令和5年7月21日開催 臨時部長会議の審議・報告の概要

更新日:2023年8月2日

○と き 令和5年7月21日(金曜日) 午前11時05分から午前11時40分まで
○ところ 特別会議室(大)
○出席者 知事、副知事、各部局長等

(資料)マイナンバーの紐づけに関する総点検について [PDFファイル/182KB]


<マイナンバーの紐づけに関する総点検について>
【知事】
・日本全国でマイナンバーの紐づけ誤りが発生しており、マイナンバーそのものに対する信頼が揺らいでいる。
・マイナンバーは、社会保障や税などの事務における重要なツールであり、マイナンバーに対する信頼が揺らぐことは、社会保障制度に対する信頼が揺らぐことに繋がる。
・国からの指示で、日本全国でマイナンバーの紐づけ情報を総点検することになった。府民にとっても自分の情報がどうなっているのかは重要なことであり、国と協力して信頼を回復しなければならない。
・先日、誤紐づけを基に給付金が支給された事例も発覚しており、総点検の実施は急務。円滑に実施できるよう、段取り等を共有する。

【スマートシティ戦略部長】
・全ての住民が対象となる戸籍や税に関するシステムは、住民の情報とマイナンバーを自動的に紐づけているが、例えば、生活保護、就学支援金、障がい者手帳等に関するシステムは、対象となる住民の情報をその時点で紐づけることになる。
・業務システムにおける紐づけの手法は自治体によって異なっており、場合によっては、紙の申請書に基づいて職員が手作業で入力していることも考えられる。
・紐づけの誤りは、手作業で情報登録する際にシステムの操作や情報の確認を誤って別人の情報を紐づけるというヒューマンエラーが原因。
・今回の総点検では、紐づけの誤りについて、国、都道府県、市町村等が総力を挙げて確認を行うもの。
・デジタル庁に総点検本部が設置されており、各省庁から業務担当部局へ既に依頼等が来ているかと思う。
・まず紐づけ方法の確認を行い、その結果を踏まえて、国からデータの総点検や紐づけ誤りの修正等の具体的な指示がある予定。
・関係部局におかれては、本府で行う紐づけの点検や市町村の制度担当課との連携、取りまとめ等を行ってもらう。
・本件の対象と確認調査主体は、配布資料のとおりであり、スマートシティ戦略部が事務局を務めるマイナンバー制度連絡会議を通じて情報共有を行う。
・また、デジタル庁をはじめとする国との連携、関係部局との調整や情報共有を行っていくので、ご協力をお願い。

【山口副知事】
・基本的には市町村で行っている事務が多いと思うが、市町村に対してどのようなフォローを行うのか、また、市町村の状況をどのように把握するのか。

【総務部長】
・市町村においては、マイナンバーを扱う業務の数が膨大であり、全データの点検や紐づけ誤りの修正等の際に人的、財政的に負担が生じる可能性がある。
・府では、市町村の相談に応じたり、場合によっては、人的・財政的支援について国へ要望等していきたい。

【山口副知事】
・マイナンバー制度連絡会議では、市町村の情報も取り扱うのか。

【総務部長】
・市町村が直接各省庁へ回答するものに府が関与すると、さらに業務量を増やしてしまうため、まずは都道府県がとりまとめて国で回答するものを中心にフォローしていきたい。

【山口副知事】
・膨大な量の調査にスピード感をもって対応しなければならないので、しっかり市町村をフォローする体制を作ってほしい。
・市町村の状況を把握し、中心となって連携していくことが府の役目であり、しっかりと対応をお願い。

【知事】
・8月以降に実施する全データの点検や紐づけ誤りの修正は膨大な作業量になると思うが、秋までに完了できるのか。

【総務部長】
・まだ具体的な作業内容を把握できていないので、秋までの調査のスケジュール感が見通せていない。

【知事】
・今のうちにいろいろと想定して準備しておかないと、秋までに調査を完了できないのではないか。

【総務部長】
・いくつかの市町村に事前にボリューム感をヒアリングする等して、準備を進めておきたい。

【知事】
・現時点で、府内でマイナンバーの紐づけ誤りは発生していないのか。

【スマートシティ戦略部長】
・まだ発生していない。
・この2〜3年でマイナンバーカードの普及率が急激に上がり、利用が徐々に拡大してきたタイミングでミスが発覚した。今後も利用が拡大していく中でミスが発覚する可能性はある。

【知事】
・7月の時点で府内市町村の紐づけ方法がわかるので、この紐づけ方法をしている市町村は危ない等の当たりが付けられるのではないか。

【渡邉副知事】
・イレギュラー対応の際に入力ミスしているケースがほとんどなので、イレギュラー対応時の記録が残っていれば、ある程度当たりを付けることはできると思う。

【知事】
・府内市町村についても紐づけの方法である程度絞り込めるのではないか。
・8月の中間報告までにある程度準備をしておいた方がいい。
・調査は、期限を切って実施されるのか。

【渡邉副知事】
・国で取りまとめて公表するので、期限を設定して実施されると思う。
・できることを今のうちにやっておくことが大事。

【知事】
・市町村によって体制や紐づけ方法等が違うので、フォローアップをお願い。
・府としては、マイナンバー制度連絡会議の場で進めていくこととし、庁内の状況はスマートシティ戦略部で、市町村の状況は総務部で把握していく。
・各部局とも連携しながら進めてもらいたい。
・庁内や市町村における点検状況の進捗やスケジュールの管理をしっかり行っていくこと、市町村からの相談や技術的支援のフォローアップを行うこと、点検にあたっての人的・財政的支援について国へ要望することの3点をタスクとする。
・特に進捗管理は重要なので、責任者を決めて、スケジュール表も作りながら進めてもらいたい。
・大変な作業になるが、府民が安心して社会保障を受けられるように、マイナンバーへの信頼を回復する必要がある。市町村とも協力しながら、しっかり進めていきたい。
・今回の事案を理由に後戻りするのではなく、乗り越えてデジタル社会へ向かっていく過渡期となるよう、国とも協力して進めていこう。
・この件については、渡邉副知事に実務のリーダーをお願いする。

【渡邉副知事】
・ただいま知事よりマイナンバーの紐づけに関する総点検について指示をいただいた。
・現在、公金受取口座や障がい者手帳等に関してマイナンバーの入力の際に誤りがあり、別人の受取口座と紐づけられたり、マイナポータルで別人の情報が閲覧できたりする等のトラブルが発生している。
・また、誤った情報に基づいて振込も行われる等の影響も出ている。
・行政の信頼に関わる問題であり、マイナンバー制度はデジタル化、行政の効率化、公平公正な社会保障制度を進めていく上で基盤となるもの。
・制度の信頼面を一層高めていく必要がある。
・マイナンバーと紐づけを行う業務を担当する部局では膨大な作業量になると思うが、都道府県でも紐づけ誤りが生じているので、しっかりと調査をお願い。
・市町村でも大変な作業になると思うが、連携して進めていきたい。

【知事】
・今後も新たな紐づけを行う中で、今のやり方のままでは同様の事案が発生する可能性がある。
・ヒューマンエラーが起きないシステムを作るか、ヒューマンエラーが防げないのであれば、防げないものとして国民に説明する必要がある。
・今回の総点検の中で、今後どうすれば同様の事案を防げるのか、どういう制度にすべきかについても見えてくるものがあると思うので、渡邉副知事に取りまとめてもらい、必要があれば府から国に要望していきたい。

【渡邉副知事】
・ヒューマンエラーが例えば100万分の1の確率でも、日本全国で見れば120人程の規模感になる。0を宣言することは難しくても、限りなく0に近づける方法を考えていく。

                                                            ≪以上≫

このページの作成所属
政策企画部 政策企画総務課 総務・企画グループ

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