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ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の取組み
BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)とは
BNCT(Boron Neutron Capture Therapy)は、中性子とホウ素の核反応を利用したもので、正常細胞にほとんど損害を与えずがん細胞を選択的に破壊する治療法です。
初発・単発がんのみならず個別臓器に広がったがんや、転移性・難治性がんにも効果が期待できます。
また、通常の放射線治療を行った後でも治療可能であり、再発がんの治療にも効果が期待されるほか、他の治療法とBNCTを併用することによって治療の効果がさらに高まる可能性もあります。
本治療法は、切開や切除を行わないため患者にかかる負担が小さく、患者のQOL(生活の質)向上が大きく期待されます。
BNCTの流れ
がん細胞に集積する特性を持ったホウ素薬剤を投与します。
原子炉や加速器から取り出した熱(外)中性子線を患部に照射し、手術することなく、がん細胞を選択性良くかつ効率的に破壊する治療法です。
BNCTの主な特長(BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)実用化推進と拠点形成に向けてより引用)
- 中性子とホウ素の反応を利用しがん細胞を選択的に破壊する
- 効果は患部の深浅やホウ素薬剤の集積度に影響される
- 照射は1から2回、30分から60分程度
- 切開や切除を行わないので患者のQOLにも貢献
- PET検査による治療効果予測が可能 など
わかるBNCT講座について!
YouTubeにて、わかるBNCT講座を開講しています。無料でいつでもご覧になれますので、是非御視聴ください!
(※大阪医科薬科大学 関西BNCT共同医療センターが制作している『市民向けセミナー「わかるBNCT講座」の動画にアクセスします』)
第1章 導入編
講師:関西BNCT共同医療センター センター長 二瓶 圭司医師(放射線腫瘍科)
第2章 治療編
講師:関西BNCT共同医療センター 専門教授 副センター長補佐 粟飯原 輝人医師
第3章 照射準備編
講師:関西BNCT共同医療センター 技師長 秋田 和彦診療放射線技師
第4章 看護・ケア編
講師:大阪医科薬科大学病院 がん放射線療法看護認定看護師 主任 後藤 純子看護師
第5章 線量計画編
講師:関西BNCT共同医療センター 助教 呼 尚徳医学物理士
第6章 薬理作用編
講師:大阪医科薬科大学病院 脳神経外科・脳血管内治療科 医長 准教授 川端 信司医師
第7章 (番外編)将来展望編
講師:大阪医科薬科大学 BNCT臨床研究所 所長 小野 公二医師
BNCTについて
「がん治療におけるBNCTの位置付け」や「BNCTの原理」、「加速器による中性子照射イメージ」等について、下記ページに掲載しています。
BNCTについてのページより御覧ください。
BNCT実用化に向けた大阪府の取組み
BNCT実用化に向けたこれまでの、大阪府の取組みについて、下記ページに掲載しています。
BNCT実用化に向けた大阪府の取組みのページより御覧ください。
BNCTに関する情報(資料、パンフレット、シンポジウム、ホームページのリンク
BNCTに関する資料、パンフレット、シンポジウム、関係機関へのリンクについて、下記ページに掲載しています。
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