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「米国の関税引き上げの影響と対応に関する調査」の結果公表について

報道提供日時

2025年05月15日

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内容

  大阪信用金庫と大阪府(大阪産業経済リサーチセンター)は、米国の関税措置等に係る府内中小企業への影響や対応、必要な支援を把握する目的で共同調査を実施し、588社より回答を得ましたので、その結果等についてお知らせいたします。

 

≪主な調査結果≫

(1)回答企業の1割(10.2%)に悪影響が生じており、製造業のほか、卸売業や運輸業などの幅広い業種で生じている。輸出企業では約2割に悪影響が生じている。

(2)現在または今後に悪影響がある企業では、その内容として「国内受注・販売量の減少」が最も多く(58.5%)、次に「受注・販売価格の低下」が多い(29.2%)。

(3)自社の対応は「価格交渉」が最も多く(44.8%)、次に「国内での販路開拓」が多い(35.6%)。

(4)必要な支援は、「資金繰り支援」が最も多く(49.2%)、次に「販路開拓支援」(24.6%)や「価格転嫁支援(価格交渉)」(18.2%)などである。

(5)鉄鋼・アルミニウム製品、自動車、半導体製造装置部品及び原材料関連の取引のある企業では、2割(19.9%)の企業に悪影響が生じている。

 

≪今後の対応への示唆≫

(1)今後、輸出関連企業のほか、内需関連企業への間接的な影響にも注視していく必要がある。

(2)価格交渉の支援を強化する必要がある。

(3)資金繰り支援は、積極的な事業展開を支援する観点も含めて行われる必要がある。

(4)企業の「稼ぐ力」向上への取組みが、米国の関税措置への備えにもつながり、企業経営のレジリエンスを高めることになる。

 

調査結果をふまえ、引き続き、府内企業に対し、特設ホームページなどを通じて、関税措置に関する最新情報や各種支援策を提供するとともに、必要に応じて国への要望も行うなど、府内中小企業の経営の安定化に向けた支援に努めてまいります。

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