羽曳野食肉衛生検査所 平成20年 入庁 |
【配属歴】 平成20年 健康福祉部 食の安全推進課 泉佐野分室 |
部活の帰り道、スズメがトラックにひかれる現場を目撃し、動物を助ける獣医師に漠然と興味を持ちました。
時を同じくして、友人から動物行動学の本と獣医学部生を題材にした少女漫画を譲り受けたこともきっかけとなり、獣医師を志すようになりました。
大学卒業後の約3年間は動物園・水族館の獣医師として勤務していました。ペンギンやカワウソを治療したり、イルカの出産に立ち会ったりと、普通の獣医師ではなかなか経験できない貴重な体験をさせてもらいました。
充実した日々を過ごしていたのですが、「動物を助ける」だけでなく「獣医学の知識を使って広く公衆衛生の役に立ちたい」という気持ちが日に日に強くなり、地元である大阪府が獣医師を募集していたため、この世界に飛び込みました。
【入庁後1年目から3年目まで:動物管理指導施設】
狂犬病予防や動物愛護に係る業務
【入庁後4年目から6年目まで:食肉衛生検査所】
安全で衛生的な食肉を供給するための検査や衛生指導に係る業務
【入庁後7年目から9年目まで:保健所】
食品取扱施設の許可や食中毒対応に係る業務
【入庁後10年目から12年目まで:本庁(食品衛生部局)】
食品衛生法や大阪府食の安全安心推進条例に基づく業務
【入庁後13年目から16年目まで:本庁(感染症部局)】
感染症発生動向や新型コロナウイルス感染症対策に係る業務
【入庁後17年目から:食肉衛生検査所】
安全で衛生的な食肉を供給するための検査や衛生指導に係る業務
食の安全を守ったり、感染症のまん延を防止したりと、幅広い分野に携わり、専門知識や技術を使って社会に貢献できることが魅力です。
新たな発想で新規事業を立ち上げたり、既存事業を改善すること等により、府民の健康を守ることに広く貢献できるので、非常にやりがいを感じています。
と畜場法や食品衛生法に基づき、生体から枝肉までのすべての過程で、牛を一頭ごとに詳しく検査しています。
と畜検査(生体検査、頭部検査、内臓検査や枝肉検査)において、その場で診断できない病気を疑う場合は、必要に応じて、微生物学検査、理化学検査、病理学検査等の精密検査を実施します。
他にも、汚染実態調査や衛生管理の実施状況確認、と畜場の衛生水準向上推進、輸出に関わる業務等も併せて行っています。
獣医師の勤務先は多岐にわたるため、異動の度に新たな知識や技術を習得する必要があります。
そういった技術的な部分を磨くことはもちろん大切ですが、それ以上に上司、同僚、後輩と良好な人間関係を築き、連携して所属として最善のパフォーマンスを発揮することが大切だと考えています。
また、仕事をやらされているという後ろ向きな気持ちではなく、何事にも当事者意識をもって取り組むことも非常に重要だと考えています。
人事異動により食品衛生部局から感染症部局へ異動になった際、今までとは全く異なる分野であったため、一から覚えないといけないことが多く、新規採用時のような焦りを感じながら仕事をしていました。
任期中に新型コロナウイルス感染症の発生・感染拡大を経験したため、心身共にハードな業務内容となりましたが、周りのメンバーにも恵まれ、体調を崩すことなく仕事に邁進することができました。
また、新型コロナウイルス感染症は世間からの関心も高く、知事や部長に説明する機会が多かったため、準備等がとても大変でしたが、大阪府を背負っているトップの方々の仕事ぶりを間近で学ぶことができる貴重な経験になりました。
獣医師は臨床、研究、畜産衛生、公衆衛生等の様々な分野で活躍することができる職種です。
中でも自治体職員が担う、食品衛生や感染症対策等の公衆衛生の分野は、人の健康を守るためにとても重要な仕事です。
大阪府は、新卒の方はもちろんのこと、私のように他歴がある方に対しても広く門戸を開いていますので、獣医学の知識を活用して、広く公衆衛生の役に立ちたいと思われている方は、ぜひとも大阪府の採用試験に挑戦してください。
7時15分 所内ミーティング |
※掲載されている職員の職務内容、所属及び所属名称は配属当時のものです。
このページの作成所属
人事委員会事務局 人事委員会事務局任用審査課 任用グループ
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