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更新日:2022年2月25日

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芥川の魚道

基本的な考え方

取水のための堰や治水施設としての落差工では、アユをはじめとする魚の移動を妨げないよう、魚道を設けます。

芥川では、魚の特性に合わせて工夫を凝らした「小わざ魚道」など、様々なタイプの魚道が見られます。

計画段階から補修や維持管理作業まで、芥川倶楽部など地域の皆さんの協力を得て取り組んでいます。

位置図

川には、水の流れを調整するためや取水をするために、多くの段差が設けられています。しかし、その段差が魚の移動には支障となるため、魚が移動できるように魚道をつくっています。

※位置図のPDF版はこちら⇒位置図「芥川の魚みち」(PDF:1,553KB)

個別の魚道の特徴

各魚道の細部の写真と解説はこちら⇒写真集「芥川の魚みち」(PDF:13,444KB)

田刈用水井堰【名称】田刈用水井堰
【形式】[上流側]小わざ魚道(石の魚道)/[下流側]全断面魚道
【特徴】下流側落差工では、擬石と擬石の間に隔壁を設けてプールを創出しています。中央のシュート部は増水時に下流側の土砂をフラッシュして魚ののぼり口の水深を維持する効果があります。

川島井堰【名称】川島井堰
【形式】小わざ魚道(石の魚道)
【特徴】各段の段差や狭い間隔、取水といった制約条件をクリアできる方法として、石の魚道を設置しました。勾配は1/7から1/5です。石の配置を工夫して水深20cm程度のプール群を創出しています。

正恩寺橋下流落差工【名称】正恩寺橋下流落差工
【形式】アイスハーバー型魚道
【特徴】コの字型の仕切り壁を階段状に配置したプールがあり、魚が休憩しながらのぼることができるのが特徴です。このタイプの魚道がアメリカのアイスハーバーダムに設置されたことに由来します。

下井手堰【名称】下井手堰
【形式】[上流側]全断面魚道/[下流側]ハーフコーン型魚道
【特徴】上流側の段差では川幅全体に仕切り壁を設けてプールが連続する全断面魚道とし、下流側の段差では中央部にハーフコーン型魚道を設け、魚道の左右両側に護床ブロックを設置して河床低下を防いでいます。

清福寺落差工【名称】清福寺落差工
【形式】傾斜隔壁階段式魚道(引込み型)
【特徴】魚にとってのぼり口が分かりやすい引込み式の魚道です。左右岸を行き来できるとともに、魚道のメンテナンスにも活用できる渡り石を設置しています。

芥川頭首工【名称】芥川頭首工
【形式】傾斜隔壁階段式魚道(引込み型)
【特徴】頭首工(とうしゅこう)とは農業用取水堰のことですが、現在この堰では取水の用途はありません。2つの堰の間には水叩きコンクリートや護床ブロックがあり、魚の移動に必要な水深がなかったため、下流側の落差の天端に小さな壁を設けて、30cm程度の水深を確保しています。

門前橋下流落差工【名称】門前橋下流落差工
【形式】デルタフリーブロック魚道
【特徴】円筒を3つ組み合わせたような形状の魚道用小型ブロックを約1,700個使用して築造した魚道です。ブロック1つの重量は38kgで、人力での施工が可能です。勾配が緩くなるように魚道のルートを蛇行させています。

JR橋梁下流落差工【名称】JR橋梁下流落差工
【形式】斜路式魚道、階段式魚道
【特徴】JR橋梁の下流側には4段の落差工があり、落差は計3.55mになります。この落差を、右岸側に設置した50m近い延長の魚道でつないでいます。

芥川1号井堰【名称】芥川1号井堰
【形式】傾斜隔壁階段式魚道(引込み型)
【特徴】国交省管理区間の、府道大阪高槻線の芥川大橋のすぐ上流側にある堰で、右岸側を切り込んでつくられた階段式の魚道です。大きな落差を10段以上のプールでつないでいます。

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