令和4年度第2回大阪府戦略本部会議 【議題1】

更新日:2022年12月23日

議題1 「中之島GATE整備事業について」

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資料「中之島GATE整備事業」

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参考資料「民間事業者の主な意見」

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【財務部】
・船着場にかかる予算要求が令和4年度であり、今年度に設計等の契約をしていくと思うが、背後地の民間事業者の決定を待ってから着手というのは、スケジュール的に難しいのか。
・仮に難しいというのであれば、背後地の事業者や舟運事業者の需要見込みを聞かせていただきたい。

【府民文化部】
・船着場については都市整備部にいろいろ協力いただいているが、万博に間に合わせるには、できるだけ早期に着手する必要があるため、令和4年度での予算措置をお願いしたいと考えている。
・背後地については、民間事業者にヒアリングをしているが、その中で、進出したいという事業者も複数社あり、意向があると認識している。
・舟運事業者についても、万博時はもちろん、万博後も含めて、中之島GATEが整備されればここを利用した舟運に関心がある、船を動かしたいという意見もある。

【財務部】
・予算措置はよいと思うが、背後地の事業者が公募によって決まってから、船着場の設計業務を実際に契約するということは、時間的に難しいということか。

【府民文化部】
・万博までに間に合わせるとなると、時間的なものと、今後の手続き面のリスク等から、この時期にまず船着場整備の予算措置をしていただいて、整備を始めることがベストだと考えている。

【知事】
・マーケットサウンディングで複数社が興味を示しているという報告だったが、もし、背後地のにぎわい施設の民間事業者が公募に手を挙げなかった場合はどうなるのか。その時は万博のときだけの利用ということになるのか。

【府民文化部】
・当該事業は、万博の開催時に供用開始することが大きな目的・ファクターである。もし不調になった時は、例えば再公募するにあたっての条件設定の分析、さらには、随意契約ができるかどうかわからないが、そういったかたちであらゆる制度を駆使し、万博の時期に間に合わせていきたいと考えている。

【知事】
・万博後も海船と川船が入れ替わる船着場として活用できるということだが、背後地のにぎわい施設がないということになったときに、船着場は誰がどのように運営するのか。

【府民文化部】
・今の考え方では、船着場も含め、背後地の事業者が運営していくかたちで進めている。
・背後地については、整備の段階というか、どういうかたちでどこまで整備できるかも含め、船着場の運営も背後地の運営も民間でお願いするということを考えている。

【知事】
・背後地と船着場の運営の公募は時期的にいつぐらいのイメージなのか。

【府民文化部】
・時期については、年内に公募する。速やかに、スピード感を持って取り組んでいきたい。

【山口副知事】
・完全に事業者が決まってから船着場整備に着手するということではなく、船着場は公設で整備するが、リスクを抱えたままでスタートするということになると思う。
・民間事業者にはヒアリングをしているということだが、背後地の事業者が応募しなかった場合も、万博時にはしっかりとしたにぎわいをつくっていかないといけない。
・さらに、事業者の皆さんがおっしゃるように、2029年のIRには非常に関心もあって、何らかのにぎわいをつくっていただける可能性は高いと思うが、舟運にしてもにぎわい施設にしても、やはりそこに時間的な差も生まれると思う。
・どういうかたちで、この施設をできるだけにぎわいがあるようにしていくのか、もう一度説明いただきたい。

【府民文化部】
・万博が終わった後、IRまでの間については、ある程度、事業者等の運営、採算等についてリスクがあると思っている。
・ただ、そのリスク等についても、なかなかうまくいかないということであれば、府としても最大限バックアップしていくとともに、もしその事業者が運営できなくなり、休止等になったら、府として、社会実験等になると思うが、にぎわいの仕掛けづくりをしていって、水都の魅力発信に様々な取組み、仕掛けづくりをしていきたいと考えている。
・また、中之島GATEは、2029年のIRも含め、未来にポテンシャルを持っていると考えているので、この辺も見据えながら、リスク管理等の取組みについては最大限努力していきたいと考えている。

【山口副知事】
・民間事業者の意向をしっかりと把握し、できるだけにぎわいのある施設を、万博からその後もしっかりと継続して、いろんなかたちで利用される取組みが必要だと思うので、その部分は汗をかいていただくことも必要。状況に応じて、柔軟な取組みや仕掛けをしていく必要があると思うので、引き続き検討をお願いしたい。

【知事】
・2025年の万博のときには、輸送、運送も含めて、十分活性化していくと思う。
・万博の開催期間は6ヶ月で、3,000万人の方が国内外から大阪を訪れ、こういった海運や舟運を利用される。
・一方で、万博後がやはり大切だと思っている。
・大阪は水都なので、川が非常に多くて海も近い。
・舟運を活性化させることは、大阪の活性化に直結すると思っている。
・もっと川、海、この水都、舟運を活性化させていくべきだと思う。なので、方向性としては、僕は賛成。
・その中で、万博後の話だが、川船や海船を使う舟運事業者の意見はどうなのか。にぎわい施設の民間事業者、船着場を管理する民間事業者は、確かに段階的な整備もあるかもしれないが、船を動かす舟運事業者にとって、万博後にここは魅力があるのか。
・IRが来たら当然そうだと思うが、IRが来るかどうかわからない。まだ、決まっているわけではない。万博後IRまで、少なくとも4年ぐらいは期間がある。
・そのときに、舟運事業者の中之島GATEに対する舟運のポテンシャル、あるいは実際の運航についての意見はどういうものなのか。

【府民文化部】
・参考資料にも書いているとおり、にぎわい施設及び、海と川の結節点となる中之島GATEができることによる舟運事業者等のサウンディング調査等を行ったときの反応だが、基本的には肯定的に考えている事業者も多くおられる。
・また、舟運事業者の方々も、水都大阪の活性化は大きな命題としてしっかり考えておられるので、この中之島GATEがその一つの起爆剤、またはそれに寄与する施設になることに対しての期待は大きいと考えている。

【知事】
・どのぐらいの海船が入ってくれるのかというところで、僕は将来的に、大阪ベイエリアというのは兵庫や関空はもちろんのこと、瀬戸内と繋いでいく、非常に海運、舟運の可能性は高いとは思っている。
・淀川大堰閘門も今一生懸命整備しているが、これも万博前に完了して、淀川からそのまま枚方、京都に繋いでいけるようにするという整備を進めている。
・水の回廊の中之島周辺は、橋もあって平たい川船しかなかなか運行できないので、ここには乗換エリアが必要だと思う。
・そういった意味で、ここを使う海船は、万博会場を起点とした水上交通ネットワークの図でいくと、関空、淡路島、神戸、泉州との行き来の矢印なのだが、このあたりを想定しているということでいいのか。海船はどこを想定しているのか。
・当然、夢洲の万博会場は、万博時は当たり前だと思うし、それは活性化すると思うが、やはり万博後、夢洲の活用は一旦方向性が決まると思うが、数年間はまた何もない島に戻るので、その間、海船の可能性は、どのように感じているのか。

【府民文化部】
・今ここで、ここまでということとはなかなか言えないが、ただ、海に繋がるということから、非常に大きな可能性を持つことになろうかと思う。
・この図に書いているとおり、神戸、淡路島、関空の泉州等々があるが、それ以外にも、兵庫連携も進めているところであり、そうした東西の軸、大きな意味での東西の部分も含めて、海に繋がることによる可能性をさらに広げていきたい。
・今、具体的にどこというかたちはないが、海と川が繋がることによるその可能性、ポテンシャルを生かしたものにしていきたいと考えている。

【知事】
・背後地の運営事業者、にぎわい施設整備の事業者のほうだが、役所がいろんな条件を設定すると失敗することが多いので、民間の創意工夫で、こういったものがいいのではないかというものをできるだけ自由に公募できるようにしてもらいたいと思う。
・ただ、僕が思うのは、ここの地の利の優位性は、北側に大阪市の中央卸売市場があること。
・中央卸売市場は素晴らしい新鮮な水産物、野菜もある。大きな市場があるところの場外市場は、全国どこでもやはり評価が高い。
・大阪市の中央卸売市場との連携は、僕は非常に有効だと思う。
・民間事業者にとってどうなのかという条件設定はわからないが、大阪市の中央卸売市場とうまく連携すれば、大阪の素晴らしい食材をここで堪能できるのではないかと思うが、この辺りはどういうふうになっているのか。

【府民文化部】
・大阪市の中央卸売市場が非常に近接している。
・ノースピアにも船着場等があり、そこで様々なイベントを行っているところ。
・中央卸売市場の持っているポテンシャル等も生かしながら連携していきたいと思う。
・さらに、水都大阪の活性化もあるが、この背後地とミックスして、大阪産(もん)やその他いろいろなかたちで、様々な可能性を持つようなものと連携していくことも広く考えながら、中之島GATEについては取り組んでいきたいと考えている。

【知事】
・田中副知事からも、大阪市に声をかけてもらいたい。
・中央卸売市場の真南なので、うまく連携していけば、非常に優位性があるエリアだと思う。
・公募については、民間が自由な発想で、あまり役所が条件付けるのは反対。公募条件は任せるが、大阪は食の都なので、そういった地の利があるというところを最大限生かしてほしい。水の回廊の中に入っていったら、道頓堀のほうにも入っていけるが、利用される方はそういったことを期待される方も多い。
・僕自身もここで、新鮮なものを食べられるのであれば、楽しそうだから行きたいという思いになってくる。
・そういった人がどんどん増えてくれば、市場も高まってくる。
・乗り換える際に、待ち時間が出たらどうするのか、そのときはにぎわい施設だと思うので、地の利をうまく生かした仕組みをしっかりと大阪市とも連携してやってもらいたいと思うのでよろしくお願いする。

【田中副知事】
・先ほどからいろんな意見が出たが、その通りだと思う。
・船着場の整備や管理運営面では、実際にはいろんなタイプがある。そうした中で、中之島GATEの船着場の施設の性格、位置づけ、あるいは整備の優位性から見て、公設民営が適切だと思っている。
・ただ、万博までに間に合わせることになると、資材の高騰などいろんな調整課題がある。ぜひとも関係部局がしっかりと連携していただきたい。
・もう一つ、先ほど背後地の話があったが、実際には国有地と河川区域がある。
・一体的に運用していくのが理想だが、国有地と府有地、市有地を一体的に活用している場合もあるが、この場所は、府は河川区域なので、占用料の単価であるとか、両者の条件が違うので、できるだけ連携をとりながら、コンセプトや方向性はできるだけ共有するにしても、実際にどういう手続きをどうするかというのは府がやることになり、そこは工夫がいると思うので、よく検討をお願いする。

【財務部】
・船着場の維持管理費がかかるが、船着場の管理は背後地の事業者に任せるということで、一定貸付料か何かをいただいた場合、整備費の償還にまで充当していけるのか。
・もし、それができないのであれば、宿泊税の充当も併せて考えていただきたい。
・現時点で整理されているのであれば教えていただきたい。そうでなければ、今後検討していただきたい。

【府民文化部】
・今後、検討させていただく。

【知事】
・整備イメージの中で、当然船着場は公設民営ということになると思うが、建物などは民間が民間の費用で建てるということでよいか。

【府民文化部】
・建物は、民間事業者の提案に基づいて、建てていただくことを想定している。

【知事】
・大阪府がやるのは、あくまでも河川の船着場を公設するということか。

【府民文化部】
・そのとおり。

【知事】
・そうすると、国有地も、隣接地として一体となって、一定の広さを確保することで、にぎわい施設の可能性がより広がると思うし、重要なところだと思うが、この国有地とはもう調整はついているのか。

【府民文化部】
・国有地については、国と随時調整している。先に河川区域のほうを公募し、その後に国で手続きをしていただくという段取りで調整している。

【知事】
・それは国が了解してくれているのか。

【府民文化部】
・今、その方向で動いている。

【田中副知事】
・先ほど、船着場の管理運営について質問があったので、少し私なりの理解を言うと、船着場の公設民営の民営の部分は、船着場の利用による採算性と、もう一つは背後地の収益による活用の2つがあると思う。
・少なくとも、背後地に過度な期待をすることなく、船着場の利用だけでも採算が採れるような民営のスタイルをとろうと思えば、先ほど知事もおっしゃったように、水上交通ネットワークとしての可能性をできるだけ探す。その中には中央卸売市場との関係もあると思う。
・そういう方向での努力と、もう一つは、背後地の事業採算性の中で、船着場も一体で管理・運営するということから起こるメリット、その両面で検討する必要があると思っているので、よろしくお願いする。

【府民文化部】
・そのかたちを踏まえ、検討する。

【知事】
・中之島GATEの整備事業は、非常に重要だと思う。
・大阪の都心部の河川、そして海を繋いでいく、そして、水都大阪の魅力を高めていく上で、非常に重要な事業、意義のある事業だと思う。
・川船と海船との結節点として、海と大阪都心部の川を繋いでいく。これは、水都大阪の魅力を高めていく上では、必要な事業だと思う。
・また、2025年大阪・関西万博のときに、これをインパクトとして、舟運事業、海運事業、水都大阪の魅力を高めることのポイントにもなってくる。そういった可能性がある事業だと思う。
・今日は少し実務的な話もしたが、この事業そのものは非常に有意義だと思っているので、しっかりと進めてもらいたい。
・また、船着場は公設だが、背後地は民営なので、民間の活力が非常に重要になってくる。民間の創意工夫を生かして、大阪の水都の魅力を高められるような中之島GATEにしていきたいと思うので、よろしくお願いする。

【政策企画部長】
・それでは、中之島GATE整備事業については、この内容をもって決定する。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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