ヘルシーおおさか21(点字広報)第56号音声読上げ用

更新日:平成30年10月29日

ヘルシーおおさか21(点字広報)第56号【平成30年10月発行】

テーマ「第3次 大阪府食育推進計画 おおさか・元気な食プラン」

第3次大阪府食育推進計画がスタートしました

 はじめに、「食育」とは食育基本法において、『生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの』と位置づけられています。そして、『様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること』とされています。
 大阪府では、食育基本法に基づき、平成24年度に策定した「第2次大阪府食育推進計画」の後継計画として、平成30年3月に「全ての府民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会‐いのち輝く健康未来都市・大阪の実現‐」を基本理念に、「第3次大阪府食育推進計画」を策定しました。計画期間は平成30年度から35年度までの6年間です。
 府民が生涯を通じて心豊かに生活できるよう、府民の食生活における課題を把握し、その解決を図るための取組みを総合的かつ計画的に推進することを目的に、府民の食育推進に取り組んでまいります。

次に、府民の食育をめぐる現状と課題について紹介します

1.食生活と健康

 栄養バランスのとれた食事を実践している人の割合は、大阪府は全国に比べて低く、特に若い世代ほど低い状況です。野菜の摂取量も全国と比べて少なく、若い世代ほど少ない状況にあります。
 朝食を「ほとんど毎日食べる」人の割合は、若い世代ほど低く、男性の方が低い状況です。
 若い世代ほど一人で食べる「孤食」が多く、また共食日数が多い人は、野菜摂取量が多い傾向にあります。共食については後でご紹介します。
 外食・中食の利用頻度は若い世代ほど高い傾向にあり、外食の利用頻度が高いほど野菜摂取量は少ない傾向にあります。中食とは、惣菜店やコンビニエンスストア・スーパーマーケット等で弁当や惣菜等を購入したり、デリバリー等を利用し、家庭外で商業的に調理・加工されたものを購入して食べる形態の食事のことです。府民が外食・中食を利用して栄養バランスのとれた食生活を実践できるよう、外食・流通産業等と連携した取組みの強化が必要です。
 食塩摂取量については全国より低いものの、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で示された目標量より高い状況にあります。

2.食の安全安心

 生や加熱不十分な鶏肉を含む料理を主な原因食品とするカンピロバクター食中毒が増加傾向にあります。府民が鶏肉を生や加熱不十分な状態で食べることの危険性を理解し、調理時に他の食材を汚染させないよう正しい知識を習得し、実践することが必要です。

3.食の生産・流通・消費

 まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を食品ロスといいます。食品ロスの約半分は家庭で発生しており、国民一人あたりに換算すると茶碗一杯分の食べ物が毎日捨てられていることになります。府民一人ひとりが食品ロスの現状や削減の必要性について認識を深め、食品ロスの削減に主体的に取り組むことが必要です。

ここから、「第3次大阪府食育推進計画」の内容についてご紹介します

 1.基本的な考え方について

 基本目標に、「食を通じた健康づくり」と「食を通じた豊かな心の育成」を掲げ、「野菜バリバリ朝食モリモリ!みんなで育む元気な食」を合言葉に食育を推進します。
 基本方針として、1つめは、健康的な食生活の実践と食に関する理解の促進です。2つめは、ライフステージに応じた食育の推進です。3つめは、食育を支える社会環境整備です。

 2.具体的な取組みについて

1)健康的な食生活の実践の促進

 家庭での健康的な食生活の実践を促す取組みとして、早寝・早起き・朝ごはん等の規則正しい生活リズムや望ましい食生活の重要性について情報発信等を行います。
 多様な暮らしに対応した豊かな食体験につながる取組みとして、親子料理教室等の学びながら食を楽しめる機会や、子どもから高齢者世代まで食を通じたコミュニケーションが図れる共食の機会の提供を推進します。
 次に、食品関連事業者等との連携による健康的な食生活の実践を促す取組みとして、飲食店やコンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店等に対して、「うちのお店も健康づくり応援団の店」への登録や、野菜・油・食塩の量に配慮したメニューの提供を働きかけます。また、SNS等を活用し、若い世代が食に関する知識や意識を高められるよう工夫を凝らした情報発信や、健康づくりに役立つ食品表示の活用方法をまとめたリーフレット等を作成し、学校や企業、医療機関、関係団体の健康教育等での活用を促します。
 ライフステージに応じた取組みとして、保育所から大学、職場等まで情報提供を行います。例えば、大学や職場等における取組みとして、進学や就職時期のライフスタイルが大きく変化し、生活リズムが不規則になりがちな時期に、朝食や栄養バランスのとれた食事をとることの重要性について理解を深められるよう、専門学校、大学等と連携したキャンペーン等の普及啓発を行います。また、高齢者の要介護のリスク要因となる「やせ」や「低栄養状態」を予防するため、関係機関等と連携し、正しい知識の普及に取り組みます。
 歯と口の健康づくりの取組みとして健康イベントの開催等を通じ、歯と口の健康づくりにかかる普及啓発等を推進します。

 2)食の安全安心の取組み

 食の安全安心メールマガジン等により、食の安全安心に関する正確な情報を迅速にわかりやすく提供します。食肉の生食による食中毒のリスクの周知に努め、リスク軽減方法としての加熱調理の重要性について普及啓発を行います。

 3)生産から消費までを通した食育の推進

 大阪府で生産・栽培された農林水産物やその加工食品のPRと利用促進のために、大阪産(もん)を身近に触れられる情報発信や各地でイベントを開催します。また、食品ロスの削減のために、市町村や民間団体等と連携した啓発を行います。

ここで、先ほどご紹介しました具体的な取組みの1つ「健康的な食生活の実践の促進」について、府民自身で取り組める行動をいくつかご紹介します

 1.主食・主菜・副菜をそろえて栄養バランスのとれた食事を心がけましょう

 「主食」、「主菜」、「副菜」をそろえるように意識すると、栄養バランスが整いやすくなります。
 主食とは、ごはん、パン、麺、パスタ等を主材料とする料理です。主菜とは、魚や肉、卵、大豆製品等を主材料とする料理です。副菜とは、野菜、きのこ、海藻、いも等を主材料とする料理です。
 その他に、牛乳やチーズ、ヨーグルト等の乳製品、果物、お茶等があります。お好み焼きやカレーライス、どんぶり等のように、一つの料理の中に、「主食と主菜と副菜」「主食と主菜」等、複数含まれるものもあります。
 単品料理の時は、特に「副菜」が不足しがちです。「副菜」を一品プラスすることを心がけましょう。

 2.V.O.S.(ボス)メニューをご存知ですか

 大阪府では、野菜(Vegetable)・油(Oil)・塩(Salt)の量に配慮した「V.O.S.(ボス)メニュー」の普及を図っています。V.O.S(ボス)とは、ベジタブルのV、オイルのO、ソルトのSを取ったネーミングです。
 「V.O.S.(ボス)メニュー」とは、1食あたり、野菜120g以上、脂肪エネルギー比率30%以下、食塩相当量3.0g以下の基準を満たす健康的なメニューです。なお、野菜には、きのこと海藻も含まれ、いも類は含みません。
 V.O.S.(ボス)メニューを食べると何が良いのでしょうか。
 1つめは、野菜をたっぷり摂ることができます。野菜にはビタミンやミネラル・食物繊維が多く含まれています。野菜を1日350g以上食べることで、生活習慣病などの予防につながります。
 2つめは、脂質を適量摂ることができます。脂質は摂り過ぎると、肥満やメタボリックシンドロームの原因となり、不足するとエネルギー不足等につながります。
 3つめは、食塩の摂り過ぎを防ぐことができます。食塩の摂り過ぎに気をつけると、高血圧や胃がん等のリスクを減らせます。

 3.「共食」について考えてみましょう

 核家族化やライフスタイルの多様化によって、一人で食事をしている人(孤食)が増えています。
 家族や仲間と一緒に食事をとることは、コミュニケーションを深め、食の楽しさを実感するだけでなく、色々な種類の食べ物を食べることや食事のマナーや挨拶等、食の基本を身につける機会にもなります。
 共食には、「一緒に食べる」ことだけでなく、「何を作ろうか」、「おいしかったね」と話し合うことも含まれます。誰かと一緒に食べる「共食」の機会を増やしてみませんか。

おわりに

 食は命の源であり、生きていく上で欠くことのできないものです。
 健全な食生活を日々実践し、おいしく楽しく食べることは、健康で心豊かな暮らしの実現に大きく寄与します。
 本府では、計画の推進にあたり、府民の皆様や学校、地域、事業者、関係団体、市町村等と連携・協働し「野菜バリバリ朝食モリモリ!みんなで育む元気な食」を合言葉に、これまでの取組みをより一層広げてまいりますので、積極的なご参加、ご協力をお願いします。

このページの作成所属
健康医療部 健康医療総務課 保健所・事業推進グループ

ここまで本文です。


ホーム > 健康・医療 > 健康 > ヘルシーおおさか21(点字広報)について > ヘルシーおおさか21(点字広報)第56号音声読上げ用