大阪府では、府内で古くから栽培され、歴史・伝統をもつ大阪独自の品目について、「なにわの伝統野菜」として認証する制度を平成17年に創設し、過去の文献などを参考にこれまで天王寺蕪など19品目を認証しています。
このたび、「馬場なす」と「貝塚澤茄子」を新たに認証しましたので、お知らせします。
■「馬場なす」とは
・大正時代に泉州地域の山間部を中心に栽培されていた水なすの1種。
・現在まで、貝塚市の馬場地区の農業者が大切に守り栽培を続けてきました。
・普通のなすよりもやや短い形が特徴です。
・現在府内で20アール程度栽培されています。
![馬場なすの写真](/images/37860/20917_10162_c09a9eb2543c4fa02fc1567291f3a1c9.jpg)
馬場なす
■「貝塚澤茄子」とは
・明治時代に泉州地域の浜側一帯で栽培されていた水なすの1種。
・昭和の初めに新潟県十全村に伝搬して栽培されましたが、府では栽培が途絶えました。
・その後、新潟県の生産者から苗を譲り受けた貝塚市の農業者により栽培が復活。
・巾着の形が特徴です。
・現在府内で4アール程度栽培されています。
![貝塚澤茄子写真](/images/37860/20918_10162_f2b46fb35bb036e18df636ccf97f9dab.gif)
貝塚澤茄子
■数量限定販売
・希少な野菜として、以下の場所で数量限定で販売を行います。
場所:かいづか いぶきヴィレッジ直売所(貝塚市馬場3081)
期間:5月18日(木曜日)から
営業時間:9時から15時
■なにわの伝統野菜とは
(1)概ね100年前から大阪府内で栽培されてきた野菜。
(2)苗、種子等の来歴が明らかで大阪独自の品目、品種であり、栽培に供する苗、種子等の確保が可能な野菜。
(3)現在も府内で生産されている野菜。
<現在の認証品目(19品目)>
毛馬胡瓜(けまきゅうり)、玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)、勝間南瓜(こつまなんきん)、金時人参(きんときにんじん)、大阪しろな(おおさかしろな)、天王寺蕪(てんのうじかぶら)、田辺大根(たなべだいこん)、芽紫蘇(めじそ)、服部越瓜(はっとりしろうり)、鳥飼茄子(とりかいなす)、三島独活(みしまうど)、吹田慈姑(すいたくわい)、泉州黄玉葱(せんしゅうきたまねぎ)、高山真菜(たかやままな)、高山牛蒡(たかやまごぼう)、守口大根(もりぐちだいこん)、碓井豌豆(うすいえんどう)、難波葱(なんばねぎ)、堺鷹の爪(さかいたかのつめ)
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