第10回みどりのまちづくり賞(大阪ランドスケープ賞2021)作品集「第10回記念誌」

更新日:2022年7月14日

みどりのまちづくり賞 大阪ランドスケープ賞2021

   みどりのまちづくり賞は、みどりの風を感じる大都市・大阪」を推進する大阪府、「自然と人間との共生」を掲げる公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会、並びに、「みどり豊かなランドスケープデザインとマネージメント」を目指す一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部の3者が共催で実施しています。
  かけがえのないみどりを守り、増やし、豊かな環境を後世に残し、魅力的なまちづくりを進めるためには、駅前や企業の敷地、公共施設の周辺などのセミパブリック空間をまち並みと調和した花や緑あふれる美しい景観として創造し、さらにそれらを実現するために取り組まれている多くの人々が笑顔でつながることが大切です。
   本賞では、みどりのまちづくりに貢献する「まちが美しくなるみどりづくり」・「まちが笑顔になるみどりづくり」に取り組まれた方々を表彰し、みどりへの理解が進み、美しい大阪のまちづくりに寄与できますことを念願しています。

総評

審査委員長 増田昇

  ますだいいんちょう

昨年度は、新型コロナ感染症の蔓延により中止となりましたが、本年は再開でき、お陰様でちょうど10年目の節目を迎えます。
  コロナ禍の中での再開となりましたが、幸いなことにランドスケープデザイン部門は21作品の応募がありましたが、活動が中心となるマネジメント部門は影響を受け、残念ながら5件の応募に留まりました。
  1次審査は現地写真を含む書類審査を実施し、デザイン部門は10作品、マネジメント部門は2件を2次審査の対象として選出しました。2次審査は通常現地審査を実施して行いますが、本年は緊急事態宣言が発出されており、デザイン部門は現地の状況がより詳細に把握できるようスタッフが極力客観的に撮影した動画を用い、マネジメント部門は活動に関するより詳細な補足資料を提出いただいて実施しました。
   その結果、デザイン部門は知事賞、協会長賞、支部長賞の3賞がそれぞれ1作品、奨励賞が3作品選出され、マネジメント部門は奨励賞は無く、知事賞と協会長賞の3賞がそれぞれ1件ずつ選出されました。
 デザイン部門では、南北に細長い都市公園「松原公園」で歴史的情緒を表出する高槻市のシンボルとなる風景、明治期半ばから大正期に掛けて造営されてきた「藤田美術館の庭園」をより深く周辺の公園と一体なるように改修された風景、「緑のざぶとん」と称した「東大阪市文化創造館」前の街角広場を創出した風景がそれぞれ3賞に選出され、家主の庭を活用した「Keyakinomori」、吹田操車場跡地に建設された「健都レールサイド公園」、商店街に面したリノベーション施設「大正通ポケット」がそれぞれ奨励賞に選出されました。
   マネジメント部門では、大阪府から奈良県にまたがる竹内街道沿道に整備された「緑の一里塚」を活動の場とする「街道沿道の緑の一里塚設置」の取り組みと、公園管理運営を担う企業と地域の緑のNPOによって取り組まれている「市民の森(鏡伝池緑地)」をそれぞれ3賞に選出しました。
 本年は新型コロナ感染症蔓延の影響で現地審査を実施することが出来ず、動画や資料での選考の難しさを痛感しました。それというのも、やはりランドスケープは、単に視覚的な情報や機能に関わる情報だけで捉えられたり、感知しているのでなく、5感とともに総覚も含め、体全体で感知し、捉えられるものであるからです。お陰様で、このことを再認識できる格好の機会となりました。

ランドスケープデザイン部門 大阪府知事賞

松原公園

まつばらこうえん

所在地 高槻市八丁畷町、松原町
事業主 高槻市
設計者 株式会社ランテック計画事務所
施工者 三協開発株式会社、有限会社ワカバ

   松原公園は慶安2年高槻城初代藩主が高槻城から西国街道に通じる道路を新設し、その際クロマツを植えた八丁松原が始まりである。市の中心市街地にありながら江戸時代からの由緒あるクロマツが現在でも56本立ち並び、歴史情緒ある風景を創出している。南北両端の出入り口に設置された江戸時代の道標をイメージした園名柱や石積擁壁、石畳をイメージした舗装材などとともに府道と公園との境界に築地塀が設けられ、かつて参勤交代が行われていた当時を彷彿とさせる歴史性の継承が強く意図されている。また、風景の基調となるクロマツと調和がとれ、四季折々の花や紅葉等が楽しめる中低木が2千本余り植栽されており、豊かな地被植物とともに歴史街道を華やかに彩っている。 

  隣接する府道の拡幅工事によって失われる公園面積を確保するために、再生、新たな植栽整備、園路舗装等が行われるとともにスロープの設置などバリアフリー化も図られている南北に細長い約330mの都市公園である。

  多くの人々が行き交う市のシンボル的な風景を創出しており、多くの市民が憩いながら通行している。

  講評:大阪府立大学名誉教授 増田 昇

ランドスケープデザイン部門 公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞

公益財団法人 藤田美術館

ふじたびじゅつかん


事業主 公益財団法人 藤田美術館
所在地 大阪市都島区網島町
設計者 大成建設株式会社 関西支店 一級建築士事務所
施工者 大成建設株式会社 関西支店

  藤田美術館は、関西経済界で活躍した藤田伝三郎が収集した美術品を収蔵し、これまでも春・秋の展覧会で多くの人々に親しまれてきました。敷地は、大正期に営まれた伝三郎とその子息の邸宅の一部にあたり、戦前までは隣接する大阪市毛馬桜ノ宮公園藤田邸地区とは一体でした。こうした歴史を踏まえ、美術館の周囲にめぐらされていた塀が撤去され、まちや公園に開かれたランドスケープが創出されたことは大きく評価されるでしょう。
   多宝塔や飛鳥・奈良時代の礎石を用いた「回顧の庭」、数寄者(茶人)としても活躍した伝三郎親子の伝統を受け継ぐ「茶の湯の庭(露地)」、「見立ての庭(枯山水)」など、公園と連続するように新たにデザインされた美術館の庭園は、「庭の文化」と「園の芸術」に親しむ『知の庭園』を目指すもので、既存の樹木を保存し自生種を用いることで生物環境の保全に配慮されています。
  漆喰壁を多用した美術館の建築には、旧収蔵庫の窓や床材が転用され、土間にも畳石を転用するなど、古と現在をつなぎ、また都市空間と美術館をつなぐ工夫に富んでいます。人々が集い、憩い、楽しむ場として長く親しまれることを願います。

 講評:京都芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授  仲 隆裕

ランドスケープデザイン部門  一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞

東大阪市文化創造館

ひがしおおさかしぶんかそうぞうかん

所在地 東大阪市御厨南
事業主 東大阪市、PFI東大阪文化創造館株式会社
設計者 株式会社佐藤総合計画、株式会社大林組、設計組織プレイスメディア
施工者 株式会社大林組

   商店や住宅がひしめき合う駅前にスッと現れた、上質な緑ゆたかなエントランス空間。通常、市民ホールなどの前は広い舗装空間で処理されがちであるが、利用者の動線をうまくコントロールしながら中央に広い芝生空間が確保されている。周囲の喧騒を和らげ、その芝生空間を、景観的・心理的に快適なものとしている、道路際のクスノキ列植。歩道から利用者を建物エントランスにしっかり誘う一筋の道。園路沿いの縁石にはさりげなく、直線的に照明が組み込まれ、象徴的に夜の園路を引き立てている。外部階段の脇に植えられているシンボルツリーとそれを囲むデッキテラス。植えられているヤマザクラの株立ちは自然樹形で10mを優に超えており非常に立派である。事前に樹木の選別、根回しなどの養生がしっかり施されてきたと見てとれる。回りを囲んでいるデッキベンチは快適なくつろぎの場となるだけでなく、ヤマザクラの根を保護し、さらに生き生きと育たせることに配慮されていると見られ、市民に愛される樹木となるに違いない。全体的に非常にシンプルな構成であるが、随所に配慮されたディテールがあり、垢抜けたデザインが場を上質にしている。

 講評:(株)庭樹園 代表取締役 當内 匡

ランドスケープマネジメント部門  大阪府知事賞

竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会による街道沿道の緑の一里塚設置

たけのうちかいどう

所在地 緑の一里塚設置箇所
活動者 竹内街道・横大路から難波から飛鳥へ、日本最古の官道「大道」から活性化実行委員会

   日本最古の国道と呼ばれる竹内街道・横大路(大道)は、外交の玄関口であった難波津と政治の中心であった飛鳥の宮を結んだもので、その沿道には、長い歴史の中で培われた文化や食・賑わい等の人々を惹きつける多くの魅力が今も数多く残されている。
  街道敷設から1,400年の節目を記念して、平成24年からかつての旅行者の道しるべであった一里塚をモチーフとした「緑の一里塚」が平成25年3月の大阪府松原市での整備を皮切りに、令和元年の奈良県桜井市での設置完了まで数年の年月を掛けて12ヶ所整備されてきた。また、平成24年には大阪府と奈良県に渡る12自治体が標記の実行委員会を設立し、街道まつりをはじめ各所でそれぞれの地域活性化のイベントが開催されている。
  沿道住民はイベントへの参加や日々の街道ウォークを楽しむばかりでなく、年数回の草刈りをはじめとする日々の維持管理を継続して実施されている。街道の歴史や文化を身近に感じられる場となっており、街道の魅力アップはもとより、地域への愛着の醸成にも大きく寄与している。府県をまたぐ壮大な取り組みであり、歴史の重みを感じさせてくれる貴重な取り組みである。

  講評:大阪府立大学名誉教授 増田 昇

公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞

市民の森(鏡伝池緑地)

しみんのもりきょうでんいけりょくち

所在地 枚方市楠葉丘
活動者 京阪ひらかたみどりグループ

   地域に根差して環境保全や緑化に関する事業を推進する民間団体(NPO法人)と、高度な専門技術力を有する地元の造園会社が都市公園の指定管理者としてタッグを組み、花と緑を軸に地域に開かれた丁寧なマネジメントを重ねている良例である。樹木から草本、球根植物に至るまで、各々の得意分野を活かして満遍なく質の高い維持管理を行う体制が構築されているが、なかでも花に関する独創的な取り組みは刮目に値する。花菖蒲、サクラソウ、ハス、菊といった日本の古典園芸植物である伝統的な花の育成管理を精力的に行い、展示会等を介して園内に独自の彩りを添え、来園者の眼を楽しませている。特に花菖蒲は、その品種の多さ(196品種)、株の多さ(3,500  株)において突出しており、技術を広く伝える講習会の開催や最寄駅構内におけるミニ展示等の取り組みも相俟って、多くの人々を誘引している。また、これらの伝統的な花と共に、バラを筆頭に、多様で美しい花々の景が園内随所で四季折々に展開するよう注力している点も特徴的である。コロナ禍においても新たなロックガーデンが誕生し、丁寧な管理のもと美しいアジサイの名所となりつつある。丁寧で高度な技術とそれを活かした多様な試みが、人々と、花と緑のつながりを構築する架け橋となり、地域の住民と公園をつなぎ、地域環境に潤いを与え続けている。

  講評:奈良県立大学地域創造学部地域創造学科 教授 井原 縁

ランドスケープデザイン部門  奨励賞

Keyakinomori

けやきのもり

所在地 東大阪市菱屋西事業主 有限会社森正
設計者 積水ハウス株式会社
施工者 積水ハウス株式会社、積和建設関西株式会社、常陽建設株式会社、杉田造園株式会社

   長瀬川沿いに広がる閑静な住宅地のなかに、ケヤキをシンボルとした新たな居住空間のランドスケープが創出された。敷地一帯は、昭和初期、日本映画の近代化の礎となった帝国キネマ長瀬撮影所が建てられ、跡地に樟蔭学園の創立者森平蔵氏が私邸を建立したという固有の歴史を有する。銘木を駆使して造られたその私邸は、重厚な塀と豊かな緑に囲まれて、敷地隣りに登録有形文化財として残っている。
   もとは一続きの地で緑に覆われていた一画を人々の新たな住まいの場として創造するにあたり、当地の歴史と共に醸成されてきた存在感のある樹木を再利用しつつ、様々なアイレベルで楽しむ植栽を新たに組み合わせることで、独自の軽やかな景を生み出している。一方で、植栽の生育状況や人工物の色調も相俟って現状では隣地の重厚感とやや対照的に過ぎ、今後の植栽の生長と適切な維持管理により、徐々に馴染んでいくことを期待したい。

   講評:奈良県立大学地域創造学部地域創造学科 教授 井原 縁

健都レールサイド公園

けんとれーるさいどこうえん


所在地 吹田市片山町から岸部新町事業主 吹田市
設計者 独立行政法人都市再生機構、株式会社アーバンパイオニア設計、株式会社日本インシーク
施工者 株式会社昭和造園土木、阪神園芸株式会社、株式会社理研グリーン、タイキ・井畑造園土木特定建設工事共同企業体

   操車場跡地への国立循環器病研究センター移転を契機に進められてきた北大阪健康医療都市(健都)は「健康・医療のまちづくり」をテーマに据えており、本公園もその一翼を担うものです。
   公園を核に利用者が主体的な健康づくりを実現できるデザインの工夫が随所になされ、先進的な取り組みとして評価できます。特に鉄道沿いの細長い敷地を活かしながら、利用者の年代や体力等にあわせた細やかなゾーニングは、多様な健康遊具とそれを利用する人による様々なシーンを公園内随所に形成しています。
  今後は、医療機関ほかとのさらなる連携により公園から生まれるコミュニティや活動が充実し、魅力ある公園づくりの担い手として育っていくことを期待します。

  講評:大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻 助教 松本 邦彦

大正通ポケット

たいしょうどおりぽけっと

所在地 柏原市大正
事業主 有限会社滋賀建物管理
設計者  Design‐SU(デザインエスユー) 白須寛規
施工者 株式会社西村興産

  老朽家屋・店舗が連坦する市街地を、どのように更新していけばよいのか。柏原駅から続く古い商店街に面したリノベーション施設「大正通ポケット」は、難題にアプローチした好例だ。
  一群の敷地を視野に、ミクロなガーデンづくりから始められた再生の方法論は、市街地の一角で空間と生業と人々の関係性を再起動することに成功している。街区の文脈になじむ建物と緑地の配置、吟味されたディテールが包容力を宿す。テナントメンバーが中心になって担う、日常的な管理や、植栽や菜園を活用した工作やお料理、風土に根差したマルシェ等々。ガーデンが涵養するアクティビティが、関係者や参加者の"共"の感性を育んでいる様子がうかがえる。地域・社会へ波及する再生の方法論として、期待が膨らむ。

  講評:大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 特任研究員 弘本 由香里

みどりのまちづくり賞第10回記念誌Since2011

第1回平成23(2011)年度

応募件数 デザイン部門32件、マネジメント部門38件

スケジュール 募集 平成23年4月1日から7月15日
一次審査 平成23年8月23日
二次審査 平成23年9月14日、9月15日表彰式:平成23年10月16日

審査委員

増田昇(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 教授)
嘉名光市(大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻  准教授)
當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

福原成雄(大阪芸術大学環境デザイン科 教授)
二見恵美子(京都光華女子大学客員教授 ランドスケープアーキテクト)

第2回平成24(2012)年度

応募件数 デザイン部門28件、マネジメント部門16件

スケジュール 募集 平成24年6月1日から7月31日
一次審査 平成24年8月27日
二次審査 平成24年9月5日、9月10日表彰式:平成24年10月8日

審査委員 

増田昇(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 教授)
嘉名光市(大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻  准教授)
當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

福原成雄(大阪芸術大学環境デザイン科 教授)
二見恵美子(京都光華女子大学客員教授 ランドスケープアーキテクト)

第3回平成25(2013)年度

応募件数 デザイン部門17件、マネジメント部門10件

スケジュール 募集 平成25年6月1日から7月31日
一次審査 平成25年8月29日
二次審査 平成25年9月25日、10月26日表彰式:平成25年11月23日

審査委員 

増田昇(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 教授)
嘉名光市(大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻  准教授)
當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)福原成雄(大阪芸術大学環境デザイン科 教授)
二見恵美子(京都光華女子大学客員教授 ランドスケープアーキテクト)

第4回平成26(2014)年度

応募件数 デザイン部門17件、マネジメント部門8件

スケジュール 募集 平成26年6月2日から7月31日
一次審査 平成26年9月3日
二次審査 平成26年10月15日、10月22日表彰式:平成26年11月23日

審査委員

増田昇(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 教授)
嘉名光市(大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻  准教授)
當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

仲 隆裕(京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授) 井原 縁(奈良県立大学地域創造学部地域総合学科 准教授)

第5回平成27(2015)年度

応募件数 デザイン部門20件、マネジメント部門8件

スケジュール 募集 平成27年6月1日から7月31日
一次審査 平成27年9月1日
二次審査 平成27年9月24日、10月2日表彰式:平成27年11月23日

審査委員

増田昇(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 教授)
嘉名光市(大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻  准教授)
當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

仲 隆裕(京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授) 井原 縁(奈良県立大学地域創造学部地域創造学科 准教授)

第6回平成28(2016)年度

応募件数 デザイン部門17件、マネジメント部門20件


スケジュール 募集 平成28年6月1日から7月28日
一次審査 平成28年9月6日
二次審査 平成28年10月7日、10月13日表彰式:平成28年11月23日

審査委員

増田 昇(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 教授)
嘉名光市(大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻  准教授)
當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

仲 隆裕(京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授)

井原 縁(奈良県立大学地域創造学部地域総合学科 准教授)

第7回平成29(2017)年度

応募件数 デザイン部門15件、マネジメント部門14件

スケジュール 募集 平成29年6月1日から7月31日
一次審査 平成29年8月24日
二次審査 平成29年9月13日、9月21日表彰式:平成29年11月23日

審査委員

増田昇(大阪府立大学研究推進機構 特認教授 植物工場研究センター長)

當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

仲 隆裕(京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授) 井原 縁(奈良県立大学地域創造学部地域総合学科 准教授)

第8回平成30(2018)年度

応募件数 デザイン部門18件、マネジメント部門16件

スケジュール 募集 平成30年6月1日から7月31日
一次審査 平成30年8月22日
二次審査 平成30年9月11日、9月13日表彰式:平成30年10月31日

審査委員

増田昇(大阪府立大学研究推進機構 特認教授 植物工場研究センター長)

當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

仲 隆裕(京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授) 井原 縁(奈良県立大学地域創造学部地域創造学科 准教授)

第9回令和元(2019)年度

応募件数 デザイン部門22件、マネジメント部門19件

スケジュール 募集 令和元年5月20日から7月19日
一次審査 令和元年8月9日
二次審査 令和元年9月2日、9月5日表彰式:令和元年11月1日

審査委員

増田昇(大阪府立大学研究推進機構 特認教授 植物工場研究センター長)

當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

仲 隆裕(京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授)

井原 縁(奈良県立大学地域創造学部地域創造学科 教授)
松本 邦彦(大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻 助教

第10回令和3(2021)年度

応募件数 デザイン部門21件、マネジメント部門5件

スケジュール 募集 令和3年5月17日から7月21日
一次審査  令和3年8月10日
二次審査  令和3年9月9日表彰式:令和3年10月26日

審査委員

増田昇(大阪府立大学 名誉教授)當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)
弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究科 特任研究員)

仲 隆裕(京都芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授)
井原 縁(奈良県立大学地域創造学部地域創造学科  教授)
松本 邦彦(大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻 助教)

募集対象は、大阪府内における府民、団体、企業、市町村などが実施している、みどりの景観づくり及び活動。一次審査は書類審査、二次審査は現地審査。

第10回を記念して

愛称「大阪ランドスケープ賞」に託す思い」

審査委員長:増田 昇(大阪府立大学 名誉教授)

ますだいいんちょう

  ランドスケープの力によって大都市大阪がより魅力ある都市となるようにとの思いで本賞の審査委員長をお引き受けしてから早や第10回を数えることとなりました。
  この間、デザイン部門では公園だけに留まらずマンションや商業・業務ビル、キャンパスや病院等、多様な用途で、その場の地歴や時代的要請を読み解き、新たな発想や技術を駆使して素晴らしいランドスケープがプロフェッションの手によって創造されてきました。
   マネジメント部門では、公園や街路といった公共空間を中心に、市民の方々によって親しみのあるランドスケープが創造されるとともに、プロフェッションによって高度にマネジメントされたランドスケープも創造されてきました。
   ランドスケープは、デザインの力によって新たに創造されるとともにマネジメントの力によって育てられます。これからも、デザインとマネジメントが融合し、大阪のランドスケープを先導するモデルが数多く続くことを祈念しています。

審査委員:當内 匡((株)庭樹園 代表取締役)

とううちいいん

  審査を通じて、素晴らしいランドスケープデザインとは、緑のボリュームや見た目の美しさだけではなく、歴史や場の特性の読み解き、地域や利用する人々への配慮、“生きもの”としての緑に対する感性などをしっかり形にすることが重要であることがよくわかりました。また、花や緑を通した活動は、街を単に綺麗にするのではなく、人と人との出会い・コミュニケーションを育み、地域を活性化するかけがえのない社会的要素であることも学ばせて頂きました。

審査委員:弘本 由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 特任研究員)

  ひろもといいん

 奇しくも新型コロナウィルスのパンデミックの中で、第10回を迎えたみどりのまちづくり賞。人と自然の持続的で豊かな関係性のあり方、災禍からの回復や一人ひとりのウェルビーイングを支えるために、生活とともにあるランドスケープがいかに大切なものか、改めて実感しています。振り返れば、そのために必要なデザインとマネジメントの優れたナレッジとネットワークが、みどりのまちづくり賞によって都市の中に根を張り息づいていることに、大きな希望を感じています。

審査委員:仲 隆裕(京都芸術大学芸術学部歴史遺産学科  教授)

なかいいん

  大阪は豊かな山々と水に恵まれ、また歴史遺産も豊かなまちです。この伝統を継承し、府内全域において素晴らしいデザインの緑が生み出されてきました。受賞作品は他都市のみどりのまちづくりにも参考にされることでしょう。
   審査委員として心象に残ったことは、出会った人々の生き生きとした姿です。緑を守り作り育てることで人々を幸せにする、というまちづくりが、今後も発展していくことを願っています。

審査委員:井原 縁(奈良県立大学地域創造学部地域創造学科  教授)

いはらいいん  

  回を重ねるにつれ、両部門共に応募内容の広がりと充実度が向上してきたと感じている。デザイン部門では、その土地固有の来歴を上手く継承しつつ、新たなデザインを吹き込み質の高い風景を再構築する、継承と創造の優れたデザインを多く目にするようになった。マネジメント部門では、応募数の増加と共に多様な主体・場所の活動がみられるようになり、ただし共通して柔軟で風通しの良い仕組みが構築されている点が印象的であった。これらの良例が牽引し、大阪各地で質の高いランドスケープが創出され、かつ育まれていくサイクルが着実に構築されつつあるといえよう。

審査委員:松本  邦彦(大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻  助教)

 まつもといいん

  デザイン賞とともにマネジメント賞があり、地域の方々の活動が対象となることが本賞の特徴の一つです。マネジメント賞の事例の多くでは、仲間を増やしながら、皆で緑の機能とそれにふれあう楽しみを共感しているという点が共通しています。これは地域の良さを認識し、その保全に主体的に関わる「まちづくり」の本質を示すものであり、本賞を通じてこれからも緑がまちづくりに与える効果が広く発信されることを期待します。

前審査委員:二見 恵美子(京都光華女子大学客員教授、ランドスケープアーキテクト)

ふたみいいん

 10年の歩みの中、応募いただいた企業や個人の皆様には日々のご努力とみどりに対する熱い思いに心より感謝を申し上げます。
  審査に際し肝に銘じていたことは、作品の規模の大小ではなく、周囲への影響力や将来の展望こそが重要だということです。
  まちの美しい景観やみどりは周囲に良い影響を与え、市民の意識も変えていき、何年か後には世界に誇れるまちづくりが完成します。
  これこそみどりのまちづくり10年の歩みの意義深い事だと思います。

事務局

大阪府都市整備部公園課長

   大阪府知事賞は、みどりの風を感じる大都市・大阪の実現を目指して、みどりのまちづくりに貢献する“まちが美しくなるみどりづくり”や“まちが笑顔になるみどりづくり”に取り組まれた方々を表彰しています。これまでデザイン部門、マネジメント部門合わせて19作品が受賞されました。今後も、本賞の取組みを通して、公共と民有地が一体となったみどりの空間づくりや地域コミュニティの活性化が進むことを願っています。

公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会企画事業部長

   花博記念協会は1990年の花の万博の理念継承を目的に基本理念「自然と人間との共生」のもと、様々な事業を行っておりますが「みどりのまちづくり賞」もその1つです。これまで受賞された皆様はランドスケープデザイン・マネジメントを通して「自然と共生する都市の創造」に大きな貢献をされました。今後もこのような活動が益々広がりを見せることにより、大阪が世界に誇れるまちとなるきっかけとなれば、と願っております。

ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部 支部長

   当協会は、計画・設計業務を通じ半世紀にわたり、関西を中心に公共空間等の質的向上に取り組んできました。大阪ランドスケープ賞は、広く成果を募り顕彰するとともに、高度な社会性を顕在化させることで、価値観の共有と一般化を目指すものです。デザインとマネージメントは、空間と時間に文化的価値を宿らせることのできる技術です、これまでの10年を礎に、応募者の方々と共にさらなる技術の継承と発信に取り組みたいと思います。

みどりのまちづくり賞 歴代受賞作品

歴代受賞作品【デザイン部門】(第1回から第10回)

第1回平成23年

大阪府知事賞 中之島公園 大阪市北区中之島

㈳ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 ウェリス上本町ローレルタワー 大阪市天王寺区上本町
大阪府都市緑化フェア実行委員会委員長賞 シャレール東豊中 豊中市東豊中
大阪府都市緑化フェア実行委員会委員長賞 サンマークスだいにち 守口市大日東町
特別賞 からほり倶楽部 惣 -長屋草屋根- 大阪市中央区瓦屋町

第2回平成24年

大阪府知事賞 パークシティ南千里丘 摂津市南千里丘
㈶国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 プール学院中学校・高等学校  大阪市生野区勝山北
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 田島大阪ビル 大阪市西区京町堀

第3回平成25年

大阪府知事賞 大阪木材仲買会館 大阪市西区南堀江
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 小松製作所大阪工場コマツ里山枚方市上野
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞  ブランズシティ都島友渕町  大阪市都島区友渕町
奨励賞 パナホーム「つながりのひろば」 豊中市新千里西町
奨励賞 ガーデンプレイス鶴見 大阪市鶴見区今津南

第4回平成26年

大阪府知事賞 グランフロント大阪 大阪市北区大深町
大阪府知事賞 中之島 四季の丘・ダイビル本館  大阪市北区中之島
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 ライオンズ南千里 佐竹台グランハート  吹田市佐竹台
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 GULI GULI(グリグリ) 池田市鉢塚
奨励賞 あべのハルカス  大阪市阿倍野区阿倍野筋
奨励賞 シティテラス今福鶴見  大阪市城東区今福東

第5回平成27年

大阪府知事賞 立命館大学大阪いばらきキャンパスおよび岩倉公園の一体的なランドスケープ  茨木市岩倉町、西中条町
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 クマリフトR&Dセンター  茨木市彩都あさぎ
奨励賞 大阪府立精神医療センター  枚方市宮之阪
奨励賞 田辺三菱製薬本社ビル 大阪市中央区道修町

第6回平成28年

大阪府知事賞 新ダイビル 堂島の杜 大阪市北区堂島浜
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 イオンモール堺鉄砲町 堺市堺区鉄砲町
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞  公益財団法人浅香山病院(一般科) 堺市堺区今池町
審査委員長特別賞  YANMAR FLYING-Y BUILDING(ヤンマーフライングワイビルディング)  大阪市北区茶屋町

第7回平成29年

大阪府知事賞 ダイキン工業株式会社
テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)(テクノロジー・イノベーションセンター)の森 摂津市西一津屋
奨励賞 グランドメゾン千里中央東丘 豊中市新千里東町
奨励賞 コイズミ緑橋ビル 大阪市東成区東中本

※「P15から33の作品紹介は、第1回から第9回の三賞受賞者を対象に写真提供とコメントを依頼し、協力が得られた作品について記載しています。
なお、三賞とは大阪府知事賞、(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞、(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞を指します。

第8回平成30年

大阪府知事賞 公益財団法人日本生命済生会 日本生命病院  大阪市西区江之子島
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞  Five Hills 欅
堺市堺区南三国ケ丘
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞  関西電力病院
大阪市福島区福島
審査委員長特別賞  FOREST SATAKEDAI (ふぉれすと・さたけだい)吹田市佐竹台
奨励賞 山田池公園川原広場 枚方市出屋敷
奨励賞 プロムナーデ関目 大阪市城東区古市

第9回令和元年

大阪府知事賞 大枝公園 守口市松下町
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 Lieuveni(r ルヴニール) 四條畷市岡山東
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 関西外国語大学御殿山キャンパス・グローバルタウン 枚方市御殿山南町
奨励賞 アサヒファシリティズ蛍池寮 楓 豊中市蛍池東町
奨励賞 プレミストタワー大阪新町ローレルコート 大阪市西区新町

第10回令和3年

大阪府知事賞 松原公園 高槻市八丁畷町、松原町
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 公益財団法人 藤田美術館大阪市都島区網島町
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 東大阪市文化創造館 東大阪市御厨南
奨励賞 keyakinomor(i ケヤキノモリ) 東大阪市菱屋西
奨励賞 健都レールサイド公園 吹田市片山町から岸部新町
奨励賞 大正通ポケット 柏原市大正

歴代受賞作品【マネジメント部門】(第1回から第10回)

第1回平成23年

大阪府知事賞 新川姫蛍と花を守る会 高槻市南庄所町
(社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 中之町フラワーウェーブ 堺市堺区中之町西
(財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 竹林整備活動 豊中市新千里東町他
大阪府都市緑化フェア実行委員会委員長賞 みんなで育てよう 緑と花いっぱいの島本町 島本町
大阪府知事賞 中之町フラワーウェーブ 堺市堺区中之野町西

第2回平成24年

大阪府知事賞 中之町フラワーウェーブ 堺市堺区中之野町西
㈶国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 赤坂アジサイロード 堺市南区赤坂台
奨励賞 茨木交流倶楽部 花咲かせ隊 茨木市見付山
奨励賞 花と緑の会いぶき 交野市天野が原

第3回平成25年

奨励賞 ボランティアによる公園内の花だんの手入れ
(寝屋川公園はなかずき) 寝屋川市寝屋川公園
奨励賞 大阪大学豊中キャンパス内での竹林を接点とした共生活動(竹の会コラボ) 豊中市待兼山町
奨励賞 箕面森町みどりの里づくり 箕面市森町

第4回平成26年

(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 高槻景観園芸クラブ 高槻市
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 森のみどり公園 公園の施設管理、草花・樹木の植栽管理 泉大津市森町

第5回平成27年

大阪府知事賞 豊島公園を拠点にリーダー会と花とみどりの相談所が協働するみどりの支援活動 豊中市曽根南町(豊島公園内)
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 東住吉区クラインガルテン広場大阪市東住吉区矢田
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 大阪ステーションシティ 大阪市北区梅田
奨励賞 悠久の松林づくり 堺市西区浜寺公園町(浜寺公園内)

第6回平成28年

大阪府知事賞 泉大津市緑化ボランティア協議会 泉大津市内
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 島本町緑と花いっぱいの会  島本町内

奨励賞 環境とフラワーロード 大阪市城東区内(蒲生四丁目交差点)
奨励賞 城北川花いっぱいプロジェクト 大阪市城東区内(城北川遊歩道)
奨励賞 すみれ・花フレンズ 大阪市城東区古市
奨励賞 みどりのまちづくり活動賞 希望の開拓  菊サロン 富田林市高辺台
奨励賞 みどりのまちづくり活動賞 「城東区はなびとコスモスタッフの会」の花と緑のまちづくり活動 大阪市城東区今福西(鯰江公園内)

第7回平成29年

大阪府知事賞 ガーデンシティコープ金剛東すみれ会 富田林市津々山台
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 長池オアシス管理会 熊取町長池
みどりのまちづくり活動賞 花咲かしんきん運動 三国ケ丘支店ほか全70店舗
審査委員長特別賞 UR都市機構千里青山台団地 吹田市青山台

第8回平成30年

大阪府知事賞 アドプト・ロード・万博北 茨木市美穂ヶ丘地内、吹田市千里万博公園地内ほか
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 北加賀屋みんなのうえん大阪市住之江区北加賀屋
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 ばら庭園の品質向上と活性化 堺市西区浜寺公園町(浜寺公園内)
審査委員長特別賞 えびえにし防災広場 大阪市福島区海老江
奨励賞 樹木再生プロジェクト(さいプロ) 岬町淡輪地先せんなん里海公園全域

第9回令和元年

大阪府知事賞 なんばパークス 大阪市浪速区難波中
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 「新・里山」・「希望の壁」
大阪市北区大淀中
(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞 大泉緑地「ふれあいの庭」 堺市北区金岡町
審査委員長特別賞 大阪府立園芸高等学校ビオトープ部 池田市八王寺
奨励賞 エリアマネジメントで育てる御堂筋コンテナガーデン 淀屋橋から本町までの御堂筋沿道
奨励賞 プレーパークこうりがおか 枚方市香里ケ丘桑ヶ谷の緑地

第10回令和3年

大阪府知事賞 竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会による街道沿道の緑の一里塚設置 
緑の一里塚設置場所 大阪府(大阪市、堺市、松原市、羽曳野市、太子町)、奈良県(葛城市、大和高田市、橿原市、桜井市)
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会会長賞 市民の森(鏡伝池緑地)  枚方市楠葉丘

ランドスケープデザイン部門

第1回大阪府知事賞
中之島公園

なかのしまこうえん


所在地 大阪市北区中之島

整備年度 平成21年度
事業主 大阪市ゆとりとみどり振興局(当時)
設計者 (株)現代ランドスケープ

作品の概要

 本作品は、明治24年開設の風致公園(4.7ha)を対象とした再整備事業により実現しました。都心の貴重な水辺や歴史・文化が、将来に渡り暮らしに生き続けることを目標にしました。

受賞後の状況

 居住者が増える中、散歩や運動、食事や遊び等日常使いを楽しむ市民の暮らしが根付いています。今後、これまで以上に公共空間の変わらぬ価値感の共有と波及が進み、未来を築く礎となることを願っています。

第1回 一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
ウェリス上本町ローレルタワー

ウェリスうえほんまちろーれるたわー

所在地 大阪市天王寺区上本町

整備年度 平成19年度
事業主 NTT都市開発(株)、近鉄不動産(株)
設計者 鳳コンサルタント(株)環境デザイン研究所
施工者 清水建設(株)

作品の概要

 台地と大地、名水と湧水をコンセプトに、緑のマウンドと水盤を用いてパブリックとプライベート空間の両立を目指した都市型超高層住宅のランドスケープデザイン。

受賞後の状況

 緑のマウンドと水盤は適切に維持管理され、パブリックとプライベート空間の両立は保たれている。また街角の緑の一部を花壇として改修し、住民主体で管理し利用されている。

第2回大阪府知事賞
パークシティ南千里丘

ぱーくしてぃみなみせんりおか

所在地 摂津市南千里丘

整備年度 平成22年度
事業主 三井不動産レジデンシャル(株)
設計者 鳳コンサルタント(株)環境デザイン研究所
施工者 (株)熊谷組

作品の概要

 環境配慮型の新しい街づくりにおける風景のあり方として、千里の里の風景をモチーフとした8つの庭を街角に散りばめることで、全体として魅力ある街の風景の創出を試みた。
受賞後の状況
 一時、強剪定により著しく樹形が損なわれたが、現在やや回復しつつある。一方、緑の補修が必要な箇所も散見される。今後はより的確な造園技術による維持管理を期待したい。

第2回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
プール学院中学校・高等学校

ぷーるがくいん

所在地 大阪市生野区勝山北

整備年度 平成20年度
事業主 (学)プール学院
設計者 (株)竹中工務店、(株)都市環境ランドスケープ
施工者 (株)竹中工務店

作品の概要

 住宅街に囲まれたキャンパスにせせらぎを導入し、生徒や近隣の住民が自然と触れ合う機会を創出した。せせらぎはビオトープから始まり、キャンパスを貫き中庭の滝となって終了する。
受賞後の状況
 ビオトープの樹木は順調に成長し、学院や近隣に憩いの空間を生み出している。地域の植生に合わせたランドスケープにも鳥や虫が集まり、人と自然の共生を考える機会となる。

第2回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
田島大阪ビル

たじまおおさかびる

所在地 大阪市西区京町堀

整備年度 平成20年度
事業主 田島ルーフィング(株)
設計者 (株)日建設計
施工者 (株)竹中工務店

作品の概要
 外部バルコニーと壁面を積極的に緑化した小面積ながら都市の中で自然を感じられる環境建築。
受賞後の状況
 バルコニーや壁面の緑は建築の大半を覆うまで成長し、みどりの少ない大阪においてその存在感を高めている。

第3回大阪府知事賞
大阪木材仲買会館

おおさかもくざいなかがいかいかん

所在地 大阪市西区南堀江整備年度 平成25年度
事業主 大阪木材仲買協同組合
設計者 (株)竹中工務店
施工者 (株)竹中工務店

作品の概要

 樹齢65年をこえ地域に親しまれた桜を中心として、都市部で木をふんだんに用いた建物と一体となる「都市の中の森」とも呼べる緑地を計画した。
受賞後の状況
 竣工後8年が経過したが、毎年桜を背景に写真をとる親子の姿が見られる。竣工時に新たに植樹した桜も大きく育ち、長きにわたって都市の風景をつないでゆくことを願う。

第3回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
ブランズシティ都島友渕町

ぶらんずしてぃみやこじま

所在地 大阪市都島区友渕町

整備年度 平成24年度
事業主 東急不動産(株)、伊藤忠都市開発(株)
設計者 鳳コンサルタント(株)環境デザイン研究所、(株)IAO(アイエーオー)竹田設計
施工者 (株)長谷工コーポレーション

作品の概要

 "TSUNAGU(つなぐ)"をコンセプトワードとして都市と住宅、内と外、人と自然、様々なものをつなぐインターフェイスになる風景の創造を試みています。

受賞後の状況

 植栽が成長し、落ち着いた住宅の門構えになっています。その緑陰で居住者と来訪者が立ち話をしたり、子供が虫をとったり、様々なつながりが生まれています。

第4回大阪府知事賞
グランフロント大阪

ぐらんふろんとおおさか

所在地 大阪市北区大深町

整備年度 平成25年度
事業主 NTT都市開発(株)、(株)大林組、オリックス不動産(株)、関電不動産(株)、新日鉄興和不動産(株)、積水ハウス(株)、(株)竹中工務店、東京建物(株)、日本土地建物(株)、阪急電鉄(株)、三井住友信託銀行(株)、三菱地所(株)
設計者 鳳コンサルタント(株)環境デザイン研究所、(株)日建設計、(株)三菱地所設計、(株)NTTファシリティーズ、(株)大林組、(株)竹中工務店、(株)ランドスケープデザイン、(株)安藤忠雄建築研究所
施工者 梅田北ヤード共同企業体((株)大林組、(株)竹中工務店)

作品の概要

 大阪駅前の都心複合開発。水と緑で都市の骨格をつくるとともに、駅前広場、都心の森(ザ・ガーデン)、屋上庭園などの大小様々な顔を持つ都市の庭をネットワークさせた。
受賞後の状況
適切な管理により成熟した緑の四季の変化が演出する多様なパブリックスペース(都市の庭)が効果的に利用されている。今後2期エリアとの連携による相乗効果に期待したい。

第4回大阪府知事賞
中之島 四季の丘・ダイビル本館

なかのしましきのおか

所在地 大阪市北区中之島

整備年度 平成24年度
事業主 関電不動産(株)、ダイビル(株)
設計者 (株)日建設計
施工者 (株)大林組、住友林業緑化(株)

作品の概要

 都市レベルでの歩行者ネットワーク機能を担う水都大阪・中之島のシンボルとして、周囲の高層建築の中の緑あふれるオアシスとなる「中之島四季の丘」。

受賞後の状況

 新美術館へのブリッジも接続し、都市のネットワーク機能を有する丘となりつつある。中之島のオアシスとして、ますます多くの人々に親しまれる存在になっている。

第4回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
ライオンズ南千里 佐竹台グランハート

らいおんずみなみせんり

所在地 吹田市佐竹台

整備年度 平成24年度
事業主 (株)大京、関電不動産(株)、(株)長谷工コーポレーション
設計者 (株)長谷工コーポレーション
施工者  (株)長谷工コーポレーション

作品の概要

 成熟した佐竹台の環境の継承をテーマとし、千里緑地の緑と繋がる景観形成や地域に開放された安全な遊歩道の整備、せせらぎのある広大な中庭空間を創造した集合住宅です。
受賞後の状況

 竣工後9年経過していますが良好な状態で維持されており、お住まいの方々や管理される方々に親しまれ大切に育てて頂ける緑化空間づくりを目指したいと改めて感じました。

第4回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
GULI GULI(グリグリ)


ぐりぐり

所在地 池田市鉢塚

整備年度 平成25年度
事業主  GULI GULI(グリグリ)
設計者 (株)荒木造園設計
施工者 (株)荒木造園設計

作品の概要

 屋久島をテーマとした庭園。既存樹(ラクウショウ)・庭の高低差を活かし、せせらぎ、滝、池を造ることで風のそよぎや水音、四季折々の色の変化を苔庭の中で感じられる庭。

受賞後の状況

 木々が大きく育ち、屋久島の森の雰囲気を作庭時よりも感じられる庭に育ってきました。地域緑化やCSRにも取り組み、これからも質の高い環境の創造に取り組んで行きます。

第5回大阪府知事賞
立命館大学大阪いばらきキャンパスおよび岩倉公園の一体的なランドスケープ

りつめいかんだいがく

所在地 茨木市岩倉町、西中条町

整備年度 平成27年度
事業主  キャンパス:(学)立命館
公園 茨木市(発注者:都市再生機構)
設計者 キャンパス (学)立命館、(株)山下設計、(株)戸田芳樹風景計画、(株)竹中工務店公園:(独)都市再生機構、(株)ヘッズ、(株)環境緑地設計研究所
施工者 キャンパス (株)竹中工務店、公園 (株)タイキ、(株)グリーンプラニング、(有)前田造園

作品の概要

 立命館大学大阪いばらきキャンパスと岩倉公園(茨木市)は2015年4月に “開かれたキャンパス”として、学生と市民が共に憩い、活動する交流拠点として同時に開設されました。

受賞後の状況

 茨木市との連携協力のもと、キャンパスと公園の一体的な管理を継続し、開設当初の公共的景観を維持しながら、大学と地域の交流拠点として、さらなる発展を目指しています。

第6回大阪府知事賞
新ダイビル 堂島の杜

しんだいびる

所在地 大阪市北区堂島浜

整備年度 平成26年度
事業主 ダイビル(株)設 計 者 (株)日建設計
施工者 (株)大林組、住友林業(株)、(株)稲治造園工務所

作品の概要

 半世紀を経過した先代ビル屋上樹苑の樹木、精神、スケールを継承し、潜在自然植生の構成種を中心とした植栽により、人だけでなく生物にもやさしい「堂島の杜」。
受賞後の状況

 ますます緑の天蓋が大きくなり、都市のオアシスとしてその存在感を高めている。受賞後も定期的に植栽巡回点検や生物調査が行われ、順応的管理が行われている。

第6回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
イオンモール堺鉄砲町

いおんもーるさかい

所在地  堺市堺区鉄砲町

整備年度 平成27年度
事業主 イオンモール(株)
設計者 (株)竹中工務店
施工者 (株)竹中工務店

作品の概要

 工場跡地のスマート・コミュニティ・モール。潜在自然植生を近隣住民の方々と植樹し、緑豊かなオープンスペースを創出した。高度下水処理水によるせせらぎを配し、堺の環濠との景観的連携を図った。

受賞後の状況

 オープン当初苗木だった緑が成長し、多様な生き物が生息する光景を目の当たりにできる。今後さらに都市と自然が共存する開かれた憩いの場になることを期待している。

第6回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
公益財団法人浅香山病院(一般科)

あさかやまびょういん

所在地 堺市堺区今池町

整備年度 平成27年度
事業主 (公財)浅香山病院
設計者 (株)E-DESIGN(イーデザイン)、(株)東畑建築事務所
施工者  鹿島建設(株)

作品の概要

 歴史ある病院の新築事業。来院者と地域貢献にも寄与する景観向上を実現。職員WS(ダブリューエス)によるリハビリプログラム機能を持つ屋上庭園及び緩和ケアの庭を含めたランドスケープ。

受賞後の状況

 丁寧な緑地管理が良好な環境形成を実現。病院のプログラムと連動させた結果である。リハビリの庭は職員の方々の自主的管理もあり、患者との交流の場としても機能している。

第7回大阪府知事賞
ダイキン工業株式会社テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)(テクノロジー・イノベーションセンター)の森

だいきんこうぎょう

所在地 摂津市西一津屋

整備年度 平成27年度
事業主 ダイキン工業(株)淀川製作所
設計者 日建設計・NTTファシリティーズ設計共同企業体
施工者 (株)竹中工務店、住友林業緑化(株)

作品の概要

 四季折々の変化、花の香り、水音が技術者に癒しを与え、感性を刺激し発想のきっかけとなるような研究者のイノベーションの場であり、地域にも貢献するTIC(テクノロジー・イノベーションセンター)の森。

受賞後の状況

 森は成長し、職員や地域の子供たちを対象とした観察会が不定期に開催されている。TIC(テクノロジー・イノベーションセンター)の森で生まれた苗を淀川製作所全体に広げる植樹活動イベントも実施された。

第8回大阪府知事賞
公益財団法人日本生命済生会 日本生命病院

にほんせいめい

所在地 大阪市西区江之子島町

整備年度 平成29年度
事業主 日本生命保険相互会社、(公財)日本生命済生会
設計者 (株)E-DESIGN(イーデザイン)、(株)大林組大阪本店一級建築士事務所
施工者 大林組・大成建設建設共同企業体

作品の概要

 “ひとと医療、まちをつなぐ地域の庭”として、多様なリハビリ機能が風景の中に融け込むデザイン。敷地の高低差を活かした四季を通じ五感で自然を楽しめる病院の公開空地。

受賞後の状況

 低木地被植物を含めた管理もデザイン意図を反映しており、高低差に配した石積みと調和した庭園空間となっている。患者、働く人、地域の方々の佇む姿と共に育まれている。

第8回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
Five Hills 欅

ふぁいぶふるずひのき

所在地 堺市堺区南三国ケ丘

整備年度 平成28年度
事業主 (株)ファイブランド
設計者 積水ハウス(株)大阪南シャーメゾン支店
施工者  積水ハウス(株)大阪南シャーメゾン支店

作品の概要

 街全体の価値を底上げするような圧倒的ファサードの建築と、程よく和らげる造園。奥行きを最大限活用し60mの一本道を設け、樹木のトンネルで空間構成した物件です。

受賞後の状況

 街にスペースを提供し、地域に馴染んでいく。そんな造園を提案していきたい。造園の雄大なデザインと、エクステリアのディテールデザインで上質な空間作りを目指します。

第8回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
関西電力病院

かんさいでんりょくびょういん

所在地 大阪市福島区福島

整備年度 平成27年度
事業主 関西電力(株)
設計者 (株)日建設計
施工者 (株)大林組


作品の概要

 地上部をはじめ建物の屋上部を積極的に緑化。3F屋上庭園では、堂島川沿いの立地環境を最大限に活かした患者さんや病院関係者の憩いの庭園を創出している。

受賞後の状況
 屋上庭園では、常に心地よい川の風を感じることができ、堂島川へのビューと共に患者さんの憩いの場となっている。地上・屋上共にリハビリの場として活用されている。

第9回大阪府知事賞
大枝公園

おおえだこうえん

所在地 守口市松下町

整備年度 平成30年度
事業主 守口市
設計者 (株)空間創研、(株)安井建築設計事務所、(株)SEN(エスイーエヌ)環境計画室
施工者 株木建設(株)、岩田地崎建設(株)、奥アンツーカー(株)、(株)エコ・テクノ、矢野建設(株)、大勝建設(株)

作品の概要

 大枝公園は市街地の貴重な緑を活かし、スポーツと防災をテーマに利用者ニーズに向き合い、多くの市民が利用できる公園として2019年にリニューアルした守口市唯一の地区公園です。

受賞後の状況

 開園2年目から新型コロナウイルス対策による各種の制限を利用者にお願いする状況の中でも多くの市民がスポーツや健康づくり、外遊びを楽しみ親しまれる公園に成長している。

第9回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
Lieuveni(ルヴニール)

ルブニール

所在地 四條畷市岡山東

整備年度 平成30年度
事業主 (株)ナカタコーポレーション
設計者 積水ハウス(株)大阪南シャーメゾン支店
施工者  積水ハウス(株)大阪南シャーメゾン支店

作品の概要

 旧家は生駒石を使った庭。庭に地域の方々を呼び入れるなど、コミニケーションを大切にされるオーナー様。古き造園を継承し、地域の方々と成長する庭となります。

受賞後の状況

 地域のランドマークとなり得るような、上質な造園デザイン物件を作っていきたい。いつも子供たちの笑い声が絶えない癒しの造園を手掛けていきたいです。

第9回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
関西外国語大学御殿山キャンパス・グローバルタウン

かんさいがいだい
所在地 枚方市御殿山南町

整備年度 平成29年度
事業主 (学)関西外国語大学
設計者 (株)日建設計
施工者  (株)竹中工務店

作品の概要
 雁行型の空間構成によって奥へ奥へといざない、出会いと交流のきっかけに満ち溢れた多様性を持つ「まちのようなキャンパス」。

受賞後の状況

 丁寧な維持管理により樹木は成長し、SNSには学生が憩い交流する姿が多く見受けられ、コンセプト通りの出会いと交流の舞台となっている。

ランドスケープマネジメント部門

第1回大阪府知事賞
新川姫蛍と花を守る会

しんかわひめぼたる

開始年度 平成18年度
所在地 高槻市南庄所町

活動の概要

 高槻市街地に残る準絶滅危惧種のヒメボタルを守り、地域に咲く桜と共に河川敷で花を育てています。
 河川敷1kmのごみ拾いや、ヒメボタルの生態調査と保護活動を行っています。

受賞後の状況

 高齢化で会員が減りましたが、大学生の参加や企業の協力も有ります。しかし周辺からの明かりが増え、ホタルの生息環境が悪化しています。次世代に自然の大切さを継承したい。

第1回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
第2回大阪府知事賞
中之町フラワーウェーブ

なかのまちふらわーうぇーぶ

開始年度 平成13年度
所在地  堺市堺区中之町西

活動の概要

 播種・育苗し、季節ごとに花の植替えを行い、「美しい花と緑あふれる公園」づくりに取り組んでいます。毎週2回の活動日以外にも毎日巡回し、日常的に維持管理しています。

受賞後の状況

 中央部の円形花壇から公園の隅々まで花飾り、宿根草も成長し充実してきました。多くの方から感謝の声を頂きます。今後も楽しみながら継続、発展的に取り組んでいきます。

第4回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
高槻景観園芸クラブ

たかつきけいかんえんげいくらぶ

開始年度 平成16年度
所在地 高槻市内8箇所(JR高槻南駅前ガーデンほか)

活動の概要

 「参加して楽しく、活動して仲良く」をモットーに、市内8箇所の植栽ガーデンの花苗の植替えなどの維持管理、また駅前ガーデンのイルミネーションの設置などを行っています。

受賞後の状況

 この活動により、JR駅前の緑地を守ることができたほか、活動を通じて会員それぞれが自らの健康を守り、楽しみができたことをたいへんうれしく思っています。

第4回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
森のみどり公園 公園の施設管理、草花・樹木の植栽管理


もりのみどりこうえん

開始年度 平成10年度
所在地 泉大津市森町

活動の概要

 森のみどり公園は、弥生時代の稲作文化に古道でつながる歴史を感じる街区公園。23年前、森町に初の公園が出来る時に発起した花と緑の植栽管理を担う有志仲間は、今も現役。

受賞後の状況

 活動を重ねた仲間の意思は、月2回の定例作業には必ず出席。そして生き甲斐を語り合う。昔は苗づくりもしたが、今は購入苗。しかし、熟練の手入れによって華やかさを堅持中。

第5回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
東住吉区クラインガルテン広場


ひがしすみよしくらいんがるてんひろば

開始年度 平成21年度
所在地 大阪市東住吉区矢田

活動の概要

 区内を花と緑にあふれ、美しい住みよいまちとすることや、花づくり・やさいづくりを通じ、緑を愛する「地域コミュニティの醸成」をめざして活動しています。

受賞後の状況

 コロナの影響により中止となったイベントが多くあったため、コロナ収束後はイベントの実施や周知を積極的に行い、より一層「地域コミュニティの醸成」をめざしていきたい。

第5回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
大阪ステーションシティ

おおさかすてーしょんしてぃ

開始年度 平成23年度
所在地 大阪市北区梅田

活動の概要

 2011年5月4日に開業した敷地面積約58,000平方メートル、延床面積約390,000平方メートルの大規模複合商業施設です。敷地内は約3,000平方メートルの草花が溢れており、四季折々の風景が各所でお楽しみいただけます。

受賞後の状況

 コロナ禍で全てのイベントを中止していますが、落ち着けば収穫イベントや施設内のオフィスで働く皆様とのワークショップなど幅広く実施していきたいと思います。

第6回大阪府知事賞
泉大津緑化ボランティア協議会 (泉大津市みどりの連絡会)

いずみおおつりょっかぼらんてぃあきょうぎかい

開始年度 平成17年度発足(平成25年度改組平成元年度改称)
所在地 泉大津市内

活動の概要

 市域に山林はなく、衛星都市として農地の住宅化が急伸したため、みどり確保は最下位に近い。行政によるみどり推進の市民啓蒙に呼応し、緑化イベントの企画・共催を推進中。

受賞後の状況

 活動メンバーの増は、高齢社会で難渋。ならば、子育て世代にみどり推進を! 当会起案で、市内竹林の整備と市内幼稚園への七夕配達を、都市づくり部・教育部門と共催して2年。

第6回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
島本町緑と花いっぱいの会

しまもとちょうみどりとはないっぱいのかい

開始年度 昭和56年度
所在地 島本町内

活動の概要

 島本町を緑と花でいっぱいにするための普及並びに自然保護活動や、各種緑化事業の推進、緑化に関する啓発並びに調査研究を行っています。

受賞後の状況

 今春、設立40周年を迎えました。会員の高齢化が課題です。夏場の水やりには少人数でのシフト対応で毎日続けています。「緑と花いっぱいの町にしたい」と頑張っています。

第7回大阪府知事賞
ガーデンシティコープ金剛東すみれ会

ガーデンシティコープこんごうかいすみれかい

開始年度 平成9年度
所在地 富田林市津々山台

活動の概要

 富田林市のSDGs登録団体に申請し、隣のマンションの緑の協力会(同時に始めた団体。最近代表が代わられすごく綺麗になっています。)にもお声掛けしました。夏は蓮が咲き、ヒビスカスサウザンベルなど人気の花が見られます。

受賞後の状況

 熱心だった方が癌になりご主人が少しなさったり、又定年になったので参加させてくださいとか、引っ越してきたので友達の紹介で参加しますなどメンバーの入れ替わりが有りました。その分綺麗に!若返って将来が楽しみ。

第7回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
長池オアシス管理会

ながいけおあしすかんりかい

開始年度 平成12年度
所在地 熊取町長池

活動の概要

 ボランティアメンバーによる毎日の花壇の手入れ、遊歩道の清掃、草刈り、貸し農園の管理。それに加え、夏と秋のイベント開催、近隣小中学校に環境学習の場を提供。

受賞後の状況

 3カ年計画による公園全体のリニューアル工事が行われており、より一層快適な公園となっています。今後もみんなで協力しながら、地元を盛り上げていきたいです。

第8回大阪府知事賞
アドプト・ロード・万博北

あどぷとろーどばんぱくきた

開始年度 平成17年度
所在地 茨木市美穂ケ丘地内、吹田市千里万博公園地内ほか

活動の概要

 道路や溝の塵拾いや落葉回収、葛対策から始めましたが、減らない塵対策として花を植え効果を得て、花が中心になり、落葉や草を使って花を育てる循環も生まれました。

受賞後の状況

 塵や葛が減り当初の目的は達成。会員高齢化で除草負担軽減の必要性から大阪府の草刈と協働中。今後とも会員の弛まぬ努力が続き、世代交代も続けば幸いです。

第8回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
北加賀屋みんなのうえん(みんなのうえん)

きたかがやみんなののうえん

開始年度 平成23年度
所在地 大阪市住之江区北加賀屋

活動の概要

 都市の空き地を耕し生まれた、人々が集うコミュニティ農園。隣接した古民家もくつろげる場所として活用。
 無農薬貸し農園、交流や学びのイベント、食を通じた地域連携を行う。

受賞後の状況

 一般社団法人グッドラックに事業譲渡し、積極的に農園を他地域で展開していく。それに合わせて名称を「みんなのうえん」に変更、2020年に寝屋川で新たに農園を開園。

第8回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
ばら庭園の品質向上と活性化

ばらていえんのひんしつこうじょうとかっせいか

開始年度 平成3年度
所在地 堺市西区浜寺公園町(浜寺公園内)

活動の概要

 現在、約400種6000本のバラを管理しており、日本庭園の風景とバラの魅力の向上に取り組んでいる。
 IPM(アイピーエム)に基づいた病害虫管理により、安心してバラを楽しんでもらう。

受賞後の状況

 台風で倒木したシダレヤナギは抜根後、ハナショウブを植え付け、好評であった。完成間近のアジサイ園も好評で完成が楽しみである。今後も、新たな見所を作っていきたい。

第9回大阪府知事賞
なんばパークス

なんばぱーくす

開始年度 平成15年度
所在地 大阪市浪速区難波中

活動の概要

 日本最大級の屋上庭園を常駐の専属ガーデナーが環境を重視して無農薬で管理。ガイドツアーなど都市部で自然に触れ合う機会の提供や大阪市の緑化リーダー育成も担っている。

受賞後の状況

 「人、都市、自然がもっと一つになるために」というコンセプトのもと、生態系に配慮した植栽管理やオープンスペースの拡充により、人々が安心して集う賑わいの場としたい。

第9回公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長賞
「新•里山」•「希望の壁」

しんさとやまきぼうのかべ

開始年度 平成18年度
所在地 大阪市北区大淀中活動の概要

活動の概要

 「5本の樹」計画(多くの生きものが利用する可能性の高い地域在来樹種を中心に選定)に基づき計画した緑地。有機・減農薬など生態系に配慮した緑地管理を実施しています。

受賞後の状況

 「5本の樹」計画を実践することで、都市部でも鳥や蝶など多くの生きものを招くことができる素敵な共生空間が創れることを、世界に対して発信していきたいと考えています。

第9回一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部長賞
大泉緑地「ふれあいの庭」

おおいずみりょくちふれあいのにわ

開始年度 平成30年度
所在地 堺市北区金岡町

活動の概要

 「ふれあいの庭」の利活用の幅を広げるために、【日々折々の花風景づくり】
 【五感で楽しむ“こと”づくり】【ユニバーサルな情報発信】の活動に取り組んでいます。

受賞後の状況

 訪れる人の興味や関心に沿った場所づくりを心掛けながら、3つのテーマのもとに活動を続けています。草花の植栽は来園者のリクエストを取り入れ楽しんでもらっています。

10回記念パネルディスカッション

 ぱねるディスカッション

10月26日(火曜日)に、花博記念ホールにてみどりのまちづくり賞の表彰式が開催されました。みどりのまちづくり賞が第10回という節目を迎えたということで、これまでの総括も含めた「第 10回記念パネルディスカッション」が、表彰式の後に同会場で開催されました。
 「第10回記念パネルディスカッション」では、まず増田昇審査委員長による『みどりのまちづくり賞10回を振りかえって』という題目で基調講演がありました。基調講演では、ランドスケープの歴史や役割についての説明があり、歴代の受賞作品を振り返りながら、各部門の傾向などを分析されていました。
 その後、過去の受賞者とのパネルディスカッションが、第1部ランドスケープデザイン部門、第2部ランドスケープマネジメント部門で行われました。それぞれの受賞者による作品紹介と、増田審査委員長がコーディネーターとなっての意見交換会が行われました。

パネルディスカッション(デザイン部門)について

《パネラー》受賞者:西辻氏((株)現代ランドスケープ)、國本氏((株)竹中工務店 大阪本店設計部)、小松氏((株)日建設計 都市部門都市デザイングループ)審査委員:當内氏((株)庭樹園 代表取締役)、仲氏(京都芸術大学芸術学部歴史遺産学科 教授)

パネルディスカッションデザインぶもん 

受賞者による作品紹介を通じながら、周辺で暮らす人に楽しんでもらう空間を目指すことや、設計のプロセスにその場を使う人に参加してもらって主体性の意識を醸成することなど、使う人を意識する大切さについて意見が交わされました。また、次の空間づくりに向けて、その場にあるものを活かすことや、効果を周辺に広げていくことが大切だという意見も出ていました。審査委員の方からは、メンテナンスがランドスケープの本質であり、色んな人が関わることで人と自然が繋がる、まさに「造縁」だという話もありました。
 最後には、ランドスケープを通じて、まちと周辺環境が繋がり、地域が魅力的になっていくということで、まちづくりにおけるランドスケープの重要性について考える言葉で締めくくられました。

パネルディスカッション(マネジメント部門)について

《パネラー》受賞者:岡崎氏(南海電鉄(株) 不動産営業本部不動産部)、児玉氏(ガーデンシティーコープ金剛東すみれ会)、中島氏(長池オアシス管理会)審査委員:弘本氏(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 特任研究員)、松本氏(大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻 助教)

パネルディスカッションマネジメントぶもん 

マネジメント部門では、主にコミュニケーションや活動を続けていくための工夫などについて意見が交わされました。コミュニケーションでは、花の写真撮影や花の名前・育て方についての質問など、花が媒介となって交流が生み出されていることが各活動で共通していました。活動を継続していくためには、好きな花を好きな時間に管理できるなど自由が担保されていることや、常に自分のものとして管理していること、変化に気づくこと、活動の中に楽しさがあることが大切だという意見が出ていました。また、会話が生まれることで、参加者や見に来られる方がイキイキとしたり、花を見て笑顔になるのを見るのがやりがいになっているという意見もありました。
 「与えられたものではなく、自分たちで育ててきたからこそ愛着が生まれる。」「1人称のまちづくりが継続において大きな意味があり、マネジメントはクリエイティブと楽しさが次の展開に繋がる。」といった言葉で締めくくられました。
 

しゅうごうしゃしん

▲審査委員および主催者一同の記念集合写真

後援

大阪都市公園協議会、公益社団法人日本都市計画学会関西支部
公益社団法人日本造園学会関西支部、公益社団法人都市住宅学会関西支部
一般財団法人日本造園修景協会阪奈和支部、一般社団法人日本造園建設業協会大阪府支部一般社団法人日本造園組合連合会大阪府支部、阪神造園建設業協同組合、一般社団法人大阪造園業協会、一般社団法人大阪市造園業協会、公益社団法人土木学会関西支部、一般社団法人公園管理運営士会西日本支部都市環境デザイン会議関西ブロック

みどりのまちづくり賞事務局
〒540-0008 大阪市中央区大手前3丁目2-12
大阪府 都市整備部 公園課 企画推進グループ内 電話:06-6941-0351(内線2984)

このページの作成所属
都市整備部 公園課 企画推進グループ

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