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更新日:2013年3月22日

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人権学習シリーズ あたりまえの根っこ しあわせになりたい!/4.しあわせって、なんだっけ?

「しあわせになりたい!」(めやす90分)

4.しあわせって、なんだっけ?

詳細な手順

ポイント

(25分)
説明3分、グループディスカッション8分、共有・コメント7分、グループディスカッション7分
グループディスカッション
★「しあわせな人生すごろく」を作るときに、ゴールとしてどのような状態を設定したでしょうか。岐路では、どのようになることが「前へ進む」ことだったでしょうか。わたしたちは、何を「しあわせ」と考えているのでしょうか。逆に、「しあわせ」でない状態は「ふしあわせ」だったり、「かわいそう」だったりするのでしょうか。
今からお配りするワークシートを見ながら、先ほどの「すごろく」の感想と合わせて、話し合ってみてください。
●ワークシート「これってしあわせ?」を配る。
全体で共有
★話し合った内容を、共有していただけますか。
●いくつかのグループに発表してもらう。
グループディスカッション
★最初にお配りしたすごろくを見てください。ここでは、学歴を得て仕事で成功をおさめることが大事で、そうでなければ「堕落」と表現されています。他にもいろんなすごろくがあり、この時代には「高い学歴」「いい仕事」「金持ち」「いい家柄」「性別による役割分担」「健康」「清潔」などが良いもの、という価値観が広く共有されていきました。それは、裏返すと「学歴が低いのは努力が足りない」「家柄がつりあわない相手とはつきあわない」「病気や障がいは不幸であり忌むべきもの」といった考え方にもつながっていきました。
何を「しあわせ」とするかは、その時代や社会の価値観を色濃く反映しています。それが、ときに人の間に上下・優劣などの序列を作ります。そして、そうした価値観になじまない人は、社会の中で生きづらくなります。ときには、忌避や排除、差別の対象になることもあるのです。
先ほどのワークシートの下の方に、今の社会で広く共有されている価値観を表すフレーズをいくつかあげています。他には、どんなものがあるでしょうか。また、こうした価値観のために、生きづらくなるのは、どのような人でしょうか。話し合ってみてください。

  • ワークシートは、矢印の前に書かれている状態がふしあわせなのかを考えるための材料なので、空欄を必ずしもうめる必要はないことを伝える。
  • 例えば、「家族の絆が大事」という価値観のために、夫婦間の関係が破綻していたりDVにあっていたりしても離婚せずに「家族」という形にこだわってしまう、「努力すれば報われる」という価値観のために、試験や就職がうまくいかなかったときに必要以上に自分を責めてしまう、といったようなことが考えられる。

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