「大気熱負荷計算書」を用いた効果的なヒートアイランド対策の検討方法について

更新日:2021年3月31日

 オフィスをはじめとした事業所の敷地内を緑化したり、屋根等の塗装や舗装を工夫すると、温度上昇を抑えることができ、快適性が向上するだけでなく、建物周辺への環境改善、ヒートアイランド現象の緩和にも寄与します。

 大阪府では、「建築物環境計画書(以下「計画書」という。)(※1)」を届出する際に、「大気熱負荷計算書(※2)」を添付する提出者(建築主等)を対象に、「ヒートアイランド対策熱負荷計算モデル」を用いて、効果的なヒートアイランド対策を進めるための試算・検討方法について情報提供しております。

※1 大阪府内(大阪市内及び堺市内を除く)で延べ面積2,000平方メートル以上の建築物の新築または増改築(増改築の場合は増改築部分の
   延べ面積が2,000平方メートル以上の場合)の際に必要な届出。
※2 建物とその敷地がどれくらいヒートアイランド現象の緩和に寄与しているのかを試算した計算書。

大気熱負荷計算書の作成に使用にあたって

大阪府では、平成23年に環境省と「ヒートアイランド対策熱負荷計算モデル」を開発しました。大気熱負荷計算書の作成に、ぜひご活用ください。
なお、モデルの使用にあっては、「ヒートアイランド対策熱負荷計算モデル使用説明書([Wordファイル/2.43MB][PDFファイル/1.24MB])」をご参照ください。

モデルの概要

このモデルは、建物の面積や高さ等から排出される大気熱負荷量を計算するとともに、緑化や高反射塗装、高効率空調機などのヒートアイランド対策を導入した場合の大気熱負荷量を計算します。表計算ソフトで作成しており、簡単に計算結果の確認ができます。

計算結果の例

kekka

ダウンロード

モデルの詳細、ダウンロードはこちらをご覧ください。

効果的なヒートアイランド対策の検討方法

 効果的なヒートアイランド対策の検討は、次のとおり実施いただけます。
1. 届出しようとする計画書に記載された対策の効果を試算に把握をします。
2. 計画書の内容よりも効果のある対策について試算・把握をします。
 具体的な試算・検討については、次の資料をご参照願います。

  「建築物の環境配慮制度における効果的なヒートアイランド対策の試算・検討の流れ」 [PDFファイル/1.07MB] [Wordファイル/543KB] 

表1 検討するヒートアイランド対策

対策箇所

対策名称

屋上太陽光パネル、屋上緑化、高反射塗装・高反射瓦、屋上散水
壁面壁色(高反射塗料)、外断熱、壁面緑化
敷地裸地、保水性舗装、高反射舗装、緑化(芝生)、緑化(中高木)、水面、ドライミスト

参考

平成25年度に提出された建築物環境計画書より抽出した計画から建物用途、導入箇所により効果的なヒートアイランド対策を検討し、その結果を平成27年度第3回大阪府温暖化対策部会にて報告しました(表2)。ヒートアイランド対策の検討の参考にご活用ください。

表2 建物用途ごとに効果のあるヒートアイランド対策(夜間)
導入箇所建物用途効果大←―――――――――――――――――――――――――――――→効果小
屋上飲食店・学校・集合住宅・病院・工場・物販店・事務所・集会所太陽光パネル     屋上緑化      屋上散水       高反射塗装・高反射瓦
壁面飲食店・病院・物販店 外断熱                 壁色(高反射)              壁面緑化
学校・集合住宅・工場・事務所・集会所 外断熱                  壁面緑化                壁色(高反射)
敷地飲食店・学校・集合住宅・病院・工場・物販店・事務所・集会所保水性舗装  水面  緑化(中高木)  緑化(芝生)  裸地  高反射舗装  ドライミスト

このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 気候変動緩和・適応策推進グループ

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