平成24年度第10回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】

更新日:2015年8月5日

議題1  災害廃棄物の広域処理について

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資料1-1 東日本大震災により生じた廃棄物の試験処理結果(概要)

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資料1-2 東日本大震災により生じた廃棄物の試験処理結果

表紙 [PDFファイル/95KB]
本文1 [PDFファイル/1.23MB]
本文2 [PDFファイル/3.44MB]

表紙 [Wordファイル/57KB]
本文1 [Wordファイル/2.76MB]
本文2 [Wordファイル/6.13MB]

資料2 災害廃棄物の本格処理について (※修正後)

本文 [PDFファイル/205KB]
別紙 [PDFファイル/230KB]

本文 [Wordファイル/353KB]
別紙 [Wordファイル/147KB]


【政策企画部長】
・災害廃棄物の広域処理について、6月29日の第3回の戦略本部会議において、安全性を確保すること、府民に情報提供を行うこと、試験処理を行うこと、大阪市における受け入れ量、今後のスケジュールについて説明があり、大阪市と役割分担をしながら、取り組んでいくことを決定した。
・今回、試験処理の検査結果について、安全性を確保できたということを、災害廃棄物処理指針検討審議会で確認をしていただいたので、その結果と今後のスケジュールについて報告の上、本格処理に移行することについて確認をいただきたいと考えている。

※資料に基づき、環境農林水産部から説明

【小西副知事】
・資料2の<本格処理の測定方針>の2つ目の○、1つ目の・だが、濃度が低いから測定を簡易にするという理解でよいか。

【環境農林水産部】
・廃棄物については、ほとんどが木屑で木質系。それ以外の含有量は非常に少ないこと、また、濃度が極めて低いことから、審議会でこのような意見をもらったということ。

【小西副知事】
・組成ごとの測定から可燃物全体の測定に変更するということは、少し簡易にするという理解でよいのか。

【環境農林水産部】
・そう。それでも十分安全ということを確認していただいた。

【小西副知事】
・その次の項目について、「山の周囲での測定が物理的に不可能」というのは、なぜか。

【環境農林水産部】
・今までは廃棄物を山のように積んでいるだけだったが、これからは量が多いので、資料2の写真のように、今は4.5mの高さの鉄板の枠で囲んだ中に積んでいるところ。そのため、鉄板が邪魔をして、周りでの測定が物理的に不可能となっている。
・そのため、ストックヤードの中に選別されたものが置かれたときに、その前で順次測定をしていくこととした。
・一日につき100トンくらいずつ運ばれてくるので、その前で一回一回測っていくことで、確認をしようということ。

【小西副知事】
・ということは、もともとの山の周囲で測定するよりも、細かく測定することになるのか。

【環境農林水産部】
・そのとおりである。
 
【小西副知事】
・3つ目の項目、「測定回数については、今年度は指針通り」とあるが、具体的には何回なのか。

【環境農林水産部】
・測定対象によってそれぞれ異なっており、週1回測定するもの、2週間に1回測定するもの、1カ月に1回測定するものがある。
・週1回測定するものなどで、安全性が十分に確認できたものであれば、週1回の測定を2週間に1回、あるいは月1回の測定に変えていこうということ。

【小西副知事】
・細かく質問したのは、府民のみなさんの中には心配されている方がまだたくさんいらっしゃるので、資料をできるだけわかりやすくしていただきたいという趣旨。
・今私の質問に対して答えた内容を、この資料に書き込んでいただきたい。
・一つ目は、測定を簡易にするが、それでも十分安全性が確認できるということ。二つ目は、より細かな単位で測定することにしたということ。三つ目は、測定頻度が対象によって違うということだが、一番頻度が多いもので週何回、一番少ないもので週何回というのが指針どおりの回数であるとか、そういうことを記入してもらいたい。

【環境農林水産部】
・承知しました。

【小西副知事】
・資料1-1で様々な単位が用いられているが、専門的でわかりにくい。説明を入れて欲しい。

【綛山副知事】
・物を燃やすと灰となって物質が集積され、濃度が高くなるのではないか、という心配があるが、試験処理の結果として、通常ごみにも一定数のベクレルがあり、がれきを燃やした結果のベクレルとほとんど変わらない、誤差の範囲だと理解した。
・一般に燃やしているごみも、運んできた震災廃棄物も全く一緒と言ってどうかわからないが、ほとんど変わらない状態であるということを、府民のみなさんにちゃんとわかってもらうべき。
・いつも焼いているものと同じものを焼いているというニュアンスでいいのか。

【環境農林水産部】
・そういうこと。
・専門家の先生方からそういうご意見をいただいて、議事録としてもそのように記載したものを公開する、ということにしている。

【綛山副知事】
・そんな説明をしてもらったら、ありがたい。

【小西副知事】
・全体として、今綛山副知事がおっしゃったのが正確な表現であるというのであれば、そういったわかりやすい表現も付け加えていただいたら、いいと思う。
 
【政策企画部長】
・測定結果の公表はどのくらいの頻度で行うのか、その度に行うのか。

【環境農林水産部】
・測定結果の公表については、試験処理段階でも結果のまとまった翌日に順次公表していた。毎日データが出てくるので、報道発表ではなくて、ホームページに掲載していくという形で公表するということで、報道機関にもご理解いただいている。
・今後もそのようにしていきたいと考えており、まとまった翌日にはすべてホームページで公開する形でいきたいと思う。
・小西副知事から指摘のあった資料2の<本格処理の測定方針>について、資料にすべてを書くのが難しかったので、一部省略したところがある。どうしてこういう方法で実施しようとしているのかについて、詳しく書いていないところが確かにある。今後、説明会等で詳しく説明していく必要がある項目であり、もう少し言葉を足して、資料準備をしたい。
・焼却については、綛山副知事から指摘のあったとおり。災害廃棄物を20%混合した場合と、市民のごみだけを焼いた場合で、放射性濃度においてほとんど変わらない状況。しかも、元々の岩手県の廃棄物においても、先ほど8ベクレルであったとお話したが、これは計算上のことであり、実際にはほとんど不検出。加重平均する際の方式として、検出限界値を用いて計算するため、検出限界値が8だと8という数字を基に計算することになるが、実際にはほとんど含まれていないだろうと想定され、8ベクレルといっても、0に近いと思っている。そういう意味で、大阪市のごみと比較しても、全く変わらないということが今回明らかとなったということ。
・いろいろと心配をいただいているところであるが、基本的に問題ないものであると考えている。

【政策企画部長】
・今日の議論の結果を受けて、大阪市は改めて受入れを決定するという理解でよいか。

【環境農林水産部】
・大阪市においても、本日知事のご了承いただければ、聞いているところでは明日大阪市でも戦略会議が開かれ、市長等に了承いただく予定とうかがっている。
・大阪市で了承が得られれば、本格処理の準備を始めさせていただきたいと考えている。

【小河副知事】
・府の職員を1月から派遣するとの話であったが、今も派遣してやっているのではないか。

【環境農林水産部】
・試験処理の際、2名の職員を廃棄物送り出しまでの3週間ほど常駐させたが、試験処理が終わったので、こちらに帰ってきている。
・1月に入ってすぐ、廃棄物の送り出しに向けた確認作業などが始まるので、それが終わるまでの1年近く、2名の職員を常駐させたいと考えている。

【小河副知事】
・現地を見せてもらったが、大変なところなので、ぜひ応援してあげてほしい。

【知事】
・大阪に入って来てからは、24時間きっちり管理できるのか。

【環境農林水産部】
・港は夢洲コンテナ埠頭を使用。一般の方が入れる港ではなく、管理されているという理解。
・積み替え施設は、基本的に一般の立ち入りを禁止されている北港処分地の中にある上、24時間警備を考えており、きっちり管理できると考えている。
・舞洲工場については、建物の中であり、管理されている。
・その間の運搬については、幸い大阪市の協力も得て、夢洲、舞洲のコンパクトな地域の中での処理となったことで、かなり管理できた状態で今後進めていけるのではないかと思っている。

【知事】
・ここまでご苦労様でした。
・日本は小さな島国で、その島国のすべての地域といっていいところに活断層がある。我々も17年前には被災したが、いつどこで被災するかわからない。被災された同朋の皆さまを支えていくのは当然であるということから、今岩手で一番困っておられる震災瓦礫の処理を進んで受けようじゃないかと思った。
・但し、我々には大阪府民の健康をしっかり守る責任があり、その健康被害を出さないという基準で、被災者のみなさんを支えていくのが、震災がれきの処理の最も中心に据えた部分。
・これから本格処理が進んでいくが、その中で、いくら安全だということを申し上げても、風評被害の懸念はある。指針に応じてさまざまな測定をしていく中で、簡易な方法に切り替えていく部分については、より慎重に検討するべき。また、できるだけ多くの情報をとって、その情報をすべてフルオープンで公開することによって、風評被害をくい止めていきたいと思っているので、そういったことに留意して、本格処理をぜひお願いしたい。

【政策企画部長】
・災害廃棄物処理指針検討審議会の審議結果を受けて、府として災害廃棄物の本格受入れについては、了承する。
・今後行われる市での決定を受けて、本日説明のあったスケジュールで府市役割分担しながら、共同して震災廃棄物の処理にとりくんでいく。
・なお、処理にあたっては、定期的な放射線量の測定や公表、その際には、できるだけわかりやすい資料で、多くの情報をフルオープンで、定期的に出すことによって、府民のみなさんの不安の解消に努める、また、風評被害が起こらないように配慮することに留意していただき、よろしくお願いする。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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