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府民の声と府の考え方 公表(詳細)

件名 道路について
府民の声 片側一車線旧規格の府道79号線についてですが、高槻インターチェンジから国道171号線へ至る最短アクセス道路でありながら、交通量が非常に多い約1.5キロメートルの区間が長年にわたり改良されないままとなっています。この結果、沿道の住民は通行車両による騒音や排気ガスといった環境被害を一方的に受け続け、健康や生活に大きな影響を受けています。加えてこの区間では歩道が極めて狭く、自転車で通学する高校生に加え、歩行者にとっても常に危険が伴う状態が続いています。歩行者と自転車が無理に共用せざるを得ず、大型車両との距離も近い現状は、安全面で極めて問題があります。さらに構造的な要因として、大型車両については周辺市道では通行禁止規制が敷かれている一方で、この府道にのみ集中するように流入しています。その上、高槻インターチェンジの開通や新名神高速道路の整備により、高槻市内から枚方市内にかけて多数の物流拠点・センターが新設されました。これは新名神開通が地域物流を活性化させるという国・府の意図にかなった結果であると理解しますが、その裏で、この狭い区間に過度な交通負荷が集中的に押し寄せている事実があります。にもかかわらず、この区間に対しては安全性や環境面での実効的な対策が何ら取られていないのが現状です。都市間交通の利便性や物流の発展が広域的な利益を生んでいる一方で、その代償を限定的に沿道住民が強いられているのは極めて不均衡であり、公平さを欠いた状態と言わざるを得ません。なぜこの重要な区間にだけ負担が集中しながら、道路改良や安全対策が進まないのか。ぜひその理由を明らかにしたうえで、今後どのように改善を図っていくのかについて、大阪府道路室として責任ある説明と具体的な方針を文書で示していただくよう強く要望いたします。加えて、この課題については下部機関である茨木土木事務所に任せきりにするのではなく、道路室自らが主体的に対応いただきたいと考えます。そして、このご回答は密室にとどめず、透明性を確保するため、「府民の声」の場にて責任をもってここに公表していただけますようお願い申し上げます。
府の考え方  府道79号伏見柳谷高槻線に関するご意見に対して、回答させていただきます。今回ご要望いただいた箇所の対策につきましては、これまでに茨木土木事務所の方にいただいたご要望を受け、騒音測定や注意喚起の看板設置を行ってきたところです。騒音測定の結果につきましては、測定値は現状で基準値内であり、直ちに対策をとることは困難です。また、歩道を走行する自転車の利用者に対する注意喚起として、令和7年3月に「自転車、スピード落とせ」などの看板を電柱に設置しました。
 道路改良による対策については、本府の道路事業は厳しい財政制約のもと、継続事業の着実な推進を図っているところであり、新規の事業については、必要性、事業費の削減、早期の効果発現の観点から、優先順位を判定し、順次、整備を進めることとしています。本道路区間については、道路管理者である茨木土木事務所において、交通負荷が集中しない対策として、案内標識の方面地名の表示を見直す等の検討を行う予定としております。
 また府管理道路において、歩行者や自転車の安全を確保することを目的に、「自転車通行空間10か年整備計画(案)」を策定し、自転車関連事故が多い区間や、自転車の交通量が多い区間などを優先的に、車道内に自転車の通行位置を明示する青矢羽根型路面標示など自転車通行空間整備に取り組んでおります。
 ご要望の区間については、頂きましたご意見を参考にさせて頂き、今後検討してまいります。

(2025年12月09日連絡)
所轄課 都市整備部 道路室道路整備課
カテゴリー 住まい・まちづくり
回答種別 回答を行ったもの
受付日 2025年9月29日
公表日 2025年12月19日