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更新日:2024年7月17日

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特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」警戒中!!

クイックリンク 市町村等連絡先 クビアカツヤカミキリ被害対策の手引書

クビアカツヤカミキリは、大阪府内では平成27年に初めて確認され、令和6年7月現在、27市町村で発生を確認しています。
幼虫がサクラなどの幹を食べるため、木を弱らせて枯らしてしまいます。
繁殖力が高く、放っておくと大量に増えてしまうため、見つけた際は、踏みつけるなど、その場で駆除をお願いします。

早期発見 防除方法
成虫 フラス 脱出口
※写真左から、「クビアカツヤカミキリの成虫」「幼虫のフラス」「成虫の脱出孔」
注:フラスとは、幼虫が排出する木くずとフンが混ざったものです。

クビアカツヤカミキリの基本情報

クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなど主にバラ科の樹木に発生し、枯死させる外来生物です。
平成30年1月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」による特定外来生物に指定され、
飼養、保管、運搬、輸入、野外への放出等が原則禁止されています。(環境省 日本の外来種対策(外部サイトへリンク)
大阪府内では平成27年に初めて確認され、令和6年7月現在、27市町村で、クビアカツヤカミキリによるとみられる被害が確認されています。

  • 名称 クビアカツヤカミキリ
  • 分類 コウチュウ目・カミキリムシ科
  • 体長 2cmから4cm(成虫)
  • 分布 中国、朝鮮半島、ベトナムなど
  • 特徴 からだ全体が黒く光沢がある
    頭部の下(前胸の一部)が赤く、突起がある
    成虫はジャコウのような匂いを放つ
  • 生態 成虫の発生期:6月から8月頃
    幼虫の活動期:3月から10月頃
  • 被害樹種 サクラ、モモ、ウメなど主にバラ科の樹木

クビアカツヤカミキリの写真
写真提供 (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所

こんな状況を発見したら

クビアカツヤカミキリの被害は、生きている樹木の幹や根から幼虫が排出するフラス(木くず・糞の混合物)の特徴から、概ね判断することができます。
大量のフラスやうどん状に固まったフラスなど、発見情報がない市町村で、クビアカツヤカミキリによるものと疑わしい状況を発見した場合は、可能な範囲で写真を撮るなどし、市町村等に連絡してください。 

クビアカツヤカミキリに関する府内市町村等問い合わせ先(エクセル:16KB)

防除については、成虫は見つけ次第、被害拡大防止のため、捕殺するようお願いします。生きたまま持ち運ぶことは違法となるのでご注意ください。
幼虫については、樹幹や根から排出するフラスを掻き出し、食入によりできたトンネル内にいるものを、長い針金などで刺殺します。また、防風ネット等を樹幹に巻き付けることで、樹から脱出した成虫がほかの樹へ移動するのを防ぎます。

  • 詳しい防除方法等については、下記ファイルをご確認ください。

クビアカツヤカミキリ防除対策の手引書〔(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所〕(PDF:1,291KB)

  • 成虫の簡易な防除方法については、下記ファイルをご確認ください。
    クビアカツヤカミキリ簡易防除方法(PDF:159KB)
  • 特徴1:大量のフラス
    溜まったフラスの写真 大量のフラスの写真
    写真提供 (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所
  • 特徴2:うどん状に固まる
    うどん状のフラスの写真
    写真提供 (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所

府内における発生状況

令和6年7月現在、大阪市(外部サイトへリンク)堺市(外部サイトへリンク)豊中市(外部サイトへリンク)吹田市(外部サイトへリンク)高槻市(外部サイトへリンク)島本町(外部サイトへリンク)枚方市(外部サイトへリンク)寝屋川市(外部サイトへリンク)大東市(外部サイトへリンク)東大阪市(外部サイトへリンク)八尾市(外部サイトへリンク)松原市(外部サイトへリンク)藤井寺市(外部サイトへリンク)羽曳野市(外部サイトへリンク)柏原市(外部サイトへリンク)大阪狭山市(外部サイトへリンク)太子町(外部サイトへリンク)河南町(外部サイトへリンク)富田林市(外部サイトへリンク)、千早赤阪村、河内長野市(外部サイトへリンク)、高石市、和泉市(外部サイトへリンク)岸和田市(外部サイトへリンク)泉大津市(外部サイトへリンク)貝塚市(外部サイトへリンク)熊取町(外部サイトへリンク)の27市町村にてクビアカツヤカミキリによる被害が確認されています。
大阪府では、被害の把握および防除対策への活用のため、市町村や(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所の協力のもと、クビアカツヤカミキリ被害分布図を作成しました。

下の図は、過去の被害を含め、被害報告があった地域を累積で示しています。(令和4年10月末時点から令和6年3月末への拡大の様子を表しています)

クビアカツヤカミキリ被害地域の推移を示す図

下の図は、令和6年3月末時点の被害地(灰色)と、その周囲3km以内の地域(黄色)を表したものです。
これらの地域はクビアカツヤカミキリがいる可能性が高い地域です。
成虫がいないか、フラス(木くず)が出てないか、定期的に見回るなど、特にご注意ください。

被害警戒区域

大阪府におけるクビアカツヤカミキリ防除の取組み

大阪府では、府内における生物多様性の保全を目的に、国、市町村、民間企業、府民の皆様と連携し、効果的にクビアカツヤカミキリの防除を推進するための「大阪府クビアカツヤカミキリ防除推進計画」を令和2年2月に策定しました。(令和5年3月改定)
また、クビアカツヤカミキリの特徴や発見した場合の対処方法等を示した普及啓発用リーフレットを作成しました。
今後も、これらの計画やリーフレットを活用し関係機関等と連携の上、府民の皆様の協力も得ながら、クビアカツヤカミキリの効果的な防除に取り組んでいきます。

参考資料等

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