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更新日:2018年3月29日

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「男女共同参画社会に関する府民意識調査」の対象者等に関する申出

大阪府男女共同参画施策苦情処理事案の概要

「「男女共同参画社会に関する府民意識調査」の対象者が日本国籍者のみであることの問題点」及び「大阪府男女共同参画審議会委員における外国籍住民の不在」に関する申出

経過

  • H29年 7月28日 苦情申出受付
  • H29年 9月15日 知事から大阪府男女共同参画施策苦情処理委員(以下「苦情処理委員」という。)へ調査依頼
  • H30年 3月16日 苦情処理委員3名の協議による「調査結果報告書」を知事に提出
  • H30年 3月26日 苦情処理委員の調査結果報告を踏まえて決定した「苦情処理方針」を申出人に通知

1.苦情申出の概要

「2014年7月実施の「男女共同参画社会に関する府民意識調査」の対象者が日本国籍者(選挙人名簿から抽出)のみであることの問題点」及び「大阪府男女共同参画審議会委員における外国籍住民の委員の不在(2017年6月時点)」について、是正すること。

2.苦情申出人の主張

  • 2012年に住民基本台帳法が改正され、外国人登録法が廃止されたことにより、外国人住民も住民基本台帳の対象となった。住民基本台帳に記載されてから2年経過しているにも関わらず、なぜそこから外国人住民のサンプルを抽出しなかったのか。
  • こうしたことから、2014年の意識調査の検証(問題点も含めて)と今後の対処について、明らかにしていただきたい。
  • 今後の意識調査の実施時にどのようにして外国籍住民の抽出を図るのか、それを明らかにしていただきたい。
  • なお、府民意識調査の制度設計等の際には、男女共同参画審議会の委員の見識を反映させてほしい。
  • 今回の問題が起きた一因として、当事者が、男女共同参画審議会委員にいないということで、問題点に気が付かなかったと言えるのではないか。
  • 今後においては、ぜひ男女共同参画審議会委員にマイノリティーである当事者を入れていただきたい。
  • 今回のことを踏まえ、真に「おおさか男女共同参画プラン」を実施するため、男女共同参画事業の担当職員の研修を充実する必要性があるのではないか。

3.苦情処理委員の基本的な考え方

  • 外国籍府民の意識調査については、調査の結果を遅滞なくホームページに公表するなど、事務処理を適切に行うことが求められる。
  • また、インターネットによる外国籍府民の意識調査については、簡便性のみならず、回答者の年齢階層毎の特徴(高齢者が必ずしもインターネットに慣れ親しんでいないこと他)など、その特性に注意することが求められる。
  • 今後は、外国籍府民を含む府民意識調査については、「おおさか男女共同参画プラン」の基礎データとなる重要なデータであることに鑑み、より適切で合理的な事務処理を追い求めることが必要と考える。
  • 今後、「おおさか男女共同参画プラン」策定に向け、府民の意識調査を実施するにあたっては、市町村の住民基本台帳の情報化の進展等を踏まえ、外国籍府民も記載されている住民基本台帳から調査対象者を抽出する手法を検討すべきと考える。
  • なお、外国籍府民を含めた府民意識調査の調査手法等について、男女共同参画審議会委員の意見を反映させるとともに、その結果についても、審議会等で報告すべきと考える。
  • 「おおさか男女共同参画プラン」の策定にあたっては、大阪府男女共同参画審議会での議論をはじめ、男女共同参画審議会へのマイノリティである当事者の参画やパブリックコメントの更なる周知、関係団体へのヒアリングなど、より多くの府民の方の意見を聴く手法を検討すべきと考える。
  • 男女共同参画施策にかかわる職員については、さらに、人権意識を高めるために、人権に関する動きなどについても、常に意識して情報収集しておくべきと考える。
まとめ

「おおさか男女共同参画プラン」は、大阪府の行政全般において、男女共同参画の理念を実現するための「羅針盤」となる重要なものであり、その策定にあたっての府民意識調査も、同様に重要なものである。
改めてこのことを十分に認識の上、策定までのスケジュールを踏まえた準備をしっかり行うとともに、幅広く、そして、しっかりと府民の意見を聴く工夫を行い、引き続き、大阪にふさわしい次期「大阪男女共同参画プラン」を策定してほしい。

4.施策実施機関(府民文化部男女参画・府民協働課)の処理方針

今回の苦情処理申出に対する、男女共同参画施策苦情処理委員の意見を踏まえ、今後、「おおさか男女共同参画プラン」の策定にあたっては、
人権に関する情報収集を行うとともに、策定までのスケジュールを踏まえた準備や手続きをしっかりと行い、次のとおり取り組むこととする。

  • 「おおさか男女共同参画プラン」策定に向け、府民の意識調査を実施するにあたっては、市町村における住民基本台帳の情報化の進展等を踏まえ、住民基本台帳から調査対象者を抽出する手法を検討する。
  • 「おおさか男女共同参画プラン」の策定に向け、大阪府男女共同参画審議会での議論をはじめ、男女共同参画審議会へのマイノリティである当事者の参画やパブリックコメントの更なる周知、関係団体へのヒアリングなど、より多くの府民の方の意見を聴く手法を検討する。

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