大阪のてっぺんで始まるスマート農業(2年目)
能勢町天王地区は、大阪府の“てっぺん(最北端)”に位置し、棚田での水稲栽培や標高500mの気候を活かしたトマト栽培などが行われています。
農家の高齢化や担い手の減少は全国的な課題となっていますが、当地区においても例外ではありません。
そのような中、地元有志の集まり『天王ナチュラルファーム』が中心となって、若い世代が将来の担い手として活躍できるように、ドローンやラジコン草刈り機等の最新機器を導入した“面白い農業”の検討を重ねてきました。
その結果、国の「スマート農業加速化実証プロジェクト」に採択され、令和2年度からスマート農業の実証を進めています。
当事務所は、プロジェクトを進めていくコンソーシアムの一員として農機メーカーやICT(情報通信技術)の専門家などと共に参画し、活動の助言や実証成果の普及を行なっています。令和3年11月に大阪府が初めて開催した「スマート農業フェア」にはドローンやラジコン草刈機、環境制御装置のメーカーと共に「大阪のてっぺん」天王地区スマート農業推進コンソーシアムが実証団体として出展しました。
当日は来場した生産者、関係者に対して、2年間の活動内容や成果を紹介し、多くの質問に応えるなど、有意義な一日となりました。
○大阪府スマート農業フェアについて(外部リンク)
令和3年11月 スマート農業フェアの様子
天王ナチュラルファームの出展ブースです。大型モニターでドローンやラジコン草刈機が稼働する様子などを動画で紹介しました。
多くの農家から実証効果について質問がありました。
天王ナチュラルファームでも活用しているラジコン草刈機のデモも行われました。
ほ場の斜面を使ってデモをしている様子です。
このほか、フェアでは基調講演として、高知県などでの先進事例のほか、オンラインによる体験農園などは市街地から距離のある天王地区でも活用できそうです。
講演会場には府内の農業者等約50名が来場されました。 検温、手指消毒等、マスク、換気等の対策を徹底 最後まで大いに盛り上がりました。
本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:水2F07、課題名:スマート農業による中山間地農業振興と関係人口・交流人口の増加)」.(事業主体:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)の支援により実施されました。
「スマート農業加速化実証プロジェクト」等について(農水省HP)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/index.html#pro(外部サイト)
このページについてのご意見やお問い合わせは
大阪府北部農と緑の総合事務所(農の普及課)まで
Tel/072-627-1121(代) Fax/072-623-4321
このページの作成所属
環境農林水産部 北部農と緑の総合事務所 農の普及課
ここまで本文です。