動き(プログラムの流れ) | ポイント |
(5分)必要があって分けたことが、排除・忌避・差別につながってしまうことがあります。私たちの社会をふりかえると、残念ながら不適切な「分け方」のために、つらい思いをしてきた、している人が多くいます。具体的な事例をお配りします。 ◎資料1を配付。 (5分)こうした事例では、分ける側から「分けること」の正当性がしばしば主張されます。その主張が人権の視点から見て本当に適切なのか、私たち一人ひとりが考え、判断できるようになることが大切です。「分けて扱うこと」が正当だといえるのは、どんなときでしょうか。それが排除・忌避・差別につながらないために、「分けて扱う」ときに配慮すべきことはどのようなことでしょうか。 ◎A3白紙をグループに1枚配る。 | ●資料は、1「ハンセン病」に関するものと、2「福祉の援助の必要な罪を犯した人」の2種類。基本的には「ハンセン病」の資料を配付するとよい。 ファシリテーターの意図によっては、資料2を活用することで、テーマを深めることができる。実際に書かれたチェックリストの例 |
動き(プログラムの流れ) | ポイント |
このチェックリストを、「これから分けるとき」だけでなく、今の社会の中で「分けることが当たりまえ」「分けることも仕方がない」と思われていることがらにも、あてはめて考えてみてください。そして、分ける必要がないのに分けていたり、不適切な分け方がされていたりすることに気づいたときは、課題解決のための行動をおこしてください。今日はチェックリスト作りまでですが、解決のための行動についても、ぜひ、考えていただきたいと思います。 ファシリテーターのために 「分ける」ことは、比較や優劣の評価から決め付けにつながったり、排除や忌避を生みだす(そしてそれを正当化する)危うさをはらんでいます。 | ●時間に応じて可能な範囲で発表・共有するとよい。
●今の社会の中での例としては、性差別をなくすために、男女の扱いの区別をなくすことと、実際に多数の女性被害者があることから「女性専用車両」を設けること。 障がいの有無に関わらずともに学ぶことと、必要に応じて支援学級・支援学校で学ぶことなどが挙げられる。 |
準備物
●A3白紙 グループ数×2枚
●模造紙または大きめの紙 グループ数
●状況カード グループ数分のセット ※切り離して使う
●シール 参加人数分(色、形は43ページを参考に適宜調整)
●ふせん紙(7から8cmの正方形) 1人10枚程度 プラス予備
●マーカー 各グループ数本
●タイマー
●ホワイトボードとホワイトボード用マーカー
このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ
ここまで本文です。