大阪府では、脱炭素社会の実現に向け、地球温暖化防止に貢献する森林の持続的な整備・保全に繋がり、室内環境の改善やリラックス効果等により快適な空間を創出することが出来る、「木材利用」を推進しています。
その一環として、府有施設において木材利用を実施・検討する際の課題の整理や、具体的な整備事例を創出するため、大阪府内産木材利用促進モデル整備等業務を実施しています。
この度、大阪府内産木材を使って大阪府こころの健康総合センターを魅力あふれる木質空間にリニューアルしましたのでお知らせいたします。
【整備の概要】
1.整備場所
大阪府こころの健康総合センター (場所:大阪市住吉区万代東3丁目1-46)
2.受注者(設計・施工)※企画提案公募により選定
かわちの森共同企業体
〔代 表〕大阪府森林組合
〔構成員〕飛騨産業株式会社、合同会社深河内ポート
3.整備内容
エントランスホール・受付台・ミーティングルーム・相談室の木質化
4.特徴
・木材を10.7立方メートル(うち大阪府内産木材10.6立方メートル)使用しています。
・人の手の触れる腰壁等にはやわらかな無垢材を使用し、強度と硬度が必要な床材や机板等には圧縮材を使用するなど用途に応じて木材の加工方法を変えています。
・伐採時に山へ残置していた枝葉部分をハンガーラックに加工し、木材の加工時に捨てられる端材を荷物台に利用するなど大阪府内産木材を使い切る工夫を行いました。
・既存の什器の一部を再利用しSDGsに取り組みました。
〔ミーティングルーム〕 〔受付台〕

〔相談室〕 〔荷物台〕

※ウッド・チェンジとは、木材を利用することの意義を広め、木材利用を拡大していくための「木づかい運動」において、身の回りのものを木に変える、木を暮らしに取り入れる、建築物を木造・木質化するなど、木の利用を通じて持続可能な社会へチェンジする行動を指します。
※国連では、2030年までの国際目標として「持続可能な開発目標(SDGs)」が2015年9月に策定されました。
この事業はSDGsに掲げる17のゴールのうち以下のゴールの達成に寄与するものです。
 
大阪府は「SDGs未来都市」として、SDGsの推進を図ってまいります。
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