大阪府における地下水の水質常時監視について

更新日:2023年3月14日

大阪府が行っている地下水の水質常時監視について、Q&A形式でご紹介します。
※公共用水域の水質常時監視についてはこちらをご覧ください。

【Q1 地下水は今でも利用されているの?】
【Q2 地下水の常時監視ではどのようなことをやっているの?】
【Q3 基準を超えたらどうなるの?】
【Q4 継続して調査している地点はいつまで調査するの?】
【Q5 自然由来の汚染ってどんなもの?】

 

【Q1 地下水は今でも利用されているの?】

 地下水は今現在も、飲用や植木への水やり等の生活用水、洗浄や冷却用等の工業用水、田畑への散水等の農業用水、除雪等の環境用水の他、ヒートポンプ等の設備等、幅広い用途に利用されています。
 また、災害等で水道が断水された際に、非常用の水源として活用されている事例もあります。
※参考:国土交通省ウェブサイト「地下水利用の現状(外部サイトを別ウインドウで開きます)

井戸のイラスト













 

【Q2 地下水の常時監視ではどのようなことをやっているの?】

大阪府における地下水の常時監視は、下表の流れで1年間を通じて実施しています。

項目

内容

(1)水質測定計画の作成水質汚濁防止法に基づき、毎年度作成
(2)常時監視調査の実施3種類の調査を大阪府、近畿地方整備局及び政令市が実施
(3)測定値の確認・対応新たに、基準超過地点があった場合は、対策会議の設置等を行う
(4)結果のとりまとめ・公表結果を大阪府のホームページで公表

(1)水質測定計画の作成
 水質汚濁防止法に基づき、市町村等の関係機関と協議・調整の上、大阪府環境審議会(水質部会)で意見を聞いて、毎年度作成しています。
 ※水質測定計画についてはこちらをご覧ください。

(2)常時監視調査の実施
 測定機関は、大阪府、近畿地方整備局、水質汚濁防止法の政令市(大阪市、堺市、岸和田市、豊中市、吹田市、高槻市、枚方市、茨木市、八尾市、寝屋川市、東大阪市)で、それぞれが調査を実施します。
 調査は、以下の3種類があります。
 1)概況調査
   府域の全体的な地下水質の状況を把握するための調査です。
   大阪府では、地域を分割し、利水状況等に応じて調査地域を選定して順次調査を行うローリング方式にて実施しています。
   測定頻度は原則として、各測定地点年1回以上です。
 2)汚染井戸周辺地区調査
   1)の概況調査や井戸所有者による自主的な調査等で新たに発見された汚染について、その汚染範囲の確認と、汚染原因の究明に供するための調査です。
 3)継続監視調査
   2)の汚染井戸周辺地区調査で確認された汚染地域について、継続的に監視を行うための調査です。
   測定地点は、原則として2)の汚染井戸周辺地区調査で汚染が確認された調査井戸のうち、周辺状況等を勘案し、代表的な地点を設定しています。
   測定頻度は原則として、各測定地点年1回以上です。

手押しポンプ式の井戸での採水の様子のイラスト

(3)測定値の確認・対応
 調査結果を確認し、(2)1)概況調査で新たに発動基準又は環境基準を超過する地点があった場合は、必要に応じて汚染地区対策会議を設置し、関係機関と連携しながら(2)2)汚染井戸周辺地区調査の調査方法や対策、指導内容について協議して対応します。
 基準超過時の流れはQ3の回答をご覧ください。
※環境基準についてはこちらをご覧ください。

(4)結果のとりまとめ・公表
 1年間の調査結果をとりまとめて、大阪府ホームページ、「大阪府域河川等水質調査結果報告書」、環境白書等で公表しています。
 ※地下水調査結果の公表ページはこちらをご覧ください。

【Q3 基準を超えたらどうなるの?】

 基本的な流れとしては、まずは必要に応じて汚染地区対策会議を設置し、汚染井戸周辺地区調査を実施して汚染範囲の確認等を行います。その後、原則として継続監視調査へ移行し、汚染状況について継続的に監視していきます。
※調査についてはQ2の回答をご覧ください。

採水試料のイラスト

 

 

 

 

 

 

 

 

【Q4 継続して調査している地点はいつまで調査するの?】

 継続監視調査は、その地点で一定期間連続して環境基準を満たし、汚染範囲内で再度周辺地区調査を行った全地点の結果も環境基準に適合している場合に、測定している項目や地下水の用途、各地域の実情等を勘案して総合的に判断し、終了とすることがあります。
 また、測定している項目や周辺状況、研究論文等を整理し、大阪府環境審議会(水質部会)での審議を経た上で、その汚染が自然由来であると判断できる場合についても終了とすることがあります。
※自然由来汚染の終了判断については、水質測定計画の「参考資料」をご覧ください。

【Q5 自然由来の汚染ってどんなもの?】 

 地下水では、海水により直接的に影響を受ける場合や、過去に海であった堆積層、鉱床地帯、温泉地帯等の岩石又は土壌から成分が溶出等することで、人為的な要因がないにも関わらず、基準を超過する場合があります。
 自然由来の可能性があるとして考えられる測定項目としては、砒素、ふっ素、ほう素、総水銀、鉛、セレン、カドミウム、六価クロムが挙げられます。



 

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このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境監視グループ

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