北朝鮮による拉致問題

更新日:2023年12月12日

全ての拉致被害者の帰国を目指して

  北朝鮮当局による日本人拉致問題は、我が国の喫緊の国民的問題であり、国民の生命と安全に関わる重大な人権侵害です。
 府民一人ひとりが経緯を含めたこの問題の現状を知り、解決に向けて考えることが、一日も早い問題解決の原動力になるとともに、風化を防ぐ取組みとなります。
 

北朝鮮による拉致問題とは                                   

概要

 1970年ごろから80年ごろにかけて、北朝鮮による日本人の拉致が多発しました。
2002(平成14)年9月に北朝鮮が日本人拉致を認め、謝罪と再発の防止を約束し、同年10月には5人が24年ぶりに帰国することができました。
しかし、他の被害者については未だに解決していません。このほかにも、いわゆる特定失踪者も含め、拉致の可能性を完全には排除できない人がいます。

 政府としては、安否不明の拉致被害者はすべて生存しているとの前提に立ち、北朝鮮側に対し、すべての被害者の安全確保及び即時帰国、真相究明ならびに拉致実行犯の引渡しを強く要求しています。
そして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するべく、総力を挙げて最大限の努力を尽くすとしています。

 なお、拉致問題は北朝鮮という国家による犯罪であり、在日韓国・朝鮮人や北朝鮮の一般の国民には何の責任もありません。
拉致問題について考える際には外国人の人権への配慮が必要です。

 

 拉致被害者及びご家族の状況

 政府が認定している拉致被害者のうち、12名については北朝鮮より納得のいく説明はありません。
 最初の拉致被害発生から既に45年以上が経過しており、拉致被害者ご家族の高齢化も進んでいます。親世代が拉致被害者と再会するためにも、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現が望まれています。

 

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 横田拓也氏からのメッセージ

 私の姉横田めぐみが拉致されてから46年が経過し、家族との絆は引き裂かれたままです。どれほど強い気持ちで家族と再会し日本に戻りたいと願っている事か。
どうか声なき声に耳を傾けてください。
母早紀江とめぐみが再会できるよう引き続きのお力添えをお願いいたします。

府政だより 令和5年12月号掲載




大阪府との関わり

 拉致被害者の中には、失踪当時、大阪市内の飲食店で勤務していた原敕晁(はらただあき)さんも含まれています。また、大阪府においても特定失踪者として認定されている方が38名(※)おられます。
拉致問題は、大阪に暮らす私たちにとっても、切実な問題です。

※令和5年10月現在(大阪府警察ホームページより (外部サイト))


北朝鮮人権侵害問題啓発週間

 2006(平成18)年6月に、「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」が施行されました。
この法律では、北朝鮮当局による人権侵害問題に関する関心をより深めるとともに、国際社会と連携しつつ拉致問題の実態を解明し、その抑止を図ることを目的として、12月10日から16日を「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」と定めています。
 また、国及び地方公共団体は、同週間の趣旨にふさわしい事業の実施に努めることとされており、この週間を中心に様々な啓発活動が行われています。
 

大阪府の取組み                              

大阪府では、府民の世論を高め、一日も早い拉致被害者の帰国を目指し、政府・府内市町村等と協力して啓発事業に取組んでいます。
北朝鮮人権侵害問題啓発週間を中心に、啓発パネル展示やブルーリボンライトアップなどを実施しています。
(写真は、これまでに実施したときのものです)

ブルーリボンライトアップ

大阪府咲洲庁舎

大阪府咲洲庁舎
大阪府咲洲庁舎

大阪市役所
ピースおおさか

ピースおおさか
万博記念公園・太陽の塔

万博記念公園・太陽の塔
府立中之島図書館

府立中之島図書館


湊町リバープレイス

湊町リバープレイス

啓発パネル展示

大阪府庁本館でのパネル展示

各事業の詳細については、こちらをご覧ください。



啓発チラシ

大阪府では、啓発チラシを作成しています。
大阪府庁舎などに設置するほか、上映会等でも配布しています。

大阪府が作成した啓発チラシ

拉致問題啓発チラシ(大阪府作成) [PDFファイル/1.2MB]

 

アニメ「めぐみ」上映会

 政府拉致問題対策本部と共催で上映会を実施しています。
 詳しくはこちらをご覧ください。


 拉致被害者の早期救出を求める諸活動について                           

「取り戻す」ためのシンボル・ブルーリボン                                     

ブルーリボン 拉致被害者の救出を求める国民活動は、ブルーリボンと青色を運動のシンボルにしています。
 青色は、被害者の祖国日本と北朝鮮を隔てる「日本海の青」と、被害者と御家族を唯一結んでいる「青い空」をイメージしています。
 
 「誰もが北朝鮮による拉致被害者の生存と救出を信じる意思表示」として、青いリボンを着けようという運動がなされています。
  

      

 

 署名活動

 「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」・「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」では、北朝鮮による拉致被害者の早期救出を求める署名活動を行っています。
 詳しくは、救う会ホームページ(外部サイト) をご覧ください。


 

北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会

北朝鮮に拉致された被害者を救出するために必要な支援を行うことを目的として、平成20年に結成されました。現在、47都道府県全ての知事が参加しています。
「知事の会」では、「家族会」・「救う会」からの協力要請を受け、両会が実施している署名活動に広報面で協力しています。
詳しくは、こちら(外部サイト)をご覧ください。

○政府に対する要望 
 「知事の会」では、内閣総理大臣、内閣官房長官等に対し、拉致問題の早期解決を求める要請活動を行っています。
 令和4年12月23日、「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」は松野官房長官兼拉致問題担当大臣に面会し、岸田総理宛の「拉致問題の解決に関する要望書」を提出しました。
 要望書の内容については以下のとおりです。
 拉致問題の解決に関する要望書 [PDFファイル/127KB]


関連ホームページ

北朝鮮による日本人拉致問題については、以下のページもご参照ください。                                               

 関係機関

 ○政府 拉致問題対策本部「北朝鮮による日本人拉致問題」(外部サイト)
 ○外務省「北朝鮮による日本人拉致問題」(外部サイト)
 ○法務省「北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めましょう」(外部サイト)
 ○警察庁「北朝鮮による拉致容疑事案について」(外部サイト)

 民間団体

 ○救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)(外部サイト)
 ○特定失踪者問題調査会(外部サイト)

このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 企画グループ

ここまで本文です。


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