大阪府域では、地球温暖化による影響と大都市特有のヒートアイランド現象が相まって、その高温域が大阪市内に留まらず、郊外の住宅地域へと広がりつつあり、この現象を緩和するための対象を早急に講じていくことが喫緊の課題となっています。
このため、都市に生きるすべての主体の活動が原因で起こっているヒートアイランド現象の緩和を目指して標記コンソーシアム(共通の目的に取り組む産学官民の連合体)の設立を産・学・官・民の各機関に対し広く呼びかけ、平成18年1月11日に大阪HITECが設立されました。
以下では、大阪HITECの行っている事業の概要を紹介します。
※コンソーシアムの詳細はこちら(外部サイト)から
ヒートアイランド現象の緩和に効果の大きい対策の技術認証(平成24年から)を行っています。
対象技術 | 評価項目 | 基準 |
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屋根用高日射反射率 |
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高日射反射率屋根材 (瓦、化粧スレート、金属など) |
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高日射反射率舗装 (車道除く) |
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高日射反射率 防水シート |
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保水性舗装ブロック |
| ※3のとおり |
外断熱仕様(屋根面) |
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外断熱仕様(外壁面) |
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再帰性高日射反射率 |
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再帰性高日射反射率 窓フィルム |
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※1 金属系の材料の場合に限る。
※2 乾燥時の日射反射率で評価する。
※3 保水性舗装ブロックの基準は以下のとおり。
蒸発効率β | 日射反射率 |
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β<20% | 40%以上 |
20%≦β<30% | 28%以上 |
30%≦β<40% | 22%以上 |
40%≦β<50% | 15%以上 |
β≧50% | 問わない |
認証制度ロゴマーク
平成24年度に行った「クールスポット100選」で募集したスポット的な場所ではなく、ある程度の広がりをもって繋がる「涼しい道(クールロード)(※)」を募集し、121件を選定しました。今後は、身近にあるクールスポット、涼しい道(クールロード)を活用し、皆さんに屋外での活動を楽しむことから始めていただき、都市をどのようにデザインしたら良いのかを考えるきっかけにつなげます。
選定した涼しい道(クールロード)は、 「大阪府クールスポット・クールロード100選」専用ホームページ(外部サイト)で公開しています。
※ここでいう「涼しい道(クールロード)」とは、大阪府内で、働いている場や生活の場の近くの通勤・通学路、散歩・買い物ルートなどで“真夏でも涼しい道”あるいは“涼しさを感じる道”(およそ50メートル以上連続していること、ただし地下街など冷房している空間を除く)を想定しています。
近年深刻さを増しているヒートアイランド現象への対策のひとつとして、快適に過ごせる屋外空間を増やすことを目的として、皆さんから大阪府内の身近に涼しさを感じられるクールスポット(※)を募集し、119件を選定しました。
選定したクールスポットは、 「大阪府クールスポット・クールロード100選」専用ホームページ(外部サイト)で公開しています。
※ここでいう「クールスポット」とは、ヒートアイランド現象が緩和される、公園や木陰、水辺、緑地、屋上、テラスなど、真夏でも涼をとれ、快適に過ごせる屋外空間を想定しています。
このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 気候変動緩和・適応策推進グループ
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