大阪ヒートアイランド対策技術コンソーシアム

更新日:2023年3月9日

HITECLOGO 

 大阪府域では、地球温暖化による影響と大都市特有のヒートアイランド現象が相まって、その高温域が大阪市内に留まらず、郊外の住宅地域へと広がりつつあり、この現象を緩和するための対象を早急に講じていくことが喫緊の課題となっています。

  このため、都市に生きるすべての主体の活動が原因で起こっているヒートアイランド現象の緩和を目指して標記コンソーシアム(共通の目的に取り組む産学官民の連合体)の設立を産・学・官・民の各機関に対し広く呼びかけ、平成18年1月11日に大阪HITECが設立されました。

 以下では、大阪HITECの行っている事業の概要を紹介します。

※コンソーシアムの詳細はこちら(外部サイト)から                          

「ヒートアイランド対策技術認証制度」について

ヒートアイランド現象の緩和に効果の大きい対策の技術認証(平成24年から)を行っています。

対象となる技術

  1. 屋根用高日射反射率塗料
  2. 高日射反射率屋根材(瓦、化粧スレート、金属など)
  3. 高日射反射率舗装(車道除く)
  4. 高日射反射率防水シート
  5. 保水性舗装ブロック
  6. 外断熱仕様(屋根面)
  7. 外断熱仕様(外壁面)
  8. 再帰性高日射反射率外壁材
  9. 再帰性高日射反射率窓フィルム

認証対象技術  ※括弧内は認証製品を有する企業名

  • 屋根用高日射反射率塗料(日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社、大日化成株式会社)
  • 高日射反射率屋根材(瓦、化粧スレート、金属など)(ケイミュー株式会社、日鉄鋼板株式会社)
  • 高日射反射率舗装(車道除く)(日本興業株式会社、イサム塗料株式会社)
  • 外断熱仕様(外壁面)(株式会社ツヅキ)
  • 再帰性高日射反射率窓フィルム(デクセリアルズ株式会社)

対象技術・評価項目・基準

 

対象技術評価項目基準

屋根用高日射反射率
塗料

  • 日射反射率
  • 明度
  • 長波放射率(※1)
  • 暴露3年後の日射反射率保持率
  • 初期の日射反射率:40%以上(準基準 30%以上)
  • 暴露3年後の日射反射率保持率:70%以上
高日射反射率屋根材
(瓦、化粧スレート、金属など)
  • 日射反射率
  • 明度
  • 長波放射率(※1)
  • 暴露3年後の日射反射率保持率
  • 初期の日射反射率:40%以上(準基準 30%以上)
  • 暴露3年後の日射反射率保持率:70%以上
高日射反射率舗装
(車道除く)
  • 日射反射率
  • 明度
  • 暴露3年後の日射反射率保持率
  • 初期の日射反射率:40%以上(準基準 30%以上)
  • 暴露3年後の日射反射率保持率:70%以上
高日射反射率
防水シート
  • 日射反射率
  • 明度
  • 暴露3年後の日射反射率保持率
  • 初期の日射反射率:40%以上(準基準 30%以上)
  • 暴露3年後の日射反射率保持率:70%以上
保水性舗装ブロック
  • 蒸発効率
  • 日射反射率(※2)
※3のとおり
外断熱仕様(屋根面)
  • 日射反射率
  • 長波放射率
  • 熱コンダクタンス
  • 放射受熱量の夜間外気排熱量
  • 熱コンダクタンス:0.87W/平方メートル・K以下
  • 放射受熱量の夜間外気排熱量:陸屋根45W/平方メートル以下
外断熱仕様(外壁面)
  • 日射反射率
  • 長波放射率
  • 熱コンダクタンス
  • 放射受熱量の夜間外気排熱量
  • 熱コンダクタンス:0.87W/平方メートル・K以下
  • 放射受熱量の夜間外気排熱量:西壁15W/平方メートル以下

再帰性高日射反射率
外壁材

  • 上方日射反射率
  • 下方日射反射率
  • 上方日射反射率:40%以上(準基準 30%以上)
  • 下方日射反射率:30%未満
     (準基準30%未満、且つ「上方日射反射率×0.75」未満)
再帰性高日射反射率
窓フィルム
  • 上方日射反射率
  • 下方日射反射率
  • 上方日射反射率:10%以上
  • 下方日射反射率:10%未満

※1 金属系の材料の場合に限る。
※2 乾燥時の日射反射率で評価する。
※3 保水性舗装ブロックの基準は以下のとおり。

蒸発効率β

日射反射率

β<20%

40%以上

20%≦β<30%

28%以上

30%≦β<40%

22%以上

40%≦β<50%

15%以上

β≧50%

問わない

 

技術認証の申し込みについて

  • 申請先 大阪ヒートアイランド対策技術コンソーシアム事務局                   
  • 手数料 1件あたり60,000円(大阪HITECの法人会員30,000円)
          ※ただし、会員がはじめて行う申請は1件に限り無料
          ※1つの企業が同時に複数の申請を行う場合は、2件目以降30,000円(大阪HITECの法人会員20,000円)
          ※技術評価に必要な物性値を測定する必要がある場合、その費用は含まれておりません。

 HITEC認証ロゴ認証制度ロゴマーク

「大阪府クールロード100選」の選定(平成27年9月)

 平成24年度に行った「クールスポット100選」で募集したスポット的な場所ではなく、ある程度の広がりをもって繋がる「涼しい道(クールロード)(※)」を募集し、121件を選定しました。今後は、身近にあるクールスポット、涼しい道(クールロード)を活用し、皆さんに屋外での活動を楽しむことから始めていただき、都市をどのようにデザインしたら良いのかを考えるきっかけにつなげます。
 選定した涼しい道(クールロード)は、 「大阪府クールスポット・クールロード100選」専用ホームページ(外部サイト)で公開しています。

※ここでいう「涼しい道(クールロード)」とは、大阪府内で、働いている場や生活の場の近くの通勤・通学路、散歩・買い物ルートなどで“真夏でも涼しい道”あるいは“涼しさを感じる道”(およそ50メートル以上連続していること、ただし地下街など冷房している空間を除く)を想定しています。

「大阪府クールスポット100選」の選定(平成24年9月)

 近年深刻さを増しているヒートアイランド現象への対策のひとつとして、快適に過ごせる屋外空間を増やすことを目的として、皆さんから大阪府内の身近に涼しさを感じられるクールスポット(※)を募集し、119件を選定しました。
 選定したクールスポットは、 「大阪府クールスポット・クールロード100選」専用ホームページ(外部サイト)で公開しています。

※ここでいう「クールスポット」とは、ヒートアイランド現象が緩和される、公園や木陰、水辺、緑地、屋上、テラスなど、真夏でも涼をとれ、快適に過ごせる屋外空間を想定しています。

このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 気候変動緩和・適応策推進グループ

ここまで本文です。


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