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インフルエンザの2025年第48週(11月24日から11月30日)の大阪府における定点あたりの患者報告数は「31.45」となり、第47週の「38.01」よりは減少したものの依然として警報レベルである「30」を超えて、流行が継続しています。
今年は大阪府を含めて全国的に例年より早く流行しています。手洗い、咳エチケット、換気などの基本的な感染対策を心がけましょう。
また、高齢者や基礎疾患のある方は重症化することがあり、小児では急性脳症を起こすことがありますので、高熱が続く、息苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。併せて、重症化を防ぐために、早めに医療機関に相談の上、ワクチン接種もご検討ください。
インフルエンザの感染予防について注意喚起を行うため、原則として毎週木曜日にインフルエンザの発生状況をお知らせします。(ただし、木曜日が祝日の場合は、翌開庁日にお知らせします)

【数値の目安】
流行期入り:1 注意報レベル基準:10 警報レベル開始基準:30
インフルエンザの予防対策
- こまめに手洗いや換気を行いましょう。
- 咳やくしゃみが出る時は「咳エチケット」を心がけましょう。
- 症状がある場合に外出する際は、人混みは避け、マスクを着用しましょう。
- 重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、受診時や医療機関・高齢者施設を訪問するときはマスクを着用しましょう。
- 発熱などの体調不良時にそなえて、常備薬を確保しておきましょう。
- 高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。
- 日頃から栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠をとり、身体の抵抗力を高めましょう。
- 重症化を防ぐために、早めに医療機関と相談の上、ワクチン接種をご検討ください。
インフルエンザウイルスの「サブクレードK」について
(引用元:第20回新型インフルエンザ等対策推進会議(内閣感染症危機管理統括庁))
- インフルエンザウイルスは、「型(A型・B型)⇒亜型(H1N1・H3N2など)⇒クレード(系統群)」と分類され、さらにその下で「サブクレード(subclade)」に細分類されます。
- 2025年夏以降、国内外でインフルエンザウイルスA/H3N2(サブクレードK)が確認されています。
- 国内では、9月以降、11月5日までに採取され、解析できたH3ウイルス23株のうち22株(約96%)がサブクレードKであったことが報告されています。
- サブクレードKの感染拡大スピードは従来より早いものの、症状・重症度は従来の季節性インフルエンザと大きく変わらないものと想定されています。
- 本年の不活化インフルエンザワクチンには、インフルエンザウイルスA/H3N2株が含まれており、一定程度の有効性が保たれるとする報告もされています。
- 通常の抗インフルエンザウイルス薬が有効であると想定されています。
検査、病原体及び流行状況等に関するお問い合わせ先
地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所 健康危機管理課:06-6972-1327
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