人権学習シリーズ みえない力 誰の責任?「不公平なイスとりゲーム」から考えよう/5.カフカの階段

更新日:2016年2月12日

誰の責任?「不公平なイスとりゲーム」から考えよう(めやす90分)

5 カフカの階段

動き(プログラムの流れ)

ポイント

(15分)
●ワークシート3を各グループに1枚配付する。

★次に考えてもらうのは「野宿者ネットワーク」の生いく田た 武たけ志し さんが考えられた「カフカの階段」というものです。まず、資料3を読んでください。そして、左側のどんなことが重なると人は「ホームレス」の状態になってしまうかをグループで考えて(  )の中にあてはまるできごとを書いてください。時間は5分程度でお願いします。

● 各グループの意見を発表してもらい、ホワイトボードに書きとめる。

●例を紹介する
  失業・病気・雇用保険(失業保険)切れ・貯金切れ・家賃滞納・頼れる人がいなくなった。

資料3はビッグイシュー基金による『若者ホームレス』50人へのインタビューから作成したものである。ネットカフェなどで暮らしている状態も含めて「ホームレス」と定義している。

•(   )の中が出にくい場合は、左記の例や資料4「カフカの階段」の解説を参考に伝えるとよい。

★次に右側のカッコの部分、いったん「ホームレス」になった人にはどんな「壁」が存在するかを5分間でグループで考えて、(  )の中に書いてください。

● 各グループの意見を発表してもらい、ホワイトボードに書きとめる。

●例を紹介する
  住所がないとハローワークで仕事を探せない・面接に着ていく服がない・敷金・礼金が払えない・一月先の給料までしのげない・会社が相手にしてくれない。

★一段一段落ちて「ホームレスの状態」に至った人は、元の生活に復帰するためには幾つかの条件を一気にクリアしなければなりません。自力では事実上、復帰不可能となっているのです。「社会の責任」とは、階段から落ちても受け止めるようなセーフティネットをつくることや、「壁」にステップをつくり、再び人間らしい生活に戻ることができるような仕組みをつくることではないでしょうか。

●資料4を1人1枚配付する。

•(   )の中が出にくい場合は、右記の例や資料4「カフカの階段」の解説を参考に伝えるとよい。
 
 
資料3資料4の内容も参考にして、「カフカの階段」のまとめを伝えるとよい。

 

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このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ

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