震津波碑

 災害名: 安政東海地震(1854年12月23日)、安政南海地震(1854年12月24日)
 災害種別: 地震・津波
 建立年: 1855年
 所在地: 大阪市天王寺区四天王寺1丁目11-18 四天王寺境内(外部サイト)
 伝承内容: 嘉永7年11月4日・5日(1854年12月23日・24日)の地震被害を避けようと小船に避難した者たちが、湧くような勢いで木津川口に押し寄せた津波によって、大小の船もろとも上流へ押し流され、おびただしい死者を出した。海鳴があったり潮の干満が乱れたりする時は津波の兆しと知って、避難するよう記している。

安政地震津波碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

明治十八年洪水 酉歳紀念碑

 災害名: 明治18年洪水(1885年6月30日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1914年
 所在地: 大阪市東成区深江南3丁目16-14(外部サイト)
 伝承内容: 明治18年(1885)の淀川洪水のうち6月末〜7月初めにかけての2度目の水害について記す。深江村においては6月30日の夜から浸水し、水位は庭の地面から約2.6mに達し、土塀が皆倒れた。村民は上本町の寺院などに避難したが、1箇月余りのちに帰村しても家も仕事もない状態であった。平時にあっても災害時の窮状を忘れないようにと戒めている。

明治十八年洪水 酉歳紀念碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

鎮魂

 災害名: 室戸台風(1934年9月21日)
 災害種別: 洪水・その他
 建立年: 2018年
 所在地: 大阪市城東区新喜多2丁目4-35(聖賢小学校)(外部サイト)
 伝承内容: 昭和9年(1934)9月21日の朝、近畿地方一帯を襲った室戸台風により、城東区内では寝屋川、平野川が氾濫したため新喜多、鴫野、蒲生、今福、放出、中浜一帯が浸水し、多数の家屋に被害が出た。鯰江第二小学校(現在の聖賢小学校)が暴風に耐えきれずに全壊し、児童22名、児童の兄1名、教員1名の命が奪われた。子どもの犠牲が大きかったのは、台風襲来時と登校時が重なったことと、木造校舎の倒壊のためであり、以後大阪市では校舎の全面鉄筋化を進めることとなった。

鎮魂の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

昭和九年風水害遭難学童之碑

 災害名: 室戸台風(1934年9月21日)
 災害種別: 洪水・その他
 建立年: 1947年
 所在地: 大阪市城東区今福南1丁目5-21(榮照寺)(外部サイト)
 伝承内容: 昭和9年(1934)9月21日の朝、近畿地方一帯を襲った室戸台風により、城東区内では寝屋川、平野川が氾濫したため新喜多、鴫野、蒲生、今福、放出、中浜一帯が浸水し、多数の家屋に被害が出た。城東区内の2つの小学校が暴風に耐えきれずに全壊し、児童教職員56名の命が奪われた。子どもの犠牲が大きかったのは、台風襲来時と登校時が重なったことと、木造校舎の倒壊のためであり、以後大阪市では校舎の全面鉄筋化を進めることとなった。

昭和九年風水害遭難学童之碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

室戸台風を偲ぶ

 災害名: 室戸台風(1934年9月21日)
 災害種別: 洪水・その他
 建立年: 1981年
 所在地: 大阪市城東区今福南2丁目1-53(今福小学校)(外部サイト)
 伝承内容: 昭和9年(1934)9月21日の朝、近畿地方一帯を襲った室戸台風により、城東区内では寝屋川、平野川が氾濫したため新喜多、鴫野、蒲生、今福、放出、中浜一帯が浸水し、多数の家屋に被害が出た。鯰江第三小学校(現在の今福小学校)が暴風に耐えきれずに全壊し、児童33名の命が奪われた。子どもの犠牲が大きかったのは、台風襲来時と登校時が重なったことと、木造校舎の倒壊のためであり、以後大阪市では校舎の全面鉄筋化を進めることとなった。

室戸台風を偲ぶの自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

水防碑

 災害名: 室戸台風(1934年9月21日)、第二室戸台風(1961年9月16日)、ジェーン台風(1950年9月3日)
 災害種別: 高潮・その他
 建立年: 1978年
 所在地: 大阪府大阪市西区北堀江四丁目(西長堀公園)(外部サイト)
 伝承内容: 大阪市西区では、これまで台風に伴う高潮により何度も水害に見舞われてきた。なかでも昭和9年(1934)室戸台風では大阪市内で990名、昭和25年(1950)ジェーン台風では211名、昭和36年(1961)第二室戸台風では6名と多くの人命と財産が失われた。

27100-007
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

暴風水害記念誌

 災害名: 室戸台風(1934年9月21日)
 災害種別: 高潮・その他
 建立年: 1938年
 所在地: 大阪府大阪市西区九条二丁目(九条東小学校)(外部サイト)
 伝承内容: 昭和9年(1934)9月21日の室戸台風は、風速60mの暴風と3m近い高潮を伴い、午前8時頃に大阪市を襲った。市内での死者・行方不明者は990人に達し、特に小学校での被害は大きく木造校舎倒壊28、児童269名が死亡した。ここ九条地区では、強風で屋根瓦が木の葉のように飛散し、濁流により全戸が床上浸水となった。

27100-008
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

擁護璽(ようごじ)(安政地震記念碑)

 災害名: 安政南海地震(1854年11月5日(旧暦))
 災害種別: 地震・津波
 建立年: 江戸時代
 所在地: 堺市堺区大浜北町4丁3-50(外部サイト)
 伝承内容: 嘉永7年(1854)11月5日(旧暦)の安政南海地震後に発生した津波が川を逆流し、堺でも8つの橋が落ち船が割れるなどの被害を受けた。しかし、住民は神社の広い境内に避難するなどして怪我をした人もいなかった。宝永地震(1707)では船に避難して命を落とした人も多い。地震が強いときは決して船に避難してはいけない。(現在地へは1895年に移設)

ようごじ(安政地震記念碑)の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

明治戊辰唐崎築堤碑

 災害名: 明治元年水害(1868年7月1日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1890年
 所在地: 高槻市唐崎南3丁目(外部サイト)
 伝承内容: 明治元年(1868年7月1日)、折からの長雨で、唐崎弥右ヱ門屋敷堤防が延長309mにわたって決壊。前島や大塚などでも堤防が切れ、被害は165か村、浸水面積5,400haにのぼった。隣には、明治18年水害による修堤碑もある。

明治戊辰唐崎築堤碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

大塚切れ洪水記念碑

 災害名: 淀川大塚切れ(1917年10月1日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1930年
 所在地: 高槻市大塚町3丁目(外部サイト)
 伝承内容: 大正6年(1917)10月1日、台風による大雨で淀川の水位が上昇し、高槻市大塚町の堤防が200mにわたって決壊した。家屋は流され、倒壊し、死傷者は数十人にのぼった。後世への戒め「居安必勿忘危(安楽に暮らしていても、絶対に危機のあることを忘れてはならない)」が碑文に刻まれている。

大塚切れ洪水記念碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

陸軍工兵殉難之碑

 災害名: 洪水(1935年6月29日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1935年
 所在地: 大阪府高槻市清福寺町(外部サイト)
 伝承内容: 昭和10年(1935)6月29日、関西地方は前例のない豪雨に見舞われた。周辺の河川で決壊が起こる中、芥川でも増水し、今にも決壊する恐れが高まった。工兵隊に出動要請をし、水防活動が行われた。その最中、工兵1名が激流にのまれ、殉職した。

27207-003
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

明治十八年洪水碑

 災害名: 明治18年洪水(1885年6月18日・7月2日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1886年
 所在地: 枚方市桜町16番地先(外部サイト)
 伝承内容: 明治18年(1885)6月18日・7月2日の豪雨により、現在の枚方市伊加賀付近の淀川堤防が約180mにわたって決壊した。通称伊加賀切れと呼ばれるこの水害は、茨田郡(現守口市・門真市、枚方市・寝屋川市・大東市等の一部)一円を水没させ、濁流は大阪市中にも及んだ。この水害では、2万6千戸以上が流失、約290人が亡くなったとされる。碑は枚方市登録文化財となっている。(現在地へは2010年に移設)

明治十八年洪水碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

赤井堤紀念碑

 災害名: 明治18年洪水(1885年6月18日・7月2日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1886年
 所在地: 大阪府寝屋川市木屋元町(外部サイト)
 伝承内容: 明治18年(1885)6月17日、上旬から続く降雨により淀川の水位が上昇して、枚方市伊加賀付近の堤防が決壊し寝屋川市など淀川左岸の広い範囲が浸水した。さらなる暴風雨の影響で、7月2日に再び堤防は決壊し、枚方市との境にある赤井堤でも約360mにわたって決壊したことで、家屋流失35、良田は土砂流入により壊滅した。当碑は堤防が決壊した場所に建立された。

27215-001
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

室戸台風遭難学童慰霊碑

 災害名: 室戸台風(1934年9月21日)
 災害種別: その他
 建立年: 1935年
 所在地: 大阪府寝屋川市梅が丘一丁目(打上墓地)(外部サイト)
 伝承内容: 昭和9年(1934)9月21日午前8時、大阪に上陸した室戸台風では、風速60mの強風と満潮が重なったことで、阪神地方に高潮による浸水、堤防の決壊等の被害をもたらした。寝屋川市では、当時の水本尋常高等小学校の新築2階建校舎が強風で倒壊し、児童13名が亡くなった。この碑は、当時の打上出身者5名の慰霊碑。

27215-002
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

室戸台風遭難学童慰霊碑

 災害名: 室戸台風(1934年9月21日)
 災害種別: その他
 建立年: 1935年
 所在地: 大阪府寝屋川市明和一丁目(水本墓地)(外部サイト)
 伝承内容:昭和9年(1934)9月21日午前8時、大阪に上陸した室戸台風では、風速60mの強風と満潮が重なったことで、阪神地方に高潮による浸水、堤防の決壊等の被害をもたらした。寝屋川市では、当時の水本尋常高等小学校の新築2階建校舎が強風で倒壊し、児童13名が亡くなった。この碑は、当時の燈油出身者7名の慰霊碑。

27215-003
出典:国土地理院HP 自然災害伝承碑

国土地理院に登録されている大阪府内の自然災害伝承碑の一覧

国土地理院に登録されている大阪府内の自然災害伝承碑の一覧 [PDFファイル/566KB]

このページの作成所属
政策企画部 危機管理室防災企画課 地域支援グループ

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