学習プログラム |
●ねらい
同じ1枚の写真や絵を見ていても、人々の捉え方は違います。その人の捉え方は、ものの見方、考え方、またそれぞれの状況、判断の違いから生じてきます。その人の捉え方に影響を与えるものとは何なのかを考えます。それは、その人が持っている価値観・気分・状況によって異なります。その多様なものの見方や考え方はどこから身についたものなのかを考え、それがどう影響していくのかを考えます。
●基本概念
見方、考え方、価値観、気分や状況、周りや社会への影響
●時間
100分
●準備するもの
絵(参加人数分)〈27ページ〉
A4白紙(参加人数分)
模造紙(グループ数)
マーカー(グループ数)
ホワイトボード
●プログラムの流れ
自己紹介で何をきく? |
【アクティビティ】 自己紹介インタビュアー |
↓
関心や興味など、私たちが捉えているものは? |
【アクティビティ】 フォトランゲージでお話づくり |
↓
捉え方の違いはどこから影響を受けているのでしょうか? |
【アクティビティ】 ものの見方・考え方に影響を受けるもの |
●アクティビティの進め方
●自己紹介インタビュアー(30分)
ウオーミングアップとして取り入れます。
自己紹介をするのに何を話すか考えてもらいます。2人組になり、考
えたことを元に自己紹介をします。時間は1、2分程度、傾聴の姿勢で行います。
次に2人組を変えて、今度は相手を知るために何を聞くかインタビューの内容を考えてもらいます。お互いに2、3分ずつインタビューをします。2つの自己紹介をしてどう感じたかを振り返ります。
〈傾聴のポイント〉
1)心をむける:「自分の番がきたら何を話そう」などほかの事を考えずに、話し手に集中します。
2)体全体で共感をあらわしながら:姿勢や相槌など、全身で聴く姿勢をあらわします。
3)質問しない:質問されると、それに答えなくてはならなくなります。ここでの傾聴は、話 し手が好きなように話せることを大切にしたいので、質問はなしです。
※このポイントは、このアクティビティでのもので、「傾聴」一般のものではありません。
※質問はしないが、黙って聴くということではありません。「へぇ」「なるほど」「それで」など、ふつうの応答や話を促す言葉は構いません。
ファシリテーターの問いかけ |
●フォトランゲージでお話づくり(30分)
絵とA4白紙を各参加者に配り、その絵(現場)を見て、そこから状況や状態を想像し、お話をつくってA4白紙に書いてもらいます。
各グループ(4、5人)に分かれて、各自がつくったお話を共有します(傾聴のポイント参照)。
各グループでそれぞれが話したり聞いたりして、思ったことや気づいたことについて全体で話しあいます。
ファシリテーターの問いかけ 「どのようなお話になりましたか」 |
●ものの見方・考え方に影響を受けるもの(30分)
ものの見方・考え方に影響する要因を考えます。
上記、お話づくりから発展させます。それぞれが同じであったり、違っていたお話について、私たちが影響しているものは何かをブレーンストーミングで全て板書します。
近くの人と2人組になり、ブレーンストーミングで出たことで、人は同じものを見聞きしても違ったように捉えるのはなぜかを話しあいます。何か出来事があったとき、その出来事について多くのくい違いがあるのはなぜか考えます。
2人組から4人グループになって、違った見方や考え方で利点になること、難点になることを模造紙に書き出します。
そして、何か出来事があったときに、それについて伝えたり、聞いたりするとき、悪影響を与えないために私たちができることをグループで考え、発表します。
ファシリテーターの問いかけ 「お話づくりで同じだったこと、違っていたことから考えて、私たちのお話づくりに影響していることは何でしょうか」 |
●ふりかえり(10分)
ファシリテーターの問いかけ 「多様な見方や考え方の違いは、私たちが日々に経験したり見たり、聞いたりして身についている個人の捉え方にあります」 |
●絵
このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ
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