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府民の声 公表(詳細)
テーマ | 公衆浴場に関するもの |
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府民の声 | 大阪府民ではありませんが、この度家族と約3週間ほど大阪、または大阪に隣接する地域を観光、移住体験目的で滞在を予定しています。 現在海外に住んでおり、家族は外国籍のものもいます。日本の文化、特に温泉が好きな家族ですが、日本人のタトゥーを忌避する文化を知る前にタトゥーを入れてしまい、 以来、ごく一般的な生活を、なんの後ろ暗い経歴があるわけでもなく送っているにもかかわらず、温泉入浴のときだけ差別を受けています。 今回、差別と呼ばせていただきますが、他に呼びようがありませんので、あえてそう明記させていただきます。万博も数年後に控えて、今後インバウンドの増加が多く見込まれ、 また日本人でも若い世代ではファッションタトゥーが受け入れられている昨今、観光業界全体として、このような差別を続けて良いのか、今回私ごとですが大阪を訪れる予定もあり、また万博開催地であり、 今後日本の国際化を牽引していくであろう大阪府に問い合わせを送らせていただくことにしました。今年は特に、周りの多くの知人が円安の影響も受け、日本に旅行に行く計画を立てております。 その中にはかならず、温泉が予定に組み込まれています。今回、宿泊施設を選ぶにあたり、旅館のウェブサイトでタトゥーに問題があるか調べましたが、日本語ではFAQにてタトゥーのある方はご遠慮願います、とある場合が多いのに比べて、英語版に言語を変えると、その表記が消えるものが散見されました。意図的に、海外に向けてタトゥーお断りを明言するのを避けているのかとすら感じさせました。英語で明記して海外勢の目につくと、人権問題を指摘されかねない程度の問題意識はあるということでしょうか。大きな旅館ほど外国語でのウェブサイトがありますので、積極的にインバウンドを期待しているのが伺えますが、事前にタトゥーお断り表記が英語で欠落していながらも、こちらが積極的に問い合わせいたしますと、大浴場ではお断りしております、と返答が来ます。今後、今まで日本文化にことさら興味のなかった方々も、アニメや漫画などに触発され、日本を魅力的な渡航先ととらえる方も増え、しかもアニメなどではタトゥーになんの否定的な印象がなく(むしろタトゥーをしている魅力的なキャラクターは多いでしょう)、そもそもタトゥー自体に違和感のない国も多い中で、海外旅行者を積極的に増加させる施策をとっているのにもかかわらず、現地に到着してから、大浴場はお断り、ということが起こり得る状況を許容していて果たして良いのでしょうか。某旅館に問い合わせたときの返答が、大多数のお客様の意識が変わらないと難しい、とのことでした。返答はもちろん丁寧で恐縮さが滲んでおりましたが事実は変わりません。 |
カテゴリー | くらし・住まい・まちづくり |
受付日 | 2023年7月24日 |
公表日 | 2023年8月31日 |