環境省において、令和4年度から藻場・干潟等の保全・再生等と地域資源の利活用の好循環形成や連携体制づくり等を行う「令和の里海づくり」モデル事業を実施しています。
令和5年度は、株式会社海遊館(以下「海遊館」という。)、大阪公立大学等と連携して実施する「大阪・関西万博の会場が面する大阪湾奥部における生き物と触れ合える場の創出と利活用の推進」が採択されました。
(1)動画・パネル・リーフレットの作成・公開
「令和の里海づくり」モデル事業の成果、水中ドローンで撮影した大阪湾奥部の生き物の様子、府内各地での里海づくりなどをわかりやすくとりまとめた動画「豊かな大阪湾をめざして(大阪湾の SATOUMI STORY)」を新たに公開するとともに、パネル・リーフレット「豊かな大阪湾をめざして」を作成しました。大阪湾の魅力を感じられ、環境学習などに活用いただける内容となっておりますので、ぜひご覧ください。
▷ 動画「豊かな大阪湾をめざして(大阪湾のSATOUMI STORY)」(外部サイト)
▷ パネル「豊かな大阪湾をめざして」 [PDFファイル/2.21MB]
▷ リーフレット「豊かな大阪湾をめざして」 [PDFファイル/538KB]
(2)海遊館内でのパネル展示(令和5年11月10日から令和6年4月7日まで)
海遊館内のミニ企画展「ええとこあるやん!大阪湾」において、(1)のパネルを展示しています。
また、企画展内で(1)の動画を令和6年2月7日(水曜日)から公開しています。
期間:令和5年11月10日(金曜日)から令和6年4月7日(日曜日)まで
※時間は海遊館の営業時間に準ずる。
場所:海遊館メインビル4F(ビューイングルーム)※海遊館入館料が必要です。
詳細はこちら(外部サイト)。
大阪・関西万博の会場が面する大阪湾奥部における生き物と触れ合える場の創出と利活用の推進
・万博会場が面する大阪湾奥部は、港湾エリアとして護岸が整備され、物流や産業の拠点として高度に利用されていますが、海の生物と触れ合える場がほとんどないため、府民や企業等による大阪湾の里海づくりへの参加がほとんど行われていません。
▷ 府民・企業等による大阪湾奥部における里海づくりを拡大することをめざし、砂泥が自然に堆積し干潟状になっている 「未利用海域(堺泉北港南泊地)」及び、人が容易にアクセス可能で情報発信の拠点として「海遊館及び隣接する護岸(大阪港天保山付近)」の2フィールドを活用し、水族館や民間団体、大学、企業等の多様な主体と連携し、生き物のオアシスとなる場の創出や里海づくり実践、体験型環境学習等が可能な「里海づくりの場の拠点形成」を行うとともに、大阪府の広報ツールや、多くの人が来場する「海遊館」等で一体的・効果的に発信することを目的としています。
出典:(左)国土地理院撮影写真、(中)国土地理院発行地図
出典:(左)国土地理院撮影写真、(中)国土地理院発行地図
※令和5年度の取組みについては、株式会社海遊館のブログ「海遊館日記」にも掲載されています。(外部サイト)
地元の中学校・高校の生徒が考案・作成した底生生物や魚類等の生息空間となる、牡蠣殻などを用いたカゴなどの仕掛けを設置しました。
大阪港天保山周辺を水中ドローンを用いて撮影し、生息している生き物を観察しました。クロダイやウミタナゴなどの魚類が生息していました。
設置した生き物生息場となる仕掛けの観察を行いました。
シマイサキ、タケノコメバルなどの魚類や、イシガニなどの甲殻類、ウミウシ、ヒトデ、イソギンチャクの仲間など様々な生き物が仕掛けを棲み処にしていました。
生物生息場を保全する仕掛けを検討するため、本フィールドの現地確認を行いました。
アサリなどの二枚貝やヤドカリ・カニなどの甲殻類、魚類などが生息していました。
大阪公立大学の学生が考案し、アサリなどの生息場を保全するための網袋や生き物の隠れ場を創出するための潮だまりを設置しました。
(上)網袋、(下)潮だまり
9月に設置した仕掛けの様子を観察したところ、周辺にアサリが生息していました。
また、潮だまりをヤドカリなどの甲殻類が棲み処にしていました。
小型曳網を用いて魚類の簡易調査を行い、キチヌを確認しました。
また、アサリの生息調査を行い、9月に設置した網袋の中でアサリが成長していることが確認できました。
大阪公立大学生を中心に、今後の本フィールドでの里海づくりについて取組み案を検討し、里海づくりの有識者に発表してディスカッションを行いました。
里海の名称を「なにわCHISHIKI浜」とし、家族連れが里海づくり体験や生き物観察ができる里海を将来像として検討しました。
このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境計画グループ
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