左利きの国?!(めやす90分)
3 左利きの国?!
動き(プログラムの流れ) | ポイント |
(10分) ★「100ます計算」ならぬ、「25ます計算」をやってみましょう。
お配りしたワークシートの左利き用をやってみてください。
●ワークシートを1人1枚配付し、やってもらう。
★やってみていかがでしたか? いまのは「左利きの国」であたりまえに使われているプリントです。右利きの方、これで計算の力をつけなければならないとしたら、どうでしょうか。
●グループで感想を話し合ってもらう。 (15分) ★ふだんのわたしたちの社会は「右利きの国」になっています。そのことで左利きの人は、日常的にさまざまな不便・不利益があります。他にどのようなものがあると思いますか?
●A3の紙を配付し、グループで思いついたものを書いてもらう。
★どのくらい出たでしょうか。左利きの不便・不利益についての資料を見てください。思いがけなかったものはあるでしょうか。
●資料1を1人1枚配付し、いくつか読んでみる。 | • 参加者には、もちろん、左利きの人もいる。その人には、ふだんよく使われているプリントをやるときとどう違うか、自分の経験を積極的に話してもらうとよい。 |
(20分) 「100ます計算」は、タテの数字を左右両側に配置することで、左利きの人でもやりやすくすることができます。ほかにも、左利きだからといって不便にならないような工夫がずいぶんみられるようになってきました。
しかし、子どもが左利きだと分かった時に、まわりのおとなが右利きに“なおそう”とすることがあります。最近は減ってきたようですが、以前は多くの左利きの子どもが右利きになる練習をさせられてきました。子どもが将来困らないように、というのが理由のようです。
では、先ほど見たような左利きの人の不便・不利益は、こうした個人の(社会にあわせようとする)努力によって解決されるべきことでしょうか? それとも、まわり(社会)が利き手に関係なく過ごしやすく変わることで解決すべきでしょうか。「個人の努力」と「社会の変化」、それぞれの「利点」と「限界」を分析してみましょう。
● 模造紙とマーカー1セットを各グループに配付し、分析表を板書する。前に書いた分析表の枠を模造紙に写してもらう。各グループで話し合い、表を完成させる。 | |
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府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ