平成28年度第3回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】

更新日:2019年3月8日

議題1 「府政運営の基本方針2017」(案)について

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資料1 「府政運営の基本方針 2017」(案) [PDFファイル/572KB]

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※資料に基づいて政策企画部・財務部から説明

【植田副知事】
・ぜひ「(事業の)選択と集中」をお願いしたい。
・2ページにあるように収支不足は560億円、対応しても425億円の不足となっている。
・国全体の税収自体が当初想定したものと比べて芳しくないという部分もあり、今年の年末の地方財政対策の財務省と総務省の議論は、相当厳しいものになるのではないかと言われている。
・特に地方財政の歳出削減を財務省が重点項目の1つとして議論しているという話もあり、予断をゆるさない状況にある。
・各部局においては、事業の選択と集中をきちんとしてほしいと思うので、よろしくお願いしたい。

【竹内副知事】
・来年度の知事重点事業についてだが、自分の部局での事業の重点化・マネジメントはできると思うが、知事重点事業として、政策創造の1から4の項目をやるとなると、部局を越えて動かす予算も考えられる。
・昨年までは(予算を)一定カットして、知事重点事業として、全体を動かすようなコントロールを政策企画部や財務部はしたと思うが、今回はどうするのか。

【財務部長】
・(知事重点の予算)枠は昨年も作っていない。ある部分に限って5パーセントの(予算を)捻出したが、今年は年度前半でかなり厳しいことをやってきたこともあり、そこから生み出される枠というのもわずかなので、基本は昨年の枠の中でということでお願いしている。
・そういう意味では、知事重点事業枠を設けて部局間で(予算を)動かすことは、1つの理想かもしれないが、関連する部局の事業があれば、それぞれ効果的に事業を組み合わせていただきたい。
・財源の枠については、それぞれの部の中で新しいことをしようとすれば、既存の事業を一定見直すとか、効果的にやることで財源をひねり出すといった取組みをやってもらわないといけない。
・先ほど植田副知事からもあったように、まだまだ多額の財源不足があるので、部局の中でより効果のある事業に振り分けながら、ここに挙げた4つのテーマに即するもので重点配分していくという形でお願いしたいと思っている。

【竹内副知事】
・それは、部局で硬直するのではなく、各部局の予算のマネジメントの中で、結果として部局を越えてお金が動くこともあり得るということか。

【財務部長】
・この4つの分野では、別段枠を用意しておらず、来年1月、2月にはいろいろ見直した中で最終予算を知事に決定していただく。
・全て大事な事業だとは思うが、こういうことに力を入れていくというような予算の仕上がりになる。そういう理解でお願いしたい。

【新井副知事】
・例えば大都市制度や府市の関係などがある。それは政策創造や予算編成と関係がないから、触れていないのか。

【政策企画部長】
・制度そのものを入れていないとのことだが、その背景として、副首都化をめざした取組みという大前提の中でやっている。今回の基本方針(案)は、予算と組織、そしてそれに向けた政策創造について記載しているもの。
・制度そのものは、政策創造というよりも、仕組みなどを大きく変えるということ。ここには制度ということで取り上げて書いているという訳ではない。
・全体の背景の中にしっかり落とし込まれて、めざすべきものとして副首都化を目標にして、今回の府政運営方針というものを作らせていただいてるという理解。

【新井副知事】
・一定のスパンがある戦略やビジョンとの関係というのは、それを踏まえたうえで、この基本方針の中に、各年度の重点となるものを入れているという理解でいいのか。
・意識すべきはそれぞれのビジョン、スパンの長さではなくて、やはり知事任期4年間というものの中で、来年度はちょうど折り返し点になる。そんな中で、次の年に何をすべきかという視点を意識した方がいいのではないか。
・それぞれの戦略なりビジョンというのは、それはそれでやっていただく中で、予算編成の中で、どう重点化していくか。たぶん整理をされていると思うので、その点を意識してもらった方がいいんじゃないかなという気がするが。

【政策企画部長】
・そこは、副知事の言うとおり。(府政運営の基本方針は)単年度ごとには作っているが、府政というのは、基本的には知事の(任期)4年間というベースの中で、何を積み上げていくのかということなので、そこは意識して作成している。
・今回は(予算や政策創造など重点的に取り組むべき課題に)焦点を当てるということで、だいぶ(ボリュームを)スリム化したので、振り返りや展望というものに、大きくスペースをさいてきっちりは書いてないが、意識してはやっている。
・政策創造の中には、必ずしも予算化するものだけではなく、副首都化のビジョンを成案化する、あるいは、健康・長寿というのを踏まえて、どう今後このテーマを具体的に展開していくのか。予算に直接的にはつながらなくても、次の施策につなげていくようなことも考えていただくということでやっていきたい。各部局には、そうお願いしたいと思っている。

【知事】
・今日、この議論で来年度の基本方針案は、決定をしたいと思う。
・副首都化というのは、要は日本の中に二極を作り、その一極として大阪が全国で位置づけられるということ。やはり今、東京一極集中で、東京は豊かだろうと都民もみんな感じている。その豊かさを大阪府民が感じられる大阪をつくっていく。
・副首都化は手段なので、その豊かさを感じるために個々の政策がある。イノベーションの創出に向けた国際競争力の強化、その環境整備。
・成長のためには必要な道路・鉄道ネットワークなどインフラの充実。鉄道は重要4路線を決め、道路も必要な高速道路として、一番重点的に実施しなければならない淀川左岸線。こういうものが具体的に出ているので、これを着実に進めていく。
・国内外から人を呼び込む。日本全体で(外国人旅行者数が)2000万人を突破したと、昨日政府が発表したが、その内の約半分が大阪に来ていただいており、今年はおそらく、12月までで1000万人弱(になる)。2020年に我々は1300万人を目標としている。この1300万人を上回るようにしていこうと思えば、受け入れ態勢の強化・充実・整備が必要。
・大阪を成長の軌道に乗せた後、更にこの大阪を引っ張っていってくれるリーダーをつくっていくということで、次世代を担う人材の育成が非常に重要になる。
・これは教育行政基本条例だとか、いろんな形の中で人材に対しての投資もやってきているので、さらにそれも拡充をしていく。市町村が主役の部分もあるので、大阪府としてはそれをサポートしていく。
・そして、一番行政で大事な府民の命・健康をどう守るかということ。安全・危機管理の機能強化をハード、ソフト両面でやっていく必要があると思っている。
・6回目の予算編成なので、大きな方向性はこの流れ。橋下知事時代の4年とも、大きな方向性は変わっていない。問題点は整理して、投資すべきところには、順次投資もスタートして、結果も少しずつ出てきている。
・先日、経済界のみなさんの会合に行った時も、今まで停滞していたけど、最近動いてきた感じがするという声をいただいた。今、感じていただいているのを実感してもらうということを、残り任期3年でやりたい。
・基本方針は毎年作るわけだが、この方針を毎年着実にこなしていければ、大阪が動き出したという府民のみなさんの実感に繋がるのかなと思っている。
・毎年言っているが、これを実施する為にはお金が必要。平成31年まで500億円を超える収支不足が見込まれている。来年は425億円という形で、この収支不足を乗り越えていかなければ、次の世代につけ回すことになり、昔の大阪府に逆戻りする。
・これを何としてでもクリアしなければならない。でも、この5年クリアし続けたので、このオール府庁体制のメンバーでクリアできないことはない。
・今年もまた予算編成に向けて、厳しい査定をしながら予算をつくりあげたいと思うので、是非、ご協力をお願いする。この方向でやっていこう。

【政策企画部長】
・それでは、「府政運営の基本方針2017」(案)は、これをもって案とさせていただきたい。
・成案化については、29年度当初予算案が固まった段階で、改めて戦略本部会議を開催し、決定させていただきたいと考えているのでよろしくお願いする。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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