令和6年2月29日、東大阪市保健所管内の医療機関から、麻しん(はしか)の発生届があり、調査を開始しました。
東大阪市保健所で当該患者の疫学調査を行った結果、下記施設を利用しており、不特定の方と接触している可能性があることが判明しましたので、広く注意喚起をするものです。
1.患者の概要
(1)年代・性別:20歳代・男性
(2)主な症状:発熱、咳、鼻汁、結膜充血、発疹、下痢(現在快方傾向、自宅療養中)
(3)発生届出年月日:令和6年2月29日(検査確定:令和6年3月1日)
(4)発症日:令和6年2月20日
2.感染性のある期間に患者が利用、不特定多数の方と接触した可能性のある日時及び施設等
○現地時間2月23日(金曜日)21時40分から日本時間2月24日(土曜日)11時20分まで
エティハド航空 EY830便 ザイード国際空港(アラブ首長国連邦)から関西国際空港
○2月24日(土曜日)11時20分から12時00分まで
関西国際空港 第1ターミナル 1階 国際線到着口付近の男性トイレ
○2月24日(土曜日)12時00分から12時30分まで(この間のいずれかの列車に乗車。乗車時間は5分程)
南海電鉄 関西空港駅からりんくうタウン駅
○2月24日(土曜日)12時30分から12時40分まで
スーパーセンターTRIAL りんくうタウン店 入口トイレ(店舗への立ち入りなし)
※2月24日(土曜日)以降は自宅療養しており、不特定の方との接触はありません。
● 上記感染の可能性がある日時に施設を利用された方で、3月16日(土曜日)までに発熱・発疹等、麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に連絡の上、マスクを着用し、公共交通機関の利用は避けていただき、速やかに受診してください。
● 麻しんの潜伏期間は、約10日から12日(最大21日間)で、麻しん患者と接触した場合には、接触後3週間(21日間)注意が必要です。
● 本事例に係わる当該患者の受診医療機関などにおける接触者については、保健所及び医療機関において、対象者の健康観察を実施しています。
● 各施設への直接のお問い合わせはお控えください。感染症法の趣旨に則り、個人情報保護の観点から患者やその家族・関係者等が特定されないよう、また、施設に対する風評被害がないよう特段のご配慮をお願いいたします。
【府民の皆様へ】
〇 麻しんについて
・感染すると、約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪の様な症状が現れます。2日から3日間ほど熱が続いたあと、39℃以上の高熱と発疹が出現すると言われています。
・感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力は非常に強いと言われています。
・麻しんは予防接種で防げる病気であり、ワクチン接種は個人でできる最も有効な予防方法です。麻しんの定期予防接種(第1期:1歳児、第2期:小学校就学前の1年間)をまだ受けていない方は、かかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けましょう。
【医療機関の皆様へ】
・発熱や発疹を呈する患者が受診した際は、麻しんの予防接種歴の確認等、麻しんの発生を意識した診療を行うとともに、臨床症状等から麻しんと診断した場合には、速やかに保健所に提出をお願いします。
・患者(疑い含む)は個室管理を行う等、麻しんの感染力の強さを踏まえた院内感染対策の実施についても合わせてお願いいたします。
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