生活環境保全目標は、府民の健康を保護し、生活環境を保全するための望ましい水準として、「2030大阪府環境総合計画」に位置付けており、府は目標の達成、維持に取組むこととしています。また、本目標の目標値のうち、環境基準が定められている項目については、原則として環境基準を用いています。なお、専門家による検討結果など新たな知見が得られたときは、それを踏まえ、必要な改訂を行います。
河川の水質等に関しては、以下の生活環境保全目標を定めています。
府民の健康を保護するため、カドミウムや鉛等の重金属、トリクロロエチレン等の揮発性有機化合物、シマジン等の農薬、シアン、ダイオキシン類等28項目について、生活環境保全目標を定めています。
項 目 | 目 標 値 | 項 目 | 目 標 値 |
---|---|---|---|
カドミウム | 0.003 mg/L以下 | 1,1,2−トリクロロエタン | 0.006 mg/L以下 |
全シアン | 検出されないこと | トリクロロエチレン | 0.01 mg/L以下 |
鉛 | 0.01 mg/L以下 | テトラクロロエチレン | 0.01 mg/L以下 |
六価クロム | 0.02 mg/L以下 | 1,3−ジクロロプロペン | 0.002 mg/L以下 |
砒素 | 0.01 mg/L以下 | チウラム | 0.006 mg/L以下 |
総水銀 | 0.0005 mg/L以下 | シマジン | 0.003 mg/L以下 |
アルキル水銀 | 検出されないこと | チオベンカルブ | 0.02 mg/L以下 |
PCB | 検出されないこと | ベンゼン | 0.01 mg/L以下 |
ジクロロメタン | 0.02 mg/L以下 | セレン | 0.01 mg/L以下 |
四塩化炭素 | 0.002 mg/L以下 | 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | 10 mg/L以下 |
1,2−ジクロロエタン | 0.004 mg/L以下 | ふっ素 | 0.8 mg/L以下 |
1,1−ジクロロエチレン | 0.1 mg/L以下 | ほう素 | 1 mg/L以下 |
シス−1,2−ジクロロエチレン | 0.04 mg/L以下 | 1,4−ジオキサン | 0.05 mg/L以下 |
1,1,1−トリクロロエタン | 1 mg/L以下 | ダイオキシン類 | 1 pg-TEQ/L以下 |
(注)
|
府域の生活環境を保全するため、生物化学的酸素要求量(BOD)、溶存酸素量(DO)等について、生活環境保全目標を定めています。
下の表のように、生活環境項目については、複数の類型があり、それぞれの河川水域について、どの類型の目標値を適用するかを決めています(具体的にどの河川水域がどの類型かについては、「河川の類型指定について」を参照してください)。
類 型 | AA | A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
利用目的の適応性 | 水道1級 | 水道2級 | 水道3級 | 水産3級 | 工業用水2級 | 工業用水3級 | |
目 標 値 | 水素イオン濃度 (pH) | 6.5以上 | 6.5以上 | 6.5以上 | 6.5以上 | 6.0以上 | 6.0以上 |
生物化学的酸素要求量 | 1 mg/L | 2 mg/L | 3 mg/L | 5 mg/L | 8 mg/L | 10 mg/L | |
浮遊物質量 (SS) | 25 mg/L 以下 | 25 mg/L 以下 | 25 mg/L 以下 | 50 mg/L 以下 | 100 mg/L 以下 | ごみ等の浮遊が認められないこと | |
溶存酸素量 (DO) | 7.5 mg/L 以上 | 7.5 mg/L 以上 | 5 mg/L 以上 | 5 mg/L 以上 | 2 mg/L 以上 | 2 mg/L 以上 | |
大腸菌数 | 20 CFU /100 mL 以下 | 300 CFU /100 mL 以下 | 1,000 CFU /100 mL 以下 | − | − | − |
(注)
|
類 型 | 水生生物の生息状況の適応性 | 目標値 | 目標値 | 目標値 |
全亜鉛 | ノニルフェノール | 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(LAS) | ||
生 物 A | イワナ、サケマス等比較的低温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域 | 0.03 mg/L以下 | 0.001 mg/L以下 | 0.03mg/L以下 |
生物特A | 生物Aの水域のうち、生物Aの欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域 | 0.03 mg/L以下 | 0.0006 mg/L以下 | 0.02mg/L以下 |
生 物 B | コイ、フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域 | 0.03 mg/L以下 | 0.002 mg/L以下 | 0.05mg/L以下 |
生物特B | 生物A又は生物Bの水域のうち、生物Bの欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域 | 0.03 mg/L以下 | 0.002mg/L以下 | 0.04 mg/L以下 |
底質については、水銀、PCB、ダイオキシン類について、生活環境保全目標を定めています。
項 目 | 生活環境保全目標 |
---|---|
PCB | 10 mg/kg |
水銀 | 25 mg/kg |
ダイオキシン類 | 150 pg-TEQ/g |
このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境計画グループ
ここまで本文です。