用語解説

更新日:平成21年8月5日

大阪湾の環境に関する主な用語について、以下に説明をします(アイウエオ順)。

青潮
 下層において酸素が欠乏しているような水域で、上層部が移動すると、下層部から酸素が欠乏した水がわきあがり、水面付近が低酸素状態になる現象です。青潮が発生すると、酸素欠乏により水生生物に影響を及ぼします。
赤潮
 水中において、植物プランクトン等が大量に発生し、水面が赤褐色に変色する現象のことをいいます。
 植物プランクトンによる赤潮の水は、日中、光合成により過飽和になりますが、夜間は呼吸により酸素が消費され、溶存酸素量が低下し、昼夜で溶存酸素量に大きな差があります。死んだプランクトンが大量に海底へ沈降すると、分解過程で底層水の酸素が欠乏し、水生生物に大きな影響を及ぼします。なお、赤潮は、水温、日射量、窒素やりんなどの栄養塩類等、複数の要因によって引き起こされます。
栄養塩類
 生命を維持するために必要な塩類のことで、窒素、りん、ナトリウムや微量元素などの塩類として摂取するもののことです。水域の富栄養化には、特に、窒素及びりんが植物プランクトンの増殖に大きく関与しているため、環境基準等が定められています。
化学的酸素要求量(COD)
 海域等の水の汚れの度合を示す指標で、水中の有機物などの汚濁源となる物質を、過マンガン酸カリウム等の酸化剤で酸化するときに消費される酸素量で表したもの。単位は一般的にmg/Lを用い、この数値が大きいほど水中の汚濁物質の量が多いことを示す。
自然海浜保全地区
 貴重な自然海浜を保全し、その適正な利用の促進を図るため、瀬戸内海環境保全特別措置法に基づき指定される地区。
 地区内においては、工作物の新築等の行為を届出制とするなどにより保全等を図っている。
 府では、岬町の小島地区及び長松地区の2地区を指定している。
生活排水処理率
 生活排水を適正に処理している人口(水洗化・生活雑排水処理人口)が全人口に占める割合。
   生活排水処理率= 水洗化・生活雑排水処理人口/(住民基本台帳人口+外国人登録人口) ×100
全窒素(T−N)
 有機および無機(アンモニア態・亜硝酸態・硝酸態)の窒素化合物の総量。 植物プランクトンの増殖が活発化する富栄養化を防止する観点から環境基準が設定されている。
全りん(T−P)
 りん化合物の総量。植物プランクトンの増殖が活発化する富栄養化を防止する観点から環境基準が設定されている。
ダイオキシン類
 ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)及びコプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)の総称であり、PCDDは75種類、PCDFは135種類、コプラナーPCBは十数種類の異性体が存在する。
 これらは、物の燃焼等の過程や農薬の製造等において非意図的に生成し、毒性は、急性毒性、発ガン性、生殖毒性、免疫毒性など多岐にわたる。
 ダイオキシン類の濃度及び量は、最も毒性の強い2,3,7,8,-TCDDの毒性を1として、他の異性体の毒性の強さを換算した毒性等価係数(TEF)を用いて、毒性等量(TEQ)として算出される。
大腸菌群数
 大腸菌群数は、大腸菌及び大腸菌と性質が似ている細菌の数のことをいう。大腸菌が多数存在する場合は、し尿汚染により同時に病原菌が存在する可能性があることから、病原菌等による汚濁の指標として使われている。
透明度
 水の清濁を示す指標のことで、透明度板(白色円板)を水中に沈め、上から見て見えなくなる水深で表示し、単位はmで示します。汚濁の少ない水ほど、透明度は大きくなります。
内部生産
 海域においてCODで表される有機物量は河川等から流入した有機物以外に、海域内部で生産される有機物が含まれ、後者を内部生産という。内部生産される有機物の実体は大半がプランクトンなどの微生物そのものである。内湾部では内部生産量が3割から7割に達するといわれる。内部生産を抑制する、つまりプランクトンの増殖を抑制するためには、流入する窒素、りんなどの無機栄養塩の削減が重要である。
ノルマンヘキサン抽出物質
 水中の「油分等」を表す指標として用いられる。動植物油脂、脂肪酸、脂肪酸エステル、リン脂質などの脂肪酸誘導体、ワックスグリース、石油系炭化水素等のノルマルヘキサンにより抽出される不揮発物質のこと。海域では、主として石油系油分による異臭魚の発生が問題となり、環境基準や排水規制の項目となっている。
貧酸素水塊
 貧酸素水塊とは、海洋等の閉鎖系水域で、魚介類が生存できないくらいに溶存酸素濃度が低下した水の塊のことをいう。
 通常海底では、富栄養化によって異常に増殖したプランクトンが死滅して沈降しそれをバクテリアが活発に分解するため、溶存酸素濃度が極度に低下する。
 しかし、海水は本来潮汐や風によって撹拌されるため、表層から酸素が供給され海底の酸素濃度が低くなることはない。ところが夏になると表層付近で温められた海水は底層の冷たい海水よりも軽くなるため海水の密度勾配ができ、冷たい底層水の上に温かい表層水が積み重なった状態になり、混合撹拌されなくなる。このため海底の海水に酸素が供給されなくなり、結果としてそこに貧酸素水塊が発生する。
 東京湾、三河湾などでよく出現し、青潮の発生要因である。
富栄養化
 窒素化合物やりん化合物などの栄養塩類が、河川や海域に流入し、水中の栄養塩類濃度が上昇することをいいます。富栄養状態になると、植物プランクトン等の増殖が促進され、赤潮などの原因になると考えられています。
ふっ素(F)
 蛍石や氷晶石、りん灰石などの鉱石に化合物として含まれ、自然界に広く存在する。
 飲用水としての過剰な摂取による斑状歯の発生が知られているが、適量の使用によっては、虫歯予防にもなるとされている。
 工業用としては、ガラス加工や電子工業などで使用されるほか、ふっ素樹脂などにも用いられる。
浮遊物質(SS) 
 水中に浮遊又は懸濁している物質のこと。一定量の水をろ紙でこし、乾燥してその重量を測ることとされている。数値が大きいほど水質汚濁は著しい。
閉鎖性海域
 外海との海水の交換が少ない海域のことをいい、日本においては瀬戸内海、伊勢湾及び東京湾等が該当します。閉鎖性海域では、海水の交換が少ないため、汚濁物質が滞留しやすく、富栄養化が進みやすいなどの特徴があります。
ほう素(B)
 主としてほう砂や灰硼石などの鉱石に化合物として、自然界に広く存在する。
 工業用としては、ガラス原料やほうろう、陶磁器のうわ薬として使用されるほか、ほう酸として医薬品、めっき添加浴剤、防腐剤としての用途がある。
 農産物に必須の元素であるが、高濃度の摂取により、嘔吐、腹痛、下痢をもたらす。
藻場・干潟
 藻場とは大型水生植物が群落状に生育する場所の総称をいう。
 干潟は海と陸の境にあって、満潮時に水没し、干潮時には干出する砂泥の堆積した平坦な場所。酸素と太陽光と栄養分が豊富で
あるため、多様な生物が生息するとともに、海水浄化に重要な役割を担っている。
溶存酸素量(DO)
 水中に溶けている酸素のことをいい、その量はmg/Lで表します。溶存酸素量は、水の自浄作用や水生生物にとって必要であり、一般に魚が生息するために必要な溶存酸素量は5mg/Lといわれています。また、汚染度の高い水ほど、溶存酸素量は少なくなる傾向にあります。

COD(Chemical Oxygen Demand)  「化学的酸素要求量」を参照。

DO (Dissolved Oxygen)  「溶存酸素量」を参照。

SS (Suspended Solids)  「浮遊物質」を参照。

T−N (Total Nitrogen)  「全窒素」を参照。

T−P (Total Phosphorus)  「全りん」を参照。

 

このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境計画グループ

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