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大阪府では「はまが潤い豊かな恵みをまちに届ける海づくり」を目標に水産関連事業を実施しています。その取組みの一つとして、大阪湾の魚介類資源を増やすために様々な稚魚を育成し、自然の海に順応できる大きさまで成長させて放流する「栽培漁業」を推進しています。
キジハタは、近年になって種苗生産技術※が確立した魚種であり、技術を有するのは大阪府のほか数県のみです。
このたび、キジハタの稚魚を以下のとおり放流することとなりました。
なお、この事業は府が「公益財団法人 大阪府漁業振興基金」に業務委託し、実施しているものです。
※種苗生産技術とは、卵をふ化させ稚魚をつくる技術です。
1.放流対象種 キジハタ(アコウ)
キジハタは大阪では「アコウ」と呼ばれ、夏の「アコウ」は冬の「フグ」と並び称される最高級魚です。90年代後半にはほとんど獲れなくなり、幻の魚とされていましたが、近年の大阪府による大量放流によって、 漁獲量は3トン前後にまで増えてきました。大阪府では一定の基準のキジハタを「魚庭(なにわ)あこう」としてブランド化しています。今後さらに資源の増大を図り、「アコウ」が大阪の名物となるよう種苗放流を継続して行います。
2.放流尾数 計6万尾
3.放流日時及び放流場所
令和6年4月16日(火曜日) 10時00分から 泉南市岡田地先
11時30分から 泉佐野市地先
13時30分から 田尻町地先
15時00分から 岸和田市地先
令和6年4月17日(水曜日) 9時30分から 岸和田市春木地先
11時00分から 忠岡町地先
13時00分から 泉大津市地先
14時30分から 高石市地先
令和6年4月18日(木曜日) 10時00分から 堺市浜寺地先
11時30分から 堺市地先
13時30分から 大阪市住吉地先
15時00分から 大阪市地先
令和6年4月19日(金曜日) 10時00分から 泉南市樽井地先
11時00分から 岬町谷川地先
13時00分から 岬町小島地先
13時45分から 阪南市尾崎地先
令和6年4月24日(水曜日) 10時00分から 岬町深日地先
11時00分から 岬町淡輪地先
14時00分から 阪南市箱作地先
15時00分から 阪南市西鳥取地先
※放流尾数は、各箇所ともに約3,000尾です。
4.放流効果の調査
地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所 水産技術センターが放流効果の調査を実施しています。
5.放流後の稚魚の成長予測
3年で全長約30センチメートル(約500グラム)に成長し、漁獲対象サイズとなる見込みです。
6.その他
種苗生産については地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所 水産技術センターが技術指導しています。
「魚庭(なにわ)あこう」の基準(平成30年5月に大阪府漁業協同組合連合会刺網部会で協議決定しました。)
(1)全長35センチメートルかつ重さ600グラム以上のもの
(2)傷のないもの、弱っていないもの
(3)漁業者が出荷するときに活魚であるもの

放流するキジハタ稚魚 キジハタの放流風景

キジハタの姿造り キジハタの小鍋
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