クヌギ、コナラ、ナラガシワ、アベマキなど、薪炭林に特有の樹種からなる落葉広葉樹林(里山林)
に生息するミドリシジミ類のチョウ(通称ゼフィルス)の1種。
ミドリシジミ類のチョウは、別名ゼフィルス(ラテン語で「西風」)と言い、美しい斑紋や翅に独特の
光沢をもつものもあり、愛好家も多いようです。
生息には、特に食餌木となるナラガシワの生育が重要で、ナラガシワがおおく見られる能勢町、
三草山周辺の貴重な里山エリアの一部を大阪府では、緑地環境保全地域として指定しています。
なお、上記保全地域では、むやみな捕獲からチョウを守るため、野生動物の捕獲等を禁止して
います。
(公財)大阪みどりのトラスト協会提供
・写真
ヒロオビミドリシジミ:近畿地方西部から中国地方に生息し、大阪府の三草山周辺が東限にあたります。
・大阪府レッドデータブック絶滅危惧2類
※三草山大阪府緑地環境保全地域では、全ての動物種の捕獲等を禁止しています。
違反者には、罰則が科せられますので、疑われる行為は慎みましょう。なお、本地では、
(公財)大阪みどりのトラスト協会、大阪府立大学が府の保全計画にもとづく保全活動や
調査を行っています。
スミレやカタクリなど早春の花が咲く間にのみ見られる日本の本州の低山地に生息する
アゲハチョウの一種。
「春の女神」とも呼ばれ、多くの愛好家に親しまれていますが、大阪府内では、大和葛城山
などの一部の地域でしかみられません。
生息地となる落葉広葉樹林の開発や未利用による荒廃により生息数が減少していると
いわれています。
府内の生息地では、(公財)大阪みどりのトラスト協会により、生息環境の保全活動が実施
されています。
・写真
ギフチョウ:日本固有種。アゲハチョウの仲間で、幼虫はカンアオイ類を食べる。
翅の縞模様が大きな特徴。
・環境省レッドデータブック絶滅危惧2類、大阪府レッドデータブック絶滅危惧2類
コイ科タナゴ亜科に属し、びわ湖・淀川水系(ただし、びわ湖そのものを除く)・濃尾平野・富山平野に
分布している。大阪府内では淀川のワンドに分布しているが、近年激減し絶滅の危機に瀕している
状況。
・写真
イタセンパラ:1年で成熟し、9月から11月にイシガイ・ドブガイの体内に卵を産みこむ。
受精後約1週間でふ化し、翌年5から6月に貝から泳ぎでる。
成魚は全長:10cm程度。
・天然記念物(文化財保護法)
・国内希少野生動植物種(種の保存法)
・大阪府レッドデータブック絶滅危惧2類
大阪府レッドリスト
大阪府の水辺の生物(大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センター)
外来生物の取り扱いについて(環境省ホームページへ)
本書は、上記の大阪府レッドデータブックの発刊後に、その普及版として、より多くの府民のみなさまの
生きものや自然環境についての理解を助け、それらを守る活動の手引きとなるよう作成されました。
大阪府域を北部・中部・南部地域の自然環境の特徴、森や川などの自然環境のの特徴とレッドデータ
ブック記載種一覧を掲載しています。
大阪の自然ガイドブック(データの容量が大きいため、分割して掲載いたします。)
1.大阪の生きもの [PDFファイル/1.92MB]
北部 [PDFファイル/2.17MB]、中部 [PDFファイル/1.61MB]、南部 [PDFファイル/2.01MB]
2.生きものと環境 [PDFファイル/1.57MB]
林の環境1 [PDFファイル/3.67MB]
林の環境2 [PDFファイル/4.98MB]
林の環境3 [PDFファイル/1.3MB]
林の環境4 [PDFファイル/5.87MB]
川の環境1 [PDFファイル/3.93MB]
川の環境2 [PDFファイル/2.27MB]
川の環境3 [PDFファイル/3.03MB]
池の環境 [PDFファイル/4.46MB]
湿地の環境1 [PDFファイル/2.51MB]
湿地の環境2 [PDFファイル/6.77MB]
草地の環境 [PDFファイル/4.2MB]
干潟の環境1 [PDFファイル/2.12MB]
干潟の環境2 [PDFファイル/2.79MB]
市街地のみどりの環境 [PDFファイル/4.82MB]
3.観察のガイド
林で観察1 [PDFファイル/2.04MB]
林で観察2 [PDFファイル/4.24MB]
林で観察3 [PDFファイル/4.48MB]
川で観察 [PDFファイル/3.1MB]
池で観察1 [PDFファイル/3.88MB]
池で観察2 [PDFファイル/1.41MB]
湿地で観察 [PDFファイル/4.15MB]
草地で観察 [PDFファイル/1.43MB]
干潟で観察1 [PDFファイル/3.71MB]
干潟で観察2 [PDFファイル/2.22MB]
市街地のみどりで観察 [PDFファイル/2.6MB]
4.保全活動
取り組み事例1 [PDFファイル/4.64MB]
取り組み事例2 [PDFファイル/2.53MB]
5.大阪府における保護上重要な野生生物 目録
1 [PDFファイル/5.49MB] 2 [PDFファイル/2.83MB] 3 [PDFファイル/3.18MB] 4 [PDFファイル/735KB]
大阪の自然ガイドブック(A5版 121項)
(公財)大阪みどりのトラスト協会(監修:大阪府) 平成13年8月発行
閲覧場所:(公財)大阪みどりのトラスト協会(http://www.ogtrust.jp/)
本書では、大阪の環境を「林」「草地や畑」「川」「池や湿地」「田んぼ水路」「市街地」の6つに大別し、
それぞれの環境の状態を反映しやすい種を中心に、身近で観察対象となりうる種も加え、
「大阪の環境指標種」として100種を選定し、その種の紹介等をしています。
生きものから見た大阪の自然(本文PDF)(外部サイト)
生きものから見た大阪の自然(B5版 130項 非売品))
(公財)三菱UFJ環境財団(編集協力:大阪府) 平成19年3月発行
※本書は、一般に販売していませんが、インターネットで閲覧及びダウンロードが可能です。
下記URLからどうぞ。
公益財団法人 三菱UFJ環境財団(https://www.muef.or.jp/muef/kankyo-kyoiku-jigyo/keihatsu-tosyo/menu-kehatu)
このページの作成所属
環境農林水産部 みどり推進室みどり企画課 都市緑化・自然環境グループ
ここまで本文です。